メジャー通貨とは|意味・メリット・デメリットを解説
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量が多い通貨を指します。
流動性が高いためスプレッドが狭く価格が安定しており、初心者でも取引しやすいのが特徴です。
本記事では、メジャー通貨の特徴や、マイナー通貨との違い、メリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。
メジャー通貨とは
ここでは、メジャー通貨の特徴や、マイナー通貨との違いについて詳しく解説します。
- ・特徴
- ・マイナー通貨との違い
特徴
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量や取引参加者の多い通貨のことを指します。
一般的にメジャー通貨とされているのは以下の通貨です。
- 【主なメジャー通貨】
・米ドル(USD)
・ユーロ(EUR)
・日本円(JPY)
・英ポンド(GBP)
・カナダドル(CAD)
・豪ドル(AUD)
・スイスフラン(CHF)など
こちらは通貨別取引量のグラフで、1位が米ドル、2位がユーロとなっています。
メジャー通貨は流動性が高いため、比較的値動きが安定しやすい特徴があります。
マイナー通貨との違い
メジャー通貨に比べて、比較的取引量や取引参加者の少ない通貨をマイナー通貨といいます。
メジャー通貨以外の通貨は、マイナー通貨に分類されます。
メジャー通貨に比べてマイナー通貨は流動性が低い傾向にあるため、価格変動が大きくなりやすいことが特徴です。
なお、メジャー通貨は取引参加者が多いため「買いたいときに買えない」「売りたいときに売れない」といった取引不成立は起こりにくい傾向があります。
メジャー通貨のメリット
メジャー通貨の以下2点のメリットについて解説します。
- ・流動性が高く価格が安定しやすい
- ・スプレット(取引手数料)が狭い
流動性が高く価格が安定しやすい
メジャー通貨は流動性が高いため、価格が安定しやすいことがメリットの1つです。
重要な経済指標の発表や災害などが起こった場合、取引量が少ないマイナー通貨に比べると、相場が急変動する可能性は低い傾向があります。
また、価格が安定する傾向にあり、初心者の方でも取引しやすいといえます。
スプレット(取引手数料)が狭い
メジャー通貨は取引量が多く、流動性が高いためスプレッドが狭いこともメリットです。
スプレッドとは、通貨ペアを売るときの値段(Bid)と買うときの値段(Ask)の差であり、取引コストになります。
例えば、OANDA証券ではマイナー通貨ペアの南アフリカランド/円のスプレッドは1.3銭あるのに対して、メジャー通貨の米ドル/円のスプレッドは0.3銭です。
※データは2024年5月9日時点の東京サーバー裁量プラン(MT5)
そのため、メジャー通貨はマイナー通貨と比べ、取引回数の多い短期トレードにも向いています。
メジャー通貨のデメリット
マイナー通貨と比較するとき、メジャー通貨のデメリットは特段見当たりません。
メジャー通貨ペアは流動性が高く、スプレッドが狭く、値動きも比較的安定しています。
価格の安定性はマイナー通貨と比較した場合なので、実際には値動きが大きな場面もあり、為替差益を狙えないほど値動きが乏しいというわけではありません。
さらに、米ドル/円やユーロ/円などのメジャー通貨ペアは、どの主要なFX会社でも取引可能です。
スワップポイント狙いのトレードも可能であり、マイナー通貨と比べて大きなデメリットはないといえるでしょう。
【まとめ】メジャー通貨とは|意味・メリット・デメリットを解説
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量や取引参加者が多い通貨を指し、米ドルやユーロ、日本円などが挙げられます。
流動性が高いため、スプレッドが狭く価格が安定しやすいなどのメリットがあります。
そのため、メジャー通貨はマイナー通貨に比べて、初心者でも取引がしやすいといえます。
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