織り込み済みとは|使用例やFXでの意味などを詳しく解説
織り込み済みとは、相場に影響を与える材料(ニュースなど)がすでに価格へ反映された状態を言います。
本記事では、織り込み済みの意味や使用例、よくある質問などについて詳しく解説していきます。
織り込み済みとは
織り込み済みの意味や類義語について詳しく解説します。
- ・意味
- ・類義語
意味
織り込み済みとは、相場に影響を与える材料(ニュースなど)がすでに価格へ反映された状態を意味します。
市場参加者によって発表内容が予測されることで、正式に発表される前に相場が影響を受けることがあります。
そのため、正式にニュースが出ても価格にほとんど影響を与えないことになります。
このような状態を「市場はすでに利上げを織り込んでいる」と表現します。
FX取引においては、為替レートに影響を与えるような材料が発表される前に、材料の発表を見越して為替レートが動くことを織り込み済みと言います。
類義語
『デジタル大辞泉』(小学館)では、織り込み済みは「ある事柄や条件などを前もって予定や計画に入れておくこと」と解説されています。
織り込み済みの類義語としては、主に下記の5つが挙げられます。
- ・念頭にある
- ・反映済み
- ・予測済み
- ・計算済み
- ・想定内
- ・頭に入っている
織り込み済みの使用例
例えば、米国の経済指標発表で強い結果が続き、FRB関係者から利上げに前向きなコメントが多く出ていた場合には、次回のFOMCで利上げが行われると予測されます。
その利上げを見越して(織り込んで)、市場参加者間では米ドルを買い、日本円を売る動きが起こり、円安が進む場合があります。
そうなると、正式な発表時には「織り込み済み」となっており、予想通りの利上げが行われても為替レートにほとんど影響がない場合が考えられます。
逆に、利益確定売りに押されて、ドルが売られる展開になることもあります。
このような場合を新聞・雑誌等では、「利食いで反落」や「材料出尽くし感により調整が進む」などと表現されることがあります。
織り込み済みに関するQ&A
織り込み済みに関する、よくある質問を2つ紹介します。
- ・ビジネスにおける織り込み済みとはどういう意味ですか?
- ・織り込み済みは英語で何て言いますか?
ビジネスにおける織り込み済みとはどういう意味ですか?
一般的に、ビジネスにおける織り込み済みとは「ある事柄や条件などを前もって予定や計画に入れておくこと」を表します。
例えば、下記のように使用されます。
- ・リスクは織り込み済みだから計画の変更はありません。
- ・この内容は計画にすでに織り込み済みです。
織り込み済みは英語で何て言いますか?
織り込み済みは、英語で複数の表現があります。
- ・factored into the price
- ・fully reflected into the price
- ・fully priced into the market
- ・baked into the market
- ・incorporated into the market
織り込み済みの英語の例文は以下の通りです。
This adverse factor has already been fully reflected into the market.
(この悪材料はもうすでに織り込み済みである。)
There’s going to be a recession — that’s baked into the market.
(不況になることは織り込み済みである。)
【まとめ】織り込み済みとは|使用例やFXでの意味などを詳しく解説
織り込み済みとは、相場に影響を与える材料(ニュースなど)が市場参加者によって予測されることで、正式な発表前に価格へ反映した状態を意味します。
このような状態を「市場はすでに材料を織り込んでいる」などと表現します。
織り込み済みは、ビジネスの場面でも「ある事柄や条件などを前もって予定や計画に入れておくこと」という意味で使われます。
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