用語解説

外貨準備とは|目的や日本の外貨準備高の推移などをわかりやすく解説


外貨準備とは、政府や中央銀行等の通貨当局が保有する外貨資産のことです。

本記事では、外貨準備の意味や目的、日本の外貨準備高の推移などを詳しく解説します。

外貨準備とは

まず、外貨準備の意味や目的・用途について解説します。

  • ・意味
  • ・目的・用途

意味

外貨準備とは、政府や中央銀行等の通貨当局が保有する外貨資産のことです。

外貨準備の残高のことは、一般的に「外貨準備高」といいます。

日本において、外貨準備を保有しているのは財務省と日本銀行です。

毎月の外貨準備高は財務省(外国為替資金特別会計)のホームページで公表されています。

目的・用途

外貨準備の目的と用途は、主に以下の2点です。

  • ・為替介入
  • ・外貨建て債務の返済
為替介入とは、円高や円安などの急激な為替相場の変動を抑制することを目的とし、通貨当局(日本の場合は財務省・日本銀行)が売買を行うことです。

外貨建て債務の返済とは、通貨危機などにより他国に対する外貨建て債務の返済が困難になった場合に、外貨準備を返済原資とすることです。

日本の外貨準備高の推移

日本の外貨準備高は、2024年12月末時点で1兆2307億1500万ドルです。

推移は、以下の通りです。(2000年12月〜2024年12月の24年間の推移)

日本の外貨準備高の推移
出典:財務省(CSVのデータを元に当サイトでグラフを作成)

全体的に上昇傾向ですが、2011年以降は横ばい状態となっています。

外貨準備に関するQ&A

外貨準備に関するよくある質問に回答します。

  • ・外貨準備は自由に使えますか?
  • ・外貨準備の財源は何ですか?
  • ・外貨準備高はどこで見られますか?

外貨準備は自由に使えますか?

原則として外貨準備は、為替介入や外貨建て債務の返済といった目的に使用が制限されています。

外貨準備の多くは国債や預金として運用されており、すぐに現金化できない場合もあります。

過度な使用は、市場の信頼低下や通貨価値の下落を招く可能性があるため、各国は慎重に管理しています。

外貨準備の財源は何ですか?

外貨準備の財源は、主に国庫短期証券(国債の一種)とされています。

国庫短期証券は、2カ月・3カ月・6カ月・1年の4種類があり、短い償還期間で発行される割引国債です。

外貨準備高はどこで見られますか?

外貨準備高は、財務省ホームページ内の下記のページから見られます。

外貨準備等の状況・統計表一覧

毎月のデータが、翌月の上旬に公開されています。

【まとめ】外貨準備とは|目的や日本の外貨準備高の推移などをわかりやすく解説

外貨準備とは、政府や中央銀行等の通貨当局が保有する外貨資産のことです。

主に市場介入や外貨建て債務の返済などの目的で使用され、国庫短期証券を財源として蓄積されています。

外貨準備高の推移は過去24年上昇傾向であり、2011年以降はおおむね横ばいとなっています。

また、OANDA証券では外貨準備の変動も含めた市場の最新情報を「マーケットニュース」で毎日配信しています。

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