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デフレーションとは|意味・メリット・デメリットやよくある質問を解説


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デフレーションとは、物価が低下し続ける状況を意味し、一般的にデフレと略されます。

本記事では、デフレーションの意味、要因、メリットやデメリットなどについて詳しく解説していきます。

デフレーションとは

デフレーション(deflation)とは物価が低下し続ける状況を指し、デフレと略すのが一般的です。

物価とはお金と財(物)・サービスの交換レートであり、物価の下落とはお金の価値が上昇することを意味します。

デフレーション解説

なお、株価や不動産価格などの下落はデフレに含まれず、これらの下落を表現する際には、資産デフレという言葉を使うことがあります。

デフレーションのメリット・デメリット

デフレーションのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

デフレーションのメリットを挙げるのは難しいものの、あえて挙げるなら2点あります。

  • ・物を安く買える
  • ・現金や預貯金等の価値が上昇する

物価が安くなれば、以前よりも安い価格で同じ物やサービスを購入できます。

ただし、収入もデフレで減少する場合、物価が安くなってもメリットにはなりません。

また、現金や預貯金の実質的な価値が上昇するというメリットもあります。

デフレで利息がつかないとしても、物価が安くなるので購入可能な物やサービスの量は次第に増えていきます。

デメリット

デフレーションのデメリットは、経済活動を抑制してしまうことです。

デフレになると、物やサービスの値段が継続的に下落するので、今買うよりも将来買う方が安く買えます。

消費者の場合、消費を先送りするので、物・サービスの価格だけでなく企業の売上も低下します。

売上が減る一方、借金の額は物価に沿って減額されないので、企業にとって借金の負担が重くなります。

企業の場合、資金的な余力が減って積極的に投資できなくなり、従業員の給料を減らす必要にも迫られ、経済活動は収縮の一方です。

消費者は給料が減ると支出を抑制するため、デフレがさらに深刻化します。

また、デフレは資産デフレを引き起こすため、資産の評価額が減った消費者は支出を抑制して資産防衛に努めます。

デフレーションの要因

デフレーションにはいくつかの要因があります。

  • ・需給要因
  • ・イノベーション等
  • ・マネーサプライの不足

需給要因

物やサービスの価格は需要と供給のバランスで決まり、需要より供給が多ければ価格は下落します。

過去の設備投資で過剰な供給能力を持ってしまった場合、物余り・サービス余りの現象が起きて物価が下落しやすくなります。

イノベーション等

イノベーションにより安価・大量に生産できるようになると、物価に下落圧力がかかります。

海外から安い物やサービスが大量に輸入されることも、デフレ要因です。

国内業者は海外の安価な物・サービスに対抗するために、価格を引き下げなければならない例もあるでしょう。

さらに、流通の合理化で中間流通が省略されつつあることも、物価下落の要因として考えられます。

マネーサプライの不足

世の中に流通するお金(マネーサプライ)が不足すると、価格は下落しやすくなります。

デフレ下の日銀は市中銀行に潤沢に資金を供給し、市場にお金が出回るように誘導してきました。

しかし、銀行は不良債権問題を抱えて企業に貸し出す余力がなく、企業側も借金の返済を優先して借り入れ需要が乏しく、貸し出し額が伸びづらい環境が続きました。

デフレーションに関するQ&A

デフレーションに関する、よくある質問について解説します。

  • ・デフレスパイラルとは何ですか?
  • ・インフレーションとの違いは何ですか?

デフレスパイラルとは何ですか?

デフレスパイラルとは、デフレがさらにデフレを呼び込む現象です。

デフレが進行すると、企業は売上が低下し、従業員等の給与を引き下げざるを得ません。

給与が下がった従業員等は、生活を守るために支出を減らそうとします。

消費者が支出を減らせば、企業の売上はさらに減って従業員等の給与も下がります。

下落の悪循環が、デフレスパイラルの特徴です。

インフレーションとの違いは何ですか?

インフレーションとはデフレーションの逆の意味で、物価が上昇し続ける状況を指します。

消費者は価格が安いうちに物やサービスを買おうとするため、消費が活発になります。

消費が活発になれば企業の売上は増加し、積極的に投資したり従業員の給与を引き上げたりできます。

ただし、インフレ率が高すぎると経済や金融市場が混乱する可能性があります。

そのため各国の中央銀行は、インフレ率が適切な範囲に収まるよう金融政策を実行しています。

【まとめ】デフレーションとは|意味・メリット・デメリットやよくある質問を解説

デフレーションとは、物価が低下し続ける状況を指し、デフレと略すのが一般的です。

デフレには経済活動を収縮させる効果があり、デフレの要因としては主に「需給要因」「イノベーション等」「マネーサプライの不足」が考えられます。

各国の中央銀行はデフレを回避して適度なインフレ状態を保つために、金融政策を実行しています。

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