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ポジショントレードとは|他の取引手法との違いやメリット・デメリットを解説


FX取引におけるポジショントレードとは、数週間から数年という中長期に渡ってポジションを保有し、大きな利益を狙う投資手法です。

ポジショントレードも含め、FX取引には様々な取引手法が存在します。

それらの取引手法の違いや、それぞれのメリット・デメリットを理解しておくことは、どの手法を実践する場合にも重要なことです。

本記事では、ポジショントレードの特徴や、他の手法との違いなどを詳しく解説します。

ポジショントレードとは

ここでは、ポジショントレードの概要を以下の内容に分けて解説します。

  • ・意味
  • ・他の取引手法との違い

意味

ポジショントレードとは、数週間から数か月、あるいは数年という中長期でポジションを保有し、大きな利益を狙う投資手法です。

FX取引や株式投資、債券投資などの様々な投資で実践されている手法です。

ポジショントレードでは、一般的にロング(買い)のポジションを建てることが主流となっています。

また、ポジションの保有期間が長いため、他の投資手法よりもファンダメンタルズの影響を受けやすいことも特徴です。

このため、ポジショントレードで成果を上げるためには、テクニカル分析と合わせてファンダメンタルズ分析も重要となります。

他の取引手法との違い

スキャルピングデイトレードスイングトレードなどの投資手法と、ポジショントレードの違いは、以下の図と表の通りです。

取引手法の比較

取引スタイル スキャルピング デイトレード スイングトレード ポジショントレード
主に使用するチャート 1分足~15分足 5分足〜日足 1時間足~週足 日足~月足
メリット ・取引1回あたりの損失額を小さくできる
・資金効率が良い
・翌日にポジションを持ち越さない
・一度に狙える利益はスキャルピングより大きい
・取引1回あたりの損失額を小さくできる
・資金効率が良い
・翌日にポジションを持ち越さない
・一度に狙える利益はデイトレより大きい
・相場に張り付く必要がない
・ポジショントレードより取引機会が多い
・一度に大きな利益を狙える
・相場に張り付く必要がない
デメリット ・取引回数が増えるため損益に占めるスプレッドのコストが大きくなりがち
・利幅が小さく、一度に大きな利益を狙いづらい
・トレード中は相場に張り付く必要がある
・利幅が小さく、一度に大きな利益を狙いづらい
・相場を頻繁にチェックする必要がある
・1回のトレードでの損失額が大きくなる可能性がある
・ポジションを翌日に持ち越すためストレスがかかる
・週を跨いでポジションを持つと週末リスクに晒される
・1回のトレードでの損失額が大きくなる可能性がある
・トレードチャンスが少ない
・スワップポイントがマイナスの場合、スワップ損の累積額が大きくなる可能性がある

