キャピタルゲインとは｜意味やキャピタルロス・インカムゲインとの違いなどをわかりやすく解説

キャピタルゲインとは、資産の売買によって得られる利益のことです。

本記事では、キャピタルゲインの意味やキャピタルロス・インカムゲインとの違いなどについてわかりやすく解説します。

• 目次

• １．キャピタルゲインとは
• ２．キャピタルゲインとインカムゲイン・キャピタルロスの違い
• ３．キャピタルゲインの代表的な種類や商品の具体例
• ４．キャピタルゲインのメリット・デメリット
• ５．キャピタルゲインに関するQ&A
• ６．【まとめ】キャピタルゲインとは｜意味やキャピタルロス・インカムゲインとの違いなどをわかりやすく解説

キャピタルゲインとは

キャピタルゲインの一般的な意味と計算方法について、解説します。

• ・一般的な意味
• ・計算方法

一般的な意味

一般的にキャピタルゲインとは、資産（キャピタル）を売買することで得られる利益（ゲイン）のことを指します。

資産の購入価格よりも、売却価格が高い場合はキャピタルゲインを得られます。

キャピタルゲインは、「値上がり益」「売却益」と呼ばれることもあります。

主に株式や債券、投資信託、不動産などで用いられる用語ですが、FXや暗号資産で用いられる場合もあります。

計算方法

一般的なキャピタルゲインの計算方法は、以下の通りです。

ただし、上記の式では手数料や税金を含んでおらず、実際の取引ではこれらを考慮する必要があります。

FX取引の場合は、実質的な手数料にあたるスプレッドを考慮します。

キャピタルゲインとインカムゲイン・キャピタルロスの違い

ここでは、キャピタルゲインとインカムゲイン、キャピタルロスとの違いをまとめます。

• ・インカムゲイン
• ・キャピタルロス

インカムゲイン

インカムゲイン（Income Gain）とは、資産を保有することで得られる利益のことです。

例えば、企業が株主（株式の保有者）に支払う配当金がインカムゲインに該当します。

以下は、キャピタルゲインとインカムゲインの違いを簡単にまとめたものです。

キャピタルゲイン	インカムゲイン
・資産を売買することで得られる利益 ・一度に大きな利益を期待できる	・資産を保有することで得られる利益 ・長期的な利益を期待できる

キャピタルゲインは一度に大きな利益を得られる可能性がある一方、インカムゲインは長期的に安定した収益を期待できる特徴があります。

キャピタルロス

キャピタルロス（Capital Loss）とは、資産の購入価格よりも売却価格が低い場合に発生する損失のことです。

計算式はキャピタルゲインと同じですが、答えはマイナスの値となります。

手数料や税金を含めると、実際の取引ではさらにマイナスが増えます。

キャピタルゲインの代表的な種類や商品の具体例

キャピタルゲインの具体例を、以下の項目ごとに紹介します。

• ・FXにおけるキャピタルゲイン
• ・株式投資におけるキャピタルゲイン
• ・暗号資産におけるキャピタルゲイン

FXにおけるキャピタルゲイン

FX取引では、為替差益がキャピタルゲインに該当します。

為替差益とは、為替相場の変動によって生じる利益のことです。

米ドル/円＝150円の時に買い、160円になった時に決済した場合の利益は10円です。

この10円の利益が、キャピタルゲインに相当します。

株式投資におけるキャピタルゲイン

株式投資では、購入した株が値上がりした後に売却することで得られる利益（値上がり益）がキャピタルゲインに相当します。

例えば、1,000円で購入した株を2,000円で売却した場合、値上がり分の1,000円がキャピタルゲインです。

暗号資産におけるキャピタルゲイン

暗号資産（仮想通貨）においても値上がり益がキャピタルゲインに相当します。

ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）などを購入し、売却価格が購入価格より高かった場合、キャピタルゲインが得られます。

