バイナリーオプションとは|初心者向けに基礎知識や注意点などをわかりやすく解説
バイナリーオプションとは、将来のある時点における原資産の価格が「ある価格よりも高いか低いか」「一定の範囲に収まっているかどうか」などを、二者択一で予測する取引のことです。
本記事では、初心者向けにバイナリーオプションの基礎知識や注意点などを、わかりやすく解説していきます。
OANDA証券ではバイナリーオプション取引をサービスとして提供していません。 本記事はバイナリーオプション取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。 |
目次
- 1.バイナリーオプションとは
- 2.バイナリーオプションの主な取引方法の種類
- 3.バイナリーオプションの基本的な流れ
- 4.バイナリーオプションに関する注意点
- 5.バイナリーオプションに関するQ&A
- 6.【まとめ】バイナリーオプションとは|初心者向けに基礎知識や注意点などをわかりやすく解説
バイナリーオプションとは
ここではバイナリーオプションの仕組みを、以下の内容に分けて解説します。
- ・仕組み
- ・権利行使価格
仕組み
バイナリーオプション(BO:Binary Options)とは、将来のある時点における原資産の価格が「ある価格よりも高いか低いか」「一定の範囲に収まっているかどうか」などを、二者択一で予測するオプション取引の一種です。
日本の業者では主に外国為替を原資産とする場合が多いですが、株価指数、商品(コモディティ)を対象とする業者もあります。
二者択一の予測が的中したらペイアウト(金銭の支払い)を受けられ利益となり、予測が外れたらオプションの購入代金が損失となります。
取引の結果はオールオアナッシング(利益を得るか、原資を全て失うか)となります。
下図は「判定時刻に155円よりも高いか低いか」を予想するルールの例です。
権利行使価格
権利行使価格とは、オプション取引の売買において、権利を行使する際に予め決められた売買価格のことです。
バイナリーオプションでは、ペイアウトの有無を判定する条件となる価格(目標レート)を指します。
なお、予め決められた売買価格で買う権利のことを「コールオプション」、反対に予め決められた売買価格で売る権利のことを「プットオプション」といいます)。
バイナリーオプションの主な取引方法の種類
日本の業者が提供しているバイナリーオプションの取引方法は、主に以下の2種類です。
- ・ラダーオプション
- ・レンジオプション
ラダーオプション
ラダーオプションは、判定時刻の原資産価格が「予め設定された権利行使価格よりも高くなるか低くなるか」を予測する取引方法です。
業者によって異なりますが、目標レートよりも高いことを「ハイ」、低いことを「ロー」と呼ぶ場合が多いです。
レンジオプション
レンジオプションは、判定時刻の原資産価格が「一定の範囲(レンジ)に収まるか、収まらないか」を予測する取引方法です。
業者によって異なりますが、目標レンジに収まっていることを「イン」、収まっていないことを「アウト」と呼ぶ場合が多いです。
バイナリーオプションの基本的な流れ
バイナリーオプションのラダーを例に、一般的な取引の流れを解説します。
- ①:通貨ペアと回号を選ぶ(為替を取引する場合)
- ②:目標レートを選ぶ
- ③:目標レートより「価格が上がるか、下がるか」を予想する
- ④:購入数量を決める
- ⑤:判定時刻に結果が出る
- ⑥:結果に応じてペイアウトを受け取るか、損失が確定する
バイナリーオプションは、一定時間ごとに回号(購入開始から判定時刻を1単位とした通し番号)が設定されます。
1日における回号の数や、1回号あたりの時間は、証券会社によって異なります。
通貨ペアと回号を選んだら、目標レートより上がるか下がるかを予想し、購入数量を決めます。
判定時刻になったら、目標レートと予想に基づいてペイアウトの有無の判定が行われます。
なお、購入したオプション(チケット)は時間内であれば途中売却も可能です。
相場が有利な方向に動いて早めに利益確定を行いたい場合や、不利な方向に動いて早めに損切りを行いたい場合などに、途中売却を行うこともできます。
バイナリーオプションに関する注意点
バイナリーオプションに関する注意点は、以下の通りです。
- ・射幸性があり単純な取引と感じやすい
- ・無登録業者とは取引しない
射幸性があり単純な取引と感じやすい
金融庁は、バイナリーオプションは射幸性(しゃこうせい)が高く、損失を被るおそれがあるとしています。
射幸性とは「偶然に得られる成功や利益を当てにする性質」のことです。
バイナリーオプションは「価格の上下を予想するだけの簡単な取引」と考えられがちですが、一定時間後のレートを高い精度で予想することは非常に困難です。
無登録業者とは取引しない
バイナリーオプションは、無登録業者が提供している場合が多く、金融庁は注意を促しています。
バイナリーオプション取引業を行う際には、金融商品取引業の登録が必要です。
無登録業者での取引は出金拒否をはじめとする様々なリスクがあります。
「金融商品取引業者」として登録されている業者は、金融庁による以下のリストで確認できます。
また、無登録で金融商品取引業を行っている業者の名称などは、以下の金融庁のページで確認できます。
バイナリーオプションに関するQ&A
バイナリーオプションに関するよくある質問に回答していきます。
- ・バイナリーオプションの取引時間は?
- ・バイナリーオプションとFXの違いは何ですか?
バイナリーオプションの取引時間は?
バイナリーオプションの取引時間は、証券会社によって異なります。
バイナリーオプションは、取引時間が一定時間ごとの「回号」で区切られます。
規則により1回号の長さは「2時間以上」と定められており、業者によって2時間や3時間などの時間が設定されています。
バイナリーオプションとFXの違いは何ですか?
バイナリーオプションとFXの主な違いは、以下の通りです。
比較項目 | バイナリーオプション | FX |
---|---|---|
利益の仕組み | オールオアナッシング(予想が当たれば利益、外れれば損失) | 売買の価格差が利益または損失 |
レバレッジの有無 | なし | あり(最大25倍) |
決済タイミング | 満期がある | 満期なし |
取引対象 | 為替・株価指数・コモディティなど | 為替 |
取引時間 | 回号として設定された時間帯のみ | 土日以外の平日と祝日は原則24時間いつでも |
バイナリーオプションは、取引結果がオールオアナッシングになること、取引時間(回号)が決められていることなどが、FXと異なる主な特徴です。
【まとめ】バイナリーオプションとは|初心者向けに基礎知識や注意点などをわかりやすく解説
バイナリーオプションとは、将来のある時点における原資産の価格が「ある価格よりも高いか低いか(ラダーオプション)」「一定の範囲に収まっているか収まっていないか(レンジオプション)」などを、二者択一で予測する取引のことです。
一見簡単な取引に見えますが、一定時間後の価格の上下を高い確度で予測することは困難であり、取引には十分な注意が必要です。
バイナリーオプションは短時間での価格変動を予測するため、分析によって相場の動きを読むことが難しいです。
一方、FX取引の場合、バイナリーオプションと比較すると、長いスパンで価格を予測することもでき、様々な分析手法によって、予測の精度を高めることが可能です。
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