ナスダック(NASDAQ)とは|NYダウやS&P500・NYSEとの違いをわかりやすく解説
ナスダック(NASDAQ)とは、1971年に創設された米国の新興企業向けの株式市場です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)と並んで、世界の代表的な株式市場の1つとして知られています。
ナスダックの指数では「NASDAQ100指数」が有名ですが、同様によく知られる指数としてNYダウやS&P500が挙げられます。
本記事では、ナスダックの意味やNYダウ・S&P500・NYSEとの違いなどをわかりやすく解説します。
目次
- 1.ナスダック(NASDAQ)リアルタイムチャート
- 2.ナスダック(NASDAQ)とは
- 3.ナスダック(NASDAQ)指数とは
- 4.ナスダック(NASDAQ)指数と「NYダウ」・「S&P500」の違い
- 5.ナスダック(NASDAQ)総合指数とその他の米国の代表的な指数のチャートを比較
- 6.ナスダック(NASDAQ)100指数に投資する方法
- 7.OANDA証券でナスダック100(NASDAQ100)のCFD取引を始める方法
- 8.【まとめ】ナスダック(NASDAQ)とは|NYダウやS&P500・NYSEとの違いなどをわかりやすく解説
ナスダック(NASDAQ)リアルタイムチャート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
- ※オンライン本人確認を利用した場合の最短時間。混雑状況等の事情により、お時間をいただく場合もございます。
上のチャートは、ナスダック100を参照したCFD「US100」のリアルタイムチャートです。
チャート上では、表示時間軸の切り替え、表示範囲の変更、レートの確認などが行えます。
また、「US100(米国100株価指数)リアルタイムレート」のページでは、チャートに加えてトレードに役立つOANDA Labオリジナルツール(株価指数変化率、ボラティリティ確認ツール、米国主要経済指標、関連ニュースなど)が確認できます。
ナスダック(NASDAQ)とは
まず、ナスダックの意味とニューヨーク証券取引所(NYSE)との違いを解説します。
- ・意味
- ・ニューヨーク証券取引所(NYSE)との違い
意味
ナスダック(NASDAQ)は、全米証券業協会が運営している株式市場の名称で、米国の代表的な株式市場の1つです。
National Association of Securities Dealers Automated Quotations(ナショナル・アセンション・オブ・セキュリティーズ・ディールズ・オートメイテッド・クォーテーション)の頭文字をとり、NASDAQと呼ばれています。
主にハイテク企業やIT関連の企業など新興企業が占める割合が多く、新興企業向け株式市場の中でも世界最大の規模を誇ります。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)との違い
米国にはいくつかの株式市場がある中で、代表的な市場はナスダックとニューヨーク証券取引所(NYSE)です。
ニューヨーク証券取引所は時価総額が世界最大であり、上場審査が最も厳しいといわれています。
ナスダックとニューヨーク証券取引所の大きな違いは、上場している企業の種類です。
ナスダックに上場している企業の多くはMicrosoft(マイクロソフト)やApple(アップル)など、ハイテク関連やインターネット関連の新興企業が中心です。
一方ニューヨーク証券取引所には、コカ・コーラやゴールドマンサックスなど古くからある大手企業が上場しています。
株式市場 | 特徴 |
---|---|
ナスダック(NASDAQ) | ハイテク・IT関連の新興企業が多く上場している。 |
ニューヨーク証券取引所(NYSE) | 時価総額は世界最大、歴史も古く、大手企業が上場している。 |
ナスダック(NASDAQ)指数とは
ここでは、ナスダック(NASDAQ)指数とは何かを、以下の4つの内容に分けて説明します。
- ・主なナスダック(NASDAQ)指数は2種類
- ・ナスダック(NASDAQ)の算出方法
- ・NASDAQ100指数とNASDAQ総合指数の違い
- ・NASDAQ100指数を構成する銘柄
主なナスダック指数は2種類
主なナスダック指数には以下の2種類があります。
NASDAQ100指数
ナスダック市場上場企業のうち、金融業を除いた時価総額上位の100銘柄を抽出し、これらを時価総額加重平均で算出したものです。
「ナスダック100(NASDAQ100)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
ナスダック100(NASDAQ100)とは|今後の見通しや価格推移などをわかりやすく解説NASDAQ総合指数
ナスダック市場に上場している全ての銘柄(約7,000銘柄)を対象とし、時価総額加重平均で算出したものです。
ナスダック(NASDAQ)の算出方法
ナスダックは、時価総額加重平均という方法で算出されます。
時価総額加重平均は、各銘柄の時価総額を合計し、基準日の時価総額合計で割って算出する計算方法です。
時価総額加重平均を用いることで、過去の時価総額から現在の時価総額がどのくらい成長したのかを把握できます。
時価総額加重平均はナスダック以外にも、S&P500や日本のTOPIXなど様々な株価指数に用いられています。
NASDAQ100指数とNASDAQ総合指数の違い
NASDAQ100指数とNASDAQ総合指数の主な違いは下の表の通りです。
言葉 | 説明 |
---|---|
ナスダック(NASDAQ) | 上述の通り株式市場そのものを表す。 |
