オーバーシュートとは|意味・原因・具体例を詳しく解説
オーバーシュートとは、為替レートなど相場価格が想定の範囲を超えて動くことを指します。
本記事では、オーバーシュートの意味や原因、具体例を詳しく解説します。
オーバーシュートとは
ここでは、オーバーシュートの意味と原因について解説します。
- ・意味
- ・原因
意味
オーバーシュート(overshoot)とは、想定を超えた相場の変動を指します。
オーバーシュートが発生すると価格は一方向に大きく進みますが、勢いが収まると元の水準付近に戻る場合があります。
ただし、必ず元の水準に戻るというわけではありません。
原因
オーバーシュートの原因は、相場の勢いが買い・売りのいずれかに偏ることです。
オーバーシュートで上昇する場合、以下の3つが考えられます。
- ・買い注文の増加
- ・売り注文の減少
- ・買い注文の増加と売り注文の減少の同時発生
下落する場合は、逆です。
オーバーシュートの発生タイミングとして、市場参加者が少ない時間帯や重要な経済指標発表時が考えられます。
しかし、発生時期はこれらに限定されません。
オーバーシュートの具体例
ここでは、オーバーシュートの具体例を上昇時と下落時に分けて解説します。
- ・上昇時
- ・下落時
上昇時
下のチャートは、レジスタンスラインを行き過ぎた例です。
出典:TradingView
チャートの「1」の部分で為替レートが反転上昇し、「2」のレジスタンスラインがある水準を目指しています。
その後、レジスタンスラインを超えて「3」まで上昇したものの、長い上ヒゲをつけて切り返し、元の水準まで戻っています。
下落時
下のチャートは、サポートラインをブレイクした流れが行き過ぎた例です。
出典:TradingView
チャートの「1」でサポートラインをブレイクした流れが「2」で加速し、「3」の安値をつけるに至りました。
その後、長い下ヒゲをつけて切り返し、「2」の水準まで戻っています。
オーバーシュートに関するQ&A
オーバーシュートに関してよく見られる質問は、以下の通りです。
- ・オーバーシュートが起きた場合はどうすればいいですか?
- ・買い浴びせとは何ですか?
オーバーシュートが起きた場合はどうすればいいですか?
オーバーシュートが起きた投資対象について、投資家がポジションを保有しているかどうかで対応が異なります。
ポジションを保有していない場合、行き過ぎた価格から本来あるべき価格への戻りを狙って、新規のトレードを検討可能です。
ボラティリティが過剰に大きくなっている可能性があるので、取引しないという選択もできます。
ポジションを保有している際に、投資家にとって望ましい方向にオーバーシュートした場合、事前に想定した位置での決済を見送り、利幅をできるだけ伸ばすことを検討できます。
逆に、投資家にとって不都合な方向に進む場合は、オーバーシュートの有無にかかわらず、事前に決定した損切り位置で決済します。
買い浴びせとは何ですか?
買い浴びせとは、買方が多数の買い注文を出し、売方を圧倒することです。
買い浴びせが成功する場合、投資対象の価格は大きく上昇します。
期待通りの値動きが実現しない場合には、利益を得られなかったり損失を計上したりする可能性があります。
対義語は「売り浴びせ」です。
【まとめ】オーバーシュートとは|意味・原因・具体例を詳しく解説
オーバーシュートとは、相場の行き過ぎた変動を指します。
オーバーシュートの原因は、相場の勢いが買い・売りのいずれかに偏ることです。
オーバーシュートによって価格が本来あるべき水準から大きく外れると、価格はオーバーシュート前の水準に戻る場合があります。
OANDA証券では、ファンダメンタルズ分析で役立つ最新情報を「マーケットニュース」で毎日配信しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。