用語解説

ストップロスとは|意味や目安・設定方法などを詳しく紹介


FX取引におけるストップロスとは、損失を確定する行為(損切り)、もしくはその際の価格(損切りライン)のことです。

一般的には損切りの意味で用いられます。

FX取引では、逆指値注文などの注文方法を用いて、ストップロス注文を的確に設定することが重要です。

本記事では、ストップロスの意味や目安、ツールでの設定方法を解説します。

ストップロスとは

FX取引におけるストップロスとは、損失を確定する行為(損切り)のことです。

損切りを行う価格(損切りライン)を指すこともありますが、一般的には損切りの意味で用いられます。

ストップロスとは

過大な損失を回避するために、このストップロスを的確に行うことが重要です。

そのためには、新規注文と同時にストップロス注文を発注することが有効です。

ストップロス注文を発注するための一般的な注文方法は、以下の通りです。

これらの注文方法の違いについては「FXの注文方法」の記事で詳しく解説しています。

ストップロスの目安

ストップロスの目安は「自分が許容できる損失額」で決めることが推奨されます。

理由は、損失額で目安を決めれば「損失が想像以上に大きくなる」ことが少ないためです。

逆に避けた方が良いのは「pips幅」で決めることです。

pips幅で決める場合、わずかな幅であっても、取引数量が多ければ損失も大きくなります。

例えば「100pipsの損失」でストップロスを入れる場合、1,000通貨の取引であれば、損失は1,000円です。

しかし、100,000通貨であれば損失は100,000円となります。

このように取引数量によって損失の金額が変わり、想像よりも大きな損失を出してしまう恐れがあるため、初心者のうちはpips幅を目安とすることは推奨されません。

ストップロスとロスカットの違い

ストップロスとロスカットの違いは「誰が決済を行うか」です。

ストップロスでは、トレーダーの意思で決済(損切り)をしますが、ロスカットは自分の意思に関係なく、FX会社によって強制的に決済されます。

その他の違いを表でまとめると、以下の通りです。

比較項目 ストップロス ロスカット
建玉ごとの価格指定 できる できない
損失額 ロスカットより小さい 大きい
他の建玉の保有継続 できる できない(全て強制決済)
※例外もあります

ストップロスとロスカットの違い

ストップロスの設定方法

ここでは、各ツールにおけるストップロスの設定方法を解説します。

  • ・MT4(メタトレーダー4)での設定方法
  • ・MT5(メタトレーダー5)での設定方法
  • ・TradingView(トレーディングビュー)での設定方法

MT4(メタトレーダー4)での設定方法

MT4での設定画面
出典:MT4

MT4を起動し、「新規注文」を選択します。

MT4での設定画面
出典:MT4

新規注文ダイアログが表示されたら、「決済逆指値(S/L)」にストップロスの価格を入力します。

MT4の画面
出典:MT4

入力完了後、「成行売り」または「成行買い」を選択し完了です。

緑のラインが約定した価格で、赤のラインがストップロスラインです。

OANDA証券のMT4についてはこちら

MT5(メタトレーダー5)での設定方法

MT5の画面
出典:MT5

MT5を起動し、「新規注文」を選択します。

MT5の画面
出典:MT5

新規注文ダイアログが表示されたら、「Stop Loss」にストップロスの価格を入力します。

MT5の画面
出典:MT5

入力完了後、「成行売り」または「成行買い」を選択し完了です。

赤のラインがストップロスラインです。

OANDA証券のMT5についてはこちら

TradingView(トレーディングビュー)での設定方法

TradingViewの画面
出典:TradingView

TradingViewを起動し、チャート左上の「成行売り・成行買い」のどちらかを選択します。

TradingViewの画面
出典:TradingView

注文画面のダイアログが表示されるため、損切りの部分に価格を入力します。

入力完了後、その下にある発注ボタンを選択すれば完了です。

また、OANDA証券の「fxTrade」であればTradingViewで取引を行うことができます。

この場合、注文パネルのストップオーダーの部分に、価格またはpips数で指定することで、新規の注文に併せてストップロスの注文を発注することができます。

【OANDA証券のfxTradeでのストップロス注文】

TradingViewの画面
出典:TradingView

「fxTrade」についてはこちら

ストップロスに関するQ&A

ストップロスに関してよく見られる疑問点は、以下の通りです。

  • ・ストップ狩りとは何ですか?
  • ・ストップロス売りとは何ですか?
  • ・ストップロス買いとは何ですか?

ストップ狩りとは何ですか?

ストップ狩りとは、他の投資家のポジションを意図的にストップロスさせ利益を得ることを意味します。

ポジションを保有すればストップロスを設定するのが一般的であることを逆手に取り、主に大口の投資家が意図的に損切りをさせるため、ストップ狩りと呼ばれています。

ストップロス売りとは何ですか?

ストップロス売り

ストップロス売りとは、買いポジションの約定レートの下にある決済売り注文のことです。

例えば、「150円にストップロス売り」という表現は、150円に逆指値注文で売りの決済注文が入っていることを意味します。

ストップロス買いとは何ですか?

ストップロス買い

ストップロス買いとは、売りポジションの約定レートの上にある決済買い注文のことです。

例えば、「150円にストップロス買い」という表現は、150円に逆指値注文で買いの決済注文が入っていることを意味します。

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【まとめ】ストップロスとは|意味や目安・設定方法などを詳しく紹介

ストップロスとは、損切りすること、もしくは損切りラインのことです。

ストップロスの目安はpips数ではなく、許容できる損失額で決めることが推奨されます。

ストップロス注文の主な発注方法は逆指値注文で、OCO注文やトレーリングストップ注文なども用いられます。

これらの発注と設定は、MT4・MT5・TradingViewなどのツール内で行えます。

ストップロスを的確に行う上では、他のトレーダーの新規注文・ストップロス注文などのオーダー状況を把握することが有効です。

OANDA証券では「OANDAオーダーブック」によって、このオーダー状況をほぼリアルタイム(5分遅れ〜30分遅れ)で把握できます。

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