用語解説

バンドウォークとは|意味・使い方・よくある質問を解説


バンドウォークとは、ボリンジャーバンドで強いトレンドが発生している際に見られる特有の価格推移のことです。

本記事では、バンドウォークの意味・使い方・よくある質問について詳しく解説します。

バンドウォークとは

ここでは、バンドウォークの意味やボリンジャーバンドについて解説します。

  • ・意味
  • ・ボリンジャーバンド

意味

FX取引におけるバンドウォークとは、テクニカル指標のボリンジャーバンドで強いトレンドが発生している際に見られる特有の価格推移のことです。

上昇トレンドでは価格がボリンジャーバンドの上側のライン(+1σや+2σ)に沿って上昇し、下降トレンドでは下側のライン(-1σや-2σ)に沿って下落します。

バンドウォークが発生している間は、トレンドの継続が示唆されるため、一般的にトレンドフォローが有効とされています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に標準偏差σ(シグマ)を利用したバンドを描いたテクニカル指標です。

相場のトレンドや強弱、ボラティリティを視覚的に把握しやすい特徴を持ちます。

ボリンジャーバンド」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

バンドウォークの見方

バンドウォークとは、ボリンジャーバンドの±1σ(シグマ)や±2σ(シグマ)に沿って価格が一方向に動いている状態のことです。

トレンドの継続を示唆するパターンとして広く知られています。

バンドウォークの見方
出典:TradingView

ただし、バンドウォークが発生していたとしても、トレンドがいつまで継続するかは分かりません。

トレンドが継続するかの判断に有効なのが、相場の過熱感を示すオシレーター系テクニカル指標RSIRCIMACDなど)です。

ボリンジャーバンドと併用することで、より正確にトレンドの継続や衰えなどを把握することができます。

ボリンジャーバンドの設定方法

ここでは、MT4MT5TradingViewでの「ボリンジャーバンド」の設定方法を解説します。

  • ・MT4(メタトレーダー4)
  • ・MT5(メタトレーダー5)
  • ・TradingView(トレーディングビュー)

MT4(メタトレーダー4)

MT4(メタトレーダー4)へボリンジャーバンドを設定する方法を解説します。

ステップ①:「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」を選択

MT4でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT4

ステップ②:ポップアップ画面が表示されるので、デフォルト値でよければそのまま「OK」を選択

MT4でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT4

ステップ③:ボリンジャーバンドが表示されれば完了

MT4でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT4

ステップ④:標準偏差を±3σまで表示する方法

MT4でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT4

標準偏差を±1σ~±3σまで表示する際は、チャート上に偏差の異なるボリンジャーバンドを3つ表示させます。

標準偏差の値は、「パラメーター」タブの「偏差」で設定します。

MT4(メタトレーダー4)のインストール方法」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

MT5(メタトレーダー5)

MT5(メタトレーダー5)へボリンジャーバンドを設定する方法を解説します。

ステップ①:「挿入」→「インディケータ」→「トレンド系」→「Bollinger Bands」を選択

MT5でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT5

ステップ②:ポップアップ画面が表示されるので、デフォルト値でよければ「OK」を選択

MT5でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT5

ステップ③:ボリンジャーバンドが表示されれば完了

MT5でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT5

ステップ④:標準偏差を±3σまで表示する方法

MT5でのボリンジャーバンドの設定方法
出典:MT5

MT5で標準偏差を±3σまで表示する際は、MT4と同じく、チャート上に偏差の異なるボリンジャーバンドを3つ表示させます。

標準偏差の値は、「パラメーター」タブの「偏差」で設定します。

MT5(メタトレーダー5)のインストール方法」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

TradingView(トレーディングビュー)

TradingView(トレーディングビュー)へボリンジャーバンドを設定する方法を解説します。

ステップ①:「インジケーター」を選択

TradingViewでのボリンジャーバンドの設定方法
出典:TradingView

ステップ②:検索窓に「ボリンジャーバンド」と入力し、「BB(ボリンジャーバンド)」を選択すれば完了

TradingViewでのボリンジャーバンドの設定方法
出典:TradingView

ステップ③:標準偏差を±3σまで表示する方法

TradingViewでのボリンジャーバンドの設定方法
出典:TradingView

TradingView(トレーディングビュー)のボリンジャーバンドで標準偏差を±3σまで表示する際は、チャート上に偏差の異なるボリンジャーバンドを3つ表示させます。

標準偏差は、左上に表示されるテクニカル指標名の「設定」アイコンをクリックし、「パラメーター」タブの「標準偏差」で設定できます。

TradingView(トレーディングビュー)の機能の使い方」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

バンドウォークに関するQ&A

バンドウォークに関して、よく見られる疑問点は以下の通りです。

  • ・バンドウォークは勝てないって本当ですか?
  • ・バンドウォークの終了のサインはどうやって判断すればいいですか?

バンドウォークは勝てないって本当ですか?

ボリンジャーバンドによるバンドウォークだけでは、本当にトレンドが発生しているのか、トレンドがいつまで続くのかを判断するのが難しい場合があります。

そのため、オシレーター系のテクニカル指標(RSIRCIMACDなど)と組み合わせることで、トレンドをより正確に把握しやすくなります。

RCIと組み合わせる手法については、以下の記事で詳しく解説しています。

ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせてバンドウォークを狙う手法

バンドウォークの終了のサインはどうやって判断すればいいですか?

バンドウォークは±1σや±2σに沿って価格が推移している状態であり、この位置関係が崩れたときに終了すると考えることができます。

一方で、再び価格がバンドウォークに戻っていくダマシもあるので、その他のインジケーター等と組み合わせて判断することが推奨されます。

特に相場の過熱感(買われすぎ、売られすぎ)を示すオシレーター系テクニカル指標を組み合わせると、判断の精度を高める期待が持てます。

【まとめ】バンドウォークとは|意味・使い方・よくある質問を解説

バンドウォークとは、テクニカル指標のボリンジャーバンドで強いトレンドが発生している際に見られる特有の価格推移のことです。

ボリンジャーバンドの±1σ(シグマ)や±2σ(シグマ)ラインに沿って価格が一方向に動いてる状態をバンドウォークと呼びます。

バンドウォークが発生している間は、トレンドの継続が示唆されるため、一般的にトレンドフォローが有効とされています。

RSIRCIMACDなどのオシレーター系テクニカル指標を併用することで、トレンドが発生しているのか、いつまで継続するのかをより正確に把握しやすくなります。

上記の指標を用いたテクニカル分析の方法については、以下のコンテンツで詳しく解説しています。

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