JPYとは|意味・特徴・よくある質問を解説
JPYは、日本円の通貨コードです。
通貨価値の安定性の高さから、安全資産としての需要も高い傾向にあります。
本記事では、JPYの意味や特徴などについて詳しく解説します。
JPYとは
JPYの意味や、通貨の単位について解説していきます。
- ・意味
- ・通貨の単位
意味
JPY(Japanese yen)とは、日本円の通貨コードです。
通貨コード(ISO4217)は、国際標準化機構(ISO)が発行する国際規格で、各国の通貨はアルファベット3文字で表されます(原則的に、最初の2文字は国名コード、最後の1文字は通貨名称で構成)。
明治4年に制定された「新貨条例」で円が通貨の単位として定められて以降、現在に至るまで使用されています。
通貨の単位
JPYの単位は「円」で、記号は「¥」と表します。
また、補助単位として円の100分の1は「銭」、円の1000分の1は「厘」と呼びます。
1円未満の紙幣や硬貨は、1953年に制定された「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」により発行が停止され、現在は通貨として使用できません。
JPYの特徴
JPYの特徴について解説します。
- ・流動性が高い通貨の1つ
- ・安全資産として需要がある
流動性が高い通貨の1つ
JPYは、流動性が高い通貨の1つとして挙げられます。
日本円の取引量は米ドル、ユーロに続く世界第3位です(BISによる2022年世界外国為替市場調査より)。
また、通貨ペア別に見ると、ドル/円の取引量はユーロ/ドルに続き2番目に多い取引量を誇ります。
流動性の高い通貨ほど市場参加者が多く、売買相手を見つけやすいため取引がしやすい傾向にあります。
日本円を含む通貨ペアは、取引の際に発生するスプレッド(買値と売値の差)が、他の通貨ペアに比べて狭い傾向にあることも、特徴の1つです。
安全資産として需要がある
JPYは取引量が多く、他の通貨よりも比較的価値が安定しているため「安全資産」としての需要があります。
安全資産とは一般的に「元本が減るリスクの小さい資産」を意味し、世界経済が悪化しリスクを避ける動きが強まると買われやすい傾向(リスクオフ)にあります。
JPYに関するQ&A
JPYに関してよく見られる疑問点は、以下のようなものです。
- ・JPYはなぜ安全資産とされているのですか?
- ・JPYの主な変動要因とは?
JPYはなぜ安全資産とされているのですか?
JPYが安全資産である理由は、主に以下の3つが挙げられます。
- ・取引量の多い通貨であること
- ・インフレ率と金利が低水準であること
- ・世界最大の対外純資産があること
世界の景気が良いとリスク選好の動きが高まり、金利の高い通貨が買われやすくなり(リスクオン)、景気が悪くなるとリスクを抑えるためにより安定した通貨が買われる傾向(リスクオフ)になります。
JPYは低金利であると同時に、通貨価値が失われるリスクの低さも特徴です。
リスクオフ時に買われやすい傾向があります。
JPYの主な変動要因とは?
JPYの主な変動要因は、経済動向や金利政策、国際情勢、要人の発言、貿易収支などさまざまです。
基本的な考え方として、日本の景気が良いと円を保有したい人が増えるため、円が買われます(円高になります)。
一方で、他通貨との金利差が拡大すると、高金利の通貨を保有する方が多くの利益を得られるため、円安傾向になります。
通貨はさまざまな要因によって変動するため、その時々に影響力のあるテーマを見極めることが重要です。
【まとめ】JPYとは|意味・特徴・よくある質問を解説
JPYは、日本の通貨である日本円の通貨コードです。
取引量が世界3位で流動性が高く、また安定性の高さから安全資産としての需要があり、リスクオフの動きが強まると買われる傾向にあります。
日本円の変動要因は、経済状況や金利政策、国際情勢などさまざまです。
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