NASDAQ100指数 | ナスダック市場に上場している企業のうち、時価総額上位の約100銘柄を指数化したもの。 |
NASDAQ総合指数 | ナスダック市場に上場している約7,000銘柄を指数化したもの。 |
NASDAQ100指数を構成する銘柄
NASDAQ100指数には、世界のハイテク・IT市場をリードするマグニフィセントセブンをはじめとした銘柄が多く含まれています。
NASDAQ100指数の時価総額TOP10の銘柄は以下です。(2025年3月5日更新)
順位 | ティッカーシンボル | 銘柄名 | 1 | AAPL | Apple Inc(アップル) |
---|---|---|
2 | MSFT | Microsoft Corp(マイクロソフト) |
3 | NVDA | NVIDIA Corp(エヌビディア) |
4 | AMZN | Amazon.com Inc(アマゾン) |
5 | META | Meta Platforms Inc Class A(メタ・クラスA) |
6 | GOOGL | Alphabet Class A(アルファベット・クラスA) |
7 | GOOG | Alphabet Class C(アルファベット・クラスC) |
8 | TSLA | Tesla Inc(テスラ) |
9 | AVGO | Broadcom Inc(ブロードコム) |
10 | COST | Costco Wholesale(コストコ・ホールセール) |
AlphabetはGoogleの親会社で、クラスAには議決権があり、クラスCに議決権はありません。
また、Meta Platforms Inc(メタ)の旧社名はFacebookです。
ナスダック(NASDAQ)指数と「NYダウ」・「S&P500」の違い
米国の代表的な株価指数には、NASDAQ指数以外にもNYダウ(ダウ工業株30種平均)やS&P500があります。
ここではそれぞれの違いについて、以下の内容に分けて詳しく紹介します。
- ・NYダウとの違い
- ・S&P500との違い
NYダウとの違い
NYダウは米国指数の中で最も古い指数です。
ナスダックやニューヨーク証券取引所に上場している代表的な30銘柄を抜き出し、平均を算出した株価指数です。
主要銘柄には、コカコーラ、マクドナルド、ナイキなど日本でもおなじみの老舗企業や、アップル、マイクロソフト、エヌビディアなど近年活躍する企業があります。
「NYダウ(ダウ工業株30種平均)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
NYダウ(ダウ平均株価)とは|今後の見通しやS&P500との違いなどをわかりやすく解説US30(米国ウォールストリート株価指数30)リアルタイムチャート
OANDA証券のUS30(米国ウォールストリート株価指数30)リアルタイムチャートは以下のリンクで確認できます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムチャートはこちらS&P500との違い
S&P500とはニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している代表的な500銘柄を、浮動株調整後の時価総額で加重平均して算出した株価指数です。
時価総額や浮動株の比率など様々な条件によりスクリーニングされる構成銘柄となっており、現在の勢いが最も強い企業が名を連ねます。
米国市場の時価総額の約80%をカバーするため、米国経済の動向を表す指標として注目されます。
「S&P500」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
US500(米国500株価指数)リアルタイムチャート
OANDA証券のUS500(米国500株価指数)リアルタイムチャートは以下のリンクで確認できます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムチャートはこちらナスダック(NASDAQ)総合指数とその他の米国の代表的な指数のチャートを比較
出典:TradingView
上の比較チャートは、NASDAQ総合指数・NASDAQ100・S&P500・NYダウを示しています。
2004年を起点にしており、縦軸は上昇率です。
NASDAQ100とNASDAQ総合指数の上昇率が高く、次いでS&P500、NYダウと続いている様子がわかります。
米株はおおむね順調に上昇しており、その中でもナスダックには大きく成長した企業が多数存在したことがうかがえます。
ナスダック(NASDAQ)100指数に投資する方法
ナスダック(NASDAQ)100は株価指数であり、ナスダック100そのものを売買することはできません。
一般的には、ナスダック100の値動きに連動する金融商品に投資を行い、主な投資方法として以下の3つが挙げられます。
- ・【投資方法1】インデックスファンド(投資信託)
- ・【投資方法2】ETF(上場投資信託)
- ・【投資方法3】CFD(差金決済取引)
- ・【まとめ】3つの投資方法の比較
【投資方法1】インデックスファンド(投資信託)
インデックスファンドとは、株価指数(インデックス)の値動きとの連動を目指す投資信託です。
ナスダック100指数に連動するインデックスファンドの場合、ナスダック100の価格が上昇すればインデックスファンドの基準価額も上昇します。
反対に、ナスダック100が下落すれば基準価額も下落します。
元本割れ(預けた資金を下回ってしまうこと)のリスクがあることも、あらかじめ理解する必要があります。
【投資方法2】ETF(上場投資信託)
ETF(Exchange Traded Fund)は投資信託の一種で、証券取引所に上場しており、株価指数(インデックス)の値動きとの連動を目指しています。
