用語解説

ロールオーバーとは|注意点やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説


FXにおけるロールオーバーとは、保有している通貨ペアのポジション(建玉)を乗り換えて決済日を先延ばしし、ポジションを継続して保有する処理のことです。

本記事では、ロールオーバーによるスワップポイントの仕組みや、よくある質問を詳しく解説します。

ロールオーバーとは

ここでは、ロールオーバーの意味と仕組みについて解説します。

  • ・意味
  • ・ロールオーバーの仕組み

意味

FXにおけるロールオーバーとは、保有している通貨ペアのポジション(建玉)を乗り換えて決済日を先延ばしし、ポジションを継続して保有する処理のことを指します。

その他の金融商品でも用いられる言葉で、CFD取引ではFXと同様に決済日が先延ばしされ、ポジションを継続保有できます。

先物取引では保有しているポジションを満期日を迎える前に、次の限月以降へと乗り換えることを意味します。

ロールオーバーの仕組み

外国為替市場では、基本的に取引した2営業日後に外貨の受け渡しが行われます(スポット取引)。

これは一般の個人投資家が行うFX取引においても同様です。

とはいえ、外貨の現物の受け渡しを要求されても一般投資家は困ってしまうので、FX会社によって自動的にロールオーバー(保有ポジションを決済し、新規ポジションを建て、受け渡し日を繰り延べる)が行われます。

この仕組みにより一般投資家は、受け渡し期限を気にせずに、ポジションを保有し続けることができます。

スワップポイントルール

このロールオーバーの作業により、スワップポイントが発生します。

ロールオーバーのメリット・デメリット

FXにおけるロールオーバーのメリットとデメリットを解説します。

メリット

FXのロールオーバーには、いくつかのメリットがあります。

まず、通貨ペア金利差(2か国間の金利差)から「スワップポイント(金利差調整分)」を獲得できる点が挙げられます。

スワップポイントは、一般的に「低金利通貨を売って、高金利通貨を買う」通貨ペアで日々受け取れ、特に長期保有インカムゲインのような利益獲得に期待できます。

また、期限なくポジションを持ち越せるため、相場の短期的な騰落に振り回されずに一定の投資方針を保ちやすいという点もメリットといえます。

デメリット

ロールオーバーにより「低金利通貨を売って、高金利通貨を買う」通貨ペアではスワップポイントを得られますが、反対に「高金利通貨を売って、低金利通貨を買う」場合はマイナススワップとなり、金利差額分を支払う必要があります。

マイナススワップの通貨ペアでは、ポジションを保有し続ける限り、このコストが日々発生します。

ロールオーバーに関するQ&A

ロールオーバーに関するよくある質問に回答します。

  • ・ロールオーバーとはスワップポイントのことですか?
  • ・ロールオーバーの注意点は何ですか?
  • ・OANDAではロールオーバーされる時間はいつですか?

ロールオーバーとはスワップポイントのことですか?

ロールオーバーは、保有ポジションの決済期日を先延ばしして、ポジションを継続して保有する処理のことです。

スワップポイントは、ロールオーバーで発生する金利相当額の受け渡し額のことです。

「スワップポイント」については、以下の記事で詳しく解説しています。

スワップポイントとは|失敗しないポイントや運用する際の注意点などを解説

ロールオーバーの注意点は何ですか?

ロールオーバーの仕組みによって、スワップポイントが発生することで利益が得られますが、注意したいのは利益が得られるのは「低金利通貨を売って、高金利通貨を買う」場合という点です。

反対に「高金利通貨を売って、低金利通貨を買う」場合はマイナススワップとなり、金利差額分の損失が発生します。

なお、上記は一般的な傾向であり、例外もあります。

OANDA証券でロールオーバーされる時間はいつですか?

OANDA証券のfxTradeMT4の場合、ロールオーバーしたポジションに対し、午前7時(米国夏時間の場合は午前6時)に確定損益として計上されます。

OANDA fxTrade・MT4の取引概要」については、こちらでご確認いただけます。

【まとめ】ロールオーバーとは|注意点やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説

FXにおけるロールオーバーとは、保有している通貨ペアのポジション(建玉)を乗り換えて決済日を先延ばしし、ポジションを継続して保有する処理のことです。

この仕組みによりスワップポイントが発生します。

ただし、「高金利通貨を売って、低金利通貨を買う」場合は、マイナススワップとなり、金利差額分の損失が発生するため、注意が必要です。

ロールオーバーの時間は、証券会社ごとに異なるので、気になる方は証券会社のホームページなどで確認してください。

ロールオーバーを含めたFX取引の基礎的な用語や、FX初心者の方が取引を行う上で役立つポイントは、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。

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