高値とは|FXにおける意味や確認方法などを解説
高値とは、ある一定期間で最も高い価格です。
高値は、ローソク足などチャート上に表示される4本値の数値で確認できます。
高値を正しく理解することは、FX取引の基本の1つといえます。
本記事では、高値の意味や見方、確認方法などを解説します。
高値とは
ここでは、高値の意味を説明します。
- ・意味
- ・安値との違い
意味
高値とは、ある期間の中で一番高かった価格のことです。
ローソク足1本分の高値を指す場合もあれば、チャートにおける任意の範囲の高値を指す場合もあります。
ローソク足は、相場の動きを示す4本値(始値・終値・高値・安値)で構成され、下図のように表されます。
陽線でも陰線でも、高値は「上ヒゲの先端」です。
上ヒゲがないローソク足もあり、その場合は「実体の上端」が高値となります。
上ヒゲがないローソク足のパターンは、以下の通りです。
分類 | 名称 | 別名 |
---|---|---|
陽線 | ①大陽線 | 陽の丸坊主 |
②大陽線 | 陽の大引け坊主 | |
③下影陽線 | たくり線 | |
陰線 | ④大陰線 | 陰の丸坊主 |
⑤大陰線 | 陰の寄付坊主 | |
⑥下影陰線 | たくり線 |
安値との違い
安値とは、ある期間の中で一番安かった価格のことです。
ローソク足では、下図のように表されます。
高値の逆で、安値は「下ヒゲの先端」で示されます。
下ヒゲがないローソク足では「実体の下端」が安値となります。
下ヒゲがないローソク足のパターンは、以下の通りです。
分類 | 名称 | 別名 |
---|---|---|
陽線 | ①大陽線 | 陽の丸坊主 |
②大陽線 | 陽の寄付坊主 | |
③上影陽線 | トンカチ | |
陰線 | ④大陰線 | 陰の丸坊主 |
⑤大陰線 | 陰の大引け坊主 | |
⑥上影陰線 | トンカチ |
高値の確認方法
ここでは高値の確認方法を、以下の2種類に分けて解説します。
- ・ローソク足での確認方法
- ・インジケーターでの確認方法
ローソク足での確認方法
多くの取引ツールでは「ローソク足にカーソルを当てる」ことで、高値を確認できます。
MT4の場合、ローソク足の実体の上端・下端付近にカーソルを当てれば、4本値を表示するポップアップが表示されます。下チャートのように、陽線ならローソク足実体の上端付近、陰線なら下端付近にカーソルを当てます。
出典:MT4
赤線部分のように「High:160.945」という形式で高値が表示されます。
「Time」はそのローソク足の正確な時間で、「Volume」は取引高です。
MT5も同じように陽線は実体の上端付近、陰線は実体の下端付近にカーソルを当てます。
出典:MT5
MT5のポップアップでは、Volume(出来高)が表示されませんが、それ以外の見方は同じです。
TradingViewの場合は、ローソク足にカーソルを当てると、画面上部に「始値・高値・安値・終値」が表示されます。下チャートの場合「高値:159.907」と表示されています。
出典:TradingView
インジケーターでの確認方法
インジケーターの中には「高値・安値の表示に特化したインジケーター」が複数あります。
例えばOANDA証券では、オリジナルのインジケーターである「Oanda-High-Low」を提供しています。
このインジケーターを用いると、以下のチャートのように、その日の高値・安値をチャート上に水平線で表示できます。
出典:MT4
「Oanda-High-Low」は、MT4とMT5の両方で利用できます。
より詳しい内容は、以下の記事で解説しています。
> Oanda-High-Lowの使い方や設定方法などについて紹介
高値の活用方法
ここでは高値の活用方法を、以下の2つの内容に分けて解説します。
- ・レジスタンスライン
- ・チャートパターン
レジスタンスライン
レジスタンスラインとは上値を押さえているラインのことで、日本語で「上値抵抗線」と呼ばれます。下チャートの通り、価格がレジスタンスラインに到達すると、反転して下落する傾向があります。
出典:TradingView
このレジスタンスラインは、一定期間の高値と高値を結ぶことで描写します。
レジスタンスラインの傾きは、以下の3つのパターンに分かれます。
一般的なレジスタンスラインは、①の右肩下がりと、③の水平(レンジ相場・もみ合い)です。
これらのパターンでは、レジスタンスラインを上抜けたら上昇トレンドが発生する可能性があります。
②の右肩上がりで上抜けた場合は、上昇トレンドがさらに加速する傾向があります。
チャートパターン
チャートパターンとは、「トレンドが反転・継続する際に現れる特徴的なチャートの形」のことです。このチャートパターンの中には、高値が中心となって形成されているものがあります。
それらのパターンを一覧にすると下図の通りです。
- ①:ダブルトップ
- ②:トリプルトップ
- ③:ヘッド&ショルダーズトップ
- ④:ソーサートップ
それぞれのチャートパターンの見方を解説します。
①:ダブルトップダブルトップは、同じ水準の高値を2回つけた後(2つの山を形成した後)、下落に転じるチャートパターンです。
2つ目の山が終わった後、ネックラインをブレイクしたのを確認して、売りエントリーを仕掛けるのが基本です。
(この売りエントリーのタイミングは、これより先の全てのチャートパターンで共通します)
②:トリプルトップトリプルトップは、同じ水準の高値を3回つけた後(3つの山を形成した後)、下落に転じるチャートパターンです。
ダブルトップと同じく、ネックラインをブレイクした時点で売りエントリーを仕掛けるのが一般的です。
③:ヘッド&ショルダーズトップヘッド&ショルダーズトップは、中央の山が高くなっているトリプルトップのパターンです。
中央の山を頭部、左右の山を肩に見立てられるため、このように呼ばれています。
④:ソーサートップソーサートップは、高値圏で比較的長いもみ合いが続いた後、下落に転じるチャートパターンです。
もみ合いの間のチャートが、コーヒーカップの受け皿(ソーサー)のような形を描くことが多いため、このように呼ばれます。
【まとめ】高値とは|FXにおける意味や確認方法などを解説
高値とは、ある一定の期間で最も高い価格のことです。
ローソク足1本分の高値を指す場合もあれば、チャートにおける任意の範囲の高値を指す場合もあります。
ローソク足では「上ヒゲの先端」が高値を示し、上ヒゲがない場合は「実体の上端」が高値となります。
高値は、ローソク足にカーソルを当てるなどの方法で確認できます。
また、任意の条件での高値を表示するインジケーターもあります。
高値の表示や内容自体は簡単ですが、高値やチャートパターンから相場の動向を予測するには、高度な分析が必要となります。
複数の指標を併用したテクニカル分析や、金融や経済の動向に着目したファンダメンタルズ分析などが必要です。
テクニカル分析については、下部のコンテンツで初心者の方向けにわかりやすく解説しています。
また、OANDA証券では高値・安値を見やすく表示できる「Oanda-High-Low」など、オリジナルのインジケーターも複数提供しています。
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