ビッド(bid)とは|FX取引での意味や使用例などを解説
ビッド(bid)とアスク(ask)は、為替の売買レートを表す言葉です。
トレーダーの視点では、ビッドは売値、アスクは買値になります(FX業者の視点では、意味が逆になるので注意が必要です)。
本記事では、ビッドの意味や、アスクとの違い、実際の使用例などについて詳しく解説していきます。
ビッドとは
ここでは、ビッドの意味や、同義語について詳しく解説します。
- ・FX取引での意味
- ・同義語
FX取引での意味
為替レートは、売る場合の価格(売値)と、買う場合の価格(買値)の2種類で表されます。
トレーダーの視点では、ビッドは売値、アスクは買値になります。
(反対に、FX業者の視点では、ビッドは買値、アスクは売値になります)
トレーダーとFX業者で意味が正反対になる理由は、下図の通りです。
左側のBid(ビッド)は、「トレーダーは売りたい」「FX業者は買いたい」価格を意味します。
FX取引では、ビッド(bid)とアスク(ask)が同時に提示されます。
この2つの価格を提示することを2wayプライスと言います。
同義語
トレーダーの視点でのビッドの同義語は、主に以下の通りです。
- ・売値
- ・売り気配
- ・売り気配値(けはいね)
一方、FX業者の視点では反対の意味になるため、買値、買い気配、買い気配値です。
ビッドやアスクという言葉が用いられる場合、トレーダー視点なのかFX業者視点なのか、どちらなのかを確認する必要があります。
ビッドの使用例
ビッドの使用例について、OANDA証券の「fxTrade」(パソコン版)を参考に解説していきます。
下記は米ドル/円のチャートで、チャート上に「売り(ビッド)」と「買い(アスク)」が表示されています。
出典:TradingView
ビッドが145.967として提示されているため、この場合トレーダーは1ドルを145.967で売ることになります。
ビッドに関するQ&A
ビッドに関するよくある質問を2つ紹介します。
- ・ビッドとアスクの違いは何ですか?
- ・ビッドとオファーの違いは何ですか?
ビッドとアスクの違いは何ですか?
アスク(ask)は、ビッドの対義語でトレーダーの視点では買値を意味します。一方、FX業者側の視点では売値を意味します。
通常、アスクはビッドより高い価格になり、アスクとビッドの差額がスプレッドになります。
上記のように米ドル/円においてビッドが146.005、アスクが146.009の場合、スプレッドはその差の0.004(0.4銭)になります。
トレーダーは1ドルを146.005で売り、146.009で買うことができます。
ビッドとオファーの違いは何ですか?
ビッド(bid)はアスク(ask)の対義語、オファー(offer)はアスク(ask)と同義語です。
そのため、ビッドとオファーは対義語と考えられます。
トレーダーの視点では、ビッドは売値、オファーは買値を意味します。
【まとめ】ビッド(bid)とは|FX取引での意味や使用例などを解説
ビッド(bid)とアスク(ask)は、為替の売買レートを表す言葉です。
トレーダーの視点では、ビッドは売値、アスクは買値になります(FX業者の視点では、意味が逆になるので注意が必要です)
対義語としてアスク(ask)やオファー(offer)が挙げられます。
また、ビッドとアスクの差額はスプレッドであり、取引の際にトレーダーが支払うコストに相当します。
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