FX取引におけるポジショントレードのメリット

FX取引におけるポジショントレードのメリット

FX取引でポジショントレードを行うメリットは、以下の通りです。

  • ・一度に大きな利益を狙うことができる
  • ・スワップポイントによる利益を狙うことができる
  • ・相場に張り付く必要がない

一度に大きな利益を狙うことができる

ポジショントレードは、他の投資手法よりも長い期間ポジションを保有します。

ポジションの保有期間が長ければ、相場は大きな値幅の変動になる可能性があるため、一度の売買で大きな利益を狙いやすくなります。

スワップポイントによる利益を狙うことができる

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差によって発生する利益のことです。

このスワップポイントは、営業日をまたいでポジションを持ち越す「ロールオーバー」の際に受け取れます。

ポジショントレードはポジションを中長期間、保有する取引方法です。

このため、他の取引手法より多くのスワップポイントが蓄積され、為替差益以外の利益も狙いやすくなります。

相場に張り付く必要がない

ポジショントレードでは頻繁に売買を行わないため、相場に張り付く必要がないという点もメリットの1つです。

このため、FX取引に多くの時間や労力を割けない人でも、実践しやすい手法といえます。

利益確定指値注文損切り逆指値注文を設定することで、指定した価格に到達した時点で、自動的に決済を行えます。

FX取引におけるポジショントレードのデメリット

FX取引におけるポジショントレードのデメリット

FX取引でポジショントレードを行うデメリットは、以下の通りです。

  • ・大きな利益を狙えるがリスクも大きい
  • ・マイナススワップになる可能性がある
  • ・トレードチャンスが少ない

大きな利益を狙えるがリスクも大きい

ポジションの保有期間が長ければ利幅が大きくなる可能性がある一方、価格が期待と逆方向に進む場合の損失リスクも高まります。

取引に際しては、損切りする場合の損失額(損失許容額)をあらかじめ決めておくことが大切です。

マイナススワップになる可能性がある

ポジショントレードに限りませんが、通貨ペアと取引の方向(買いか売りか)によっては、マイナススワップが発生する可能性があります。

マイナススワップとはユーザーが支払うスワップポイントのことです。

ポジショントレードは他の手法よりも通貨ペアの保有期間が長いため、マイナススワップの支払いが積み重なり大きな金額になってしまう場合があります。

仮にマイナススワップが生じるポジションを保有するのであれば、その支払いの総額を上回る利益(売買差益)を出すことが必要です。

トレードチャンスが少ない

ポジショントレードは他の投資手法よりも長期的な視点でトレードするため、トレードのチャンスは必然的に少なくなります。

トレードの回数を抑えるからこそ、「一度に大きな利益を狙える」「相場に張り付く必要がない」などのメリットが生まれます。

その点では、トレードチャンスが少ないことは必ずしも悪いことではありません。

ポジショントレードに関するQ&A

ポジショントレードに関してよく見られる疑問点は、以下の通りです。

  • ・ポジショントレードとスイングトレードの違いは何ですか?
  • ・ポジショントレードは初心者におすすめですか?
  • ・ポジショントレードは何分足を見るべきですか?

ポジショントレードとスイングトレードの違いは何ですか?

ポジショントレードとスイングトレードの違いは「ポジションの目安保有期間の長さ」です。

ポジショントレードは数週間〜数年、スイングトレードは数日〜数週間が一般的です。

両者の違いを表でまとめると、以下の通りです。

比較項目 ポジショントレード スイングトレード
ポジションの目安保有期間 数週間〜数年 数日〜数週間
主に用いる時間足 日足・週足・月足 時間足・日足
一度に狙える利益 大きい やや大きい
一度に発生しうる損失 大きい やや大きい
取引機会 少ない やや少ない
スワップポイント 貯まりやすい やや貯まりやすい

「相場に張り付く必要がない」「中長期の保有で、短期トレードにはないリスクが生じる」という点は、どちらも共通しています。

ポジショントレードは初心者におすすめですか?

ファンダメンタルズ分析などの必要な分析手法を理解していれば、FX初心者でもポジショントレードを実践できます。

初心者の場合、米ドル/円などのメジャー通貨ペアが推奨されます。

例えば、米ドル/円は値動きに直接関わる日米の政治経済に関する情報も得やすく、この点でも初心者の方に適した通貨ペアの1つです。

ポジショントレードは何分足を見るべきですか?

ポジショントレードで見るローソク足は、一般的に「日足・週足・月足」です。

以下のチャートは、同じ日時のドル円チャートを、日足・週足・月足で見たものです。

日足・週足・月足

異なる複数の足から相場の方向性を確かめ、順張りトレンドフォロー)を行うのが基本の取引方法です。

【まとめ】ポジショントレードとは|他の取引手法との違いやメリット・デメリットを解説

FX取引のポジショントレードとは、中長期のスパンでポジションを保有し、大きな利益を狙う投資手法です。

他の投資手法と比較してファンダメンタルズの重要性が増すため、テクニカル分析と合わせてファンダメンタルズ分析も十分に行う必要があります。

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