キャピタルゲインのメリット・デメリット

キャピタルゲインのメリット・デメリットを解説します。

メリット

キャピタルゲインのメリットは「短期間で大きな利益を期待できること」です。

投資対象によっては短期間で価格が大きく変動するものもあるため、短期間で資産を増やせる可能性があります。

また、売買を繰り返すことで投資元本を増やし、複利で利益を積み上げることも可能です。

デメリット

キャピタルゲインのデメリットは「大きな損失が発生するリスクがあること」です。

短期間で大きな利益を狙える一方で、価格が期待通りの動きをしない場合に損失となる可能性があります。

キャピタルゲインに関するQ&A

キャピタルゲインに関するよくある質問に回答します。

• ・キャピタルゲインに対する税率はどれくらいですか？
• ・キャピタルゲインとインカムゲインはどちらがおすすめですか？
• ・初心者でもキャピタルゲインで稼げますか？
• ・FXのキャピタルゲインは何ですか？
• ・キャピタルゲインを狙う有効的な方法はありますか？

キャピタルゲインに対する税率はどれくらいですか？

FX取引におけるキャピタルゲインに対する税率（日本の場合）は、20.315%です。

税率の内訳は以下の通りです。

※復興特別所得税：東日本大震災の復興資金の財源のため、個人で所得税を納める義務のある者は、基準所得税額（15％）×2.1％＝0.315%の復興特別所得税を2013年から2037年まで納める義務がある

また、FX取引におけるインカムゲインの税率も、キャピタルゲインと同じく20.315％です。

キャピタルゲインとインカムゲインはどちらがおすすめですか？

キャピタルゲインとインカムゲインの特徴は異なるため、どのような投資対象（株式、債券、FX、不動産など）で、どのように利益を得たいかによります。

資産の値上がりによる利益を狙いたい人は、キャピタルゲインが向いています。

一方で、長期的に安定した利益（株式の配当金、国債の利息、不動産の家賃収入など）を狙いたい人は、インカムゲインが向いています。

初心者でもキャピタルゲインで稼げますか？

初心者でもキャピタルゲインで稼ぐことは可能ですが、そのためには投資対象の市場動向のチェックやリスク管理を行うことが推奨されます。

また、FX取引でキャピタルゲイン（為替差益）を得るには、FXに関する基本的な知識を身につけておくことも重要です。

FX初心者向けの基礎知識の勉強方法は「FXの勉強方法」の記事で詳しくまとめています。

FXのキャピタルゲインは何ですか？

FXでは、「為替差益」がキャピタルゲインに該当します。

為替差益は、通貨ペアごとの為替レートの変動から生じます。

ポジションを建てた時点でのレートと比較し、ポジションを決済（手仕舞い）した時点でのレートが有利な方向に動いていれば、キャピタルゲインを得られます。

キャピタルゲインを狙う有効的な方法はありますか？

キャピタルゲインを狙う方法は、投資対象や利益の狙い方によって異なります。

例えば、FX取引では、レバレッジを活用することで少額でも短期的にキャピタルゲインを狙うことができます。

一方、株式投資では、企業の成長性や業績の分析に、ROE（自己資本利益率）やPBR（株価純資産倍率）といった指標を活用することで、有望な企業を見つけやすくなります。

【まとめ】キャピタルゲインとは｜意味やキャピタルロス・インカムゲインとの違いなどをわかりやすく解説

キャピタルゲインとは、資産を売買することで得られる利益を指し、「値上がり益」や「売却益」とも呼ばれます。

反対に、資産を売買することで生じる損失を「キャピタルロス」と呼びます。

FX取引では、為替の変動によって得られる「為替差益」が該当します。

キャピタルゲインのメリットは短期間で大きな利益を期待できる点で、デメリットは価格変動による損失リスクがあることです。

キャピタルゲインを含めたFX取引の基礎的な用語や、FX初心者の方が取引を行う上で役立つポイントは、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。

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