ナスダック100をETFで投資するメリットは、株式と同じようにリアルタイムで売買を行える点です。
「成行注文」や「指値注文」などが利用でき、投資家の好きなタイミングで取引を行えます。
【投資方法3】CFD(差金決済取引)
CFD(差金決済取引)はFXと同様に差金決済取引で、実際に現物を保有するのではなく、取引で発生した損益のみを受け渡す取引です。
株価指数や原油・金など幅広い商品に投資を行えます。
ナスダック100をCFD取引で投資するメリットは、主に以下3つです。
- 1.最大10倍までレバレッジを活用できる
- 2.ほぼ24時間取引できる(土日除く)
- 3.買いと売りの両方から利益を狙える
ただし資金効率が良い反面、大きな損失が発生するリスクもあるので注意が必要です。
また、土日を除きほぼ24時間取引を行えます。
一方で、CFD取引ではファイナンシングコストが発生します。
オーバーナイト金利とも呼ばれ、保有している買いポジションを翌日に持ち越すと、金利の支払いが発生します。
買いポジションを長期保有すると、ファイナンシングコストの累積により含み益が減少したり、含み損が拡大してしまう可能性があります。
「CFD(差金決済取引)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
CFD(差金決済取引)とは?初心者のための基礎知識【まとめ】3つの投資方法の比較
NASDAQ100指数に投資する方法として、CFDや投資信託、ETFなどがあります。ここではCFD・投資信託・ETFの3つを比較します。
CFD | 投資信託 | ETF | |
---|---|---|---|
売買方法 | 買い/売り | 買いのみ | 買い/売り(※) |
レバレッジ | 約10倍 | 無し | 約2倍 |
手数料 | 無し | 有り | 有り |
決済期限 | 無し | 無し | 無し |
売買タイミング | リアルタイム | 数時間程度のタイムラグが発生 | リアルタイム |
取引時間 | ほぼ24時間 | 基本締め切り時間は15時 | 9時~15時30分 |
(※)信用取引の場合は、売りから入ることも可能
CFDは売りと買いの両方で利益を得られますが、投資信託は買いのみです。
ETFは信用取引で売りも可能ですが、基本は買いです。
またレバレッジが約10倍まで活用できるCFDは、投資信託やETFよりも資金効率の良い取引ができます。
ただし、レバレッジをかけた取引は、その分大きな損失を出すリスクが高くなることを覚えておく必要があります。
投資への取り組みやすさや資金効率の良さなどの観点から、NASDAQ100指数に投資するならCFDも選択の1つです。
OANDA証券でナスダック100(NASDAQ100)のCFD取引を始める方法
OANDA証券でナスダック100のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。
- ・手順1:OANDA証券の口座開設を行う
- ・手順2:マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成する
手順1:OANDA証券の口座開設を行う
まず、OANDA証券の口座開設を行います。
口座開設をスムーズに行うためにも、以下3つのものを用意しておきましょう。
- 1.メールアドレス
- 2.本人確認書類
- 3.マイナンバー
以下のボタンをクリックすると、OANDA証券の口座開設フォームが開きます。
必要書類や口座開設のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
また、はじめから実際のお金で取引を行うのに抵抗がある方は、デモトレードから始めることが推奨されます。
デモトレードなら取引に失敗しても実際のお金が減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。
以下のボタンをクリックすると、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームが開きます。
デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>FXのデモトレードならOANDA証券|始め方やメリット・デメリットを詳しく解説
手順2:マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成する
OANDA証券の口座開設後は、マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、取引プラットフォーム「MT4/MT5」をインストールし、CFD用サブアカウントに入金を行えば、取引を始められます。
CFD用のサブアカウントの作成や「MT4/MT5」のインストール、入金方法の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】ナスダック(NASDAQ)とは|NYダウやS&P500・NYSEとの違いなどをわかりやすく解説
ナスダックとは、新興企業の割合が多い、米国の代表的な株式市場の1つです。
NASDAQ100指数とNASDAQ総合指数という、2つの代表的な指数があります。
OANDA証券ではナスダック100のほか、S&P500やNYダウなど世界の株価指数に投資できるCFD取引の提供を行っています。
CFDのメリットとして、レバレッジにより自己資金より大きな資金で売買でき、売りから取引を始められるなどの点が挙げられます。
CFD取引をご検討の方は、以下の記事を読み進めてください。
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