青天井とは|FX取引における意味やよくある質問を解説
相場の状況を表す用語の1つに、「青天井」があります。
マーケットにおいて上昇基調が続き、天井(上限)がないように見える状態や、際限なくどこまでも上昇しそうな状態のことを指します。
本記事では、青天井の意味や、底との違いなどについて解説します。
青天井とは
青天井とは、マーケットにおいて上昇基調が続き、天井(上限)がないように見える状態のことを指します。
どんな上昇相場でもいつかは反落し天井をつけますが、その天井がどこにあるのか分からないほどの上昇基調を表す場合などで使われます。
- ・意味
- ・天井と底の違い
意味
青天井という言葉は様々な分野で用いられますが、マーケットにおいては上昇相場が続き、天井知らずの上昇を見せる状態のことを意味します。
相場に天井(上限)がない様子を、青空に見立てて表現した言葉です。
新高値を更新し続けるような強い相場状況は、青天井相場と呼ばれることがあります。
天井と底の違い
FX市場において、高値をつけてから反落するポイントを「天井」と呼び、逆に安値をつけてから反転上昇するポイントを「底」と呼びます。
あとからマーケットを見ると、どこが「天井」でどこが「底」であったかは一目瞭然ですが、実際のマーケットで天井や底を判断することは容易ではありません。
青天井の使用例
青天井は、新高値を次々に更新していき、天井をつけそうな抵抗(レジスタンスライン)も見当たらないような相場状況で使用されます。
下図は、S&P500の月足チャートです。
この上昇相場は、2008年9月に起こったリーマンショック、2020年2月のコロナショックがわずかな調整(反落)に見えるほどです。
それほどの上昇相場を形成しており、まさに天井知らずの青天井状態が続いています。
出典:TradingView
青天井に関するQ&A
青天井に関する、よくある質問に対して回答します。
- ・大天井との違いは何ですか?
- ・青天井状態での注意点はありますか?
大天井との違いは何ですか?
上昇相場における最高値のことを大天井と呼ぶ一方、最高値を更新し続けてどこが大天井になるのか分からないような状況が青天井です。
大天井は相場の「過去の水準」を指すのに対して、青天井は相場の「現在進行形の状態」を指す用語です。
青天井状態での注意点はありますか?
青天井状態での注意点は、主に2つあります。
1つは、市場参加者の予想を大きく超えて上昇していく可能性がある点です。
青天井状態中に値ごろ感から安易に売る(空売り)と、上昇が続いてしまった場合に大きな損失を出しかねません。
2つ目は、青天井状態が終わりを迎える際は、不安定な推移になりやすい点です。
青天井状態では短期的な上昇を狙った多くの買いが入りますが、大天井をつけた際には売りが殺到して急落するなど、不安定な相場が続く傾向があります。
【まとめ】青天井とは|FX取引における意味やよくある質問を解説
青天井とは、マーケットにおいて上昇相場が続き、天井(上限)がないように見える状態のことを意味します。
また、際限なくどこまでも上昇しそうな状態のことを指す場合もあります。
青天井相場の時に、値ごろ感で安易に売る(空売り)と、大きな損失に繋がる可能性があります。
また青天井相場が終わる際は、急激な反転下落が発生したりと、相場が不安定な状態となる可能性があるため、注意が必要です。
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