マイナー通貨とは|一覧や特徴・メリット・デメリットを解説
マイナー通貨とは、FX市場で取引量や取引参加者が比較的少ない通貨のことです。
スワップポイントが高く設定されている傾向があり、スワップポイント狙いの投資で人気の面もあります。
本記事では、マイナー通貨の特徴や、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
目次
- 1.マイナー通貨とは
- 2.マイナー通貨とメジャー通貨の違い
- 3.マイナー通貨のメリット
- 4.マイナー通貨のデメリット
- 5.マイナー通貨に関するQ&A
- 6.【まとめ】マイナー通貨とは|一覧や特徴・メリット・デメリットを解説
マイナー通貨とは
マイナー通貨とは、FX市場で取引量や取引参加者が比較的少ない通貨のことを指します。
ここではマイナー通貨の特徴と、主なマイナー通貨について解説します。
- ・特徴
- ・主なマイナー通貨の一覧
特徴
一般的にマイナー通貨は、流動性が低い傾向にあります。
そのため、「重要な経済指標の発表時」や、「戦争やテロ」「災害」「経済危機」などが突発的に起こった際には、急激に価格変動しやすいという特徴があります。
また、マイナー通貨は取引量が少なく取引相手を見つけにくい特徴があり、スプレッドが広くなる傾向があります。
主なマイナー通貨の一覧
マイナー通貨と呼ばれる主な通貨の一覧を紹介します。
- 【主なマイナー通貨】
- ・トルコリラ(TRY)
- ・南アフリカランド(ZAR)
- ・メキシコペソ(MXN)
- ・香港ドル(HKD)
- ・シンガポールドル(SGD)
- ・ブラジルレアル(BRL)
- ・中国人民元(CNH)など
特にトルコリラ(TRY)や南アフリカランド(ZAR)などは、高金利通貨の代表格として注目されています。
マイナー通貨とメジャー通貨の違い
メジャー通貨は、米ドル(USD)・ユーロ(EUR)などの取引量や取引参加者が多い通貨を指します。
メジャー通貨は流動性が高いため、比較的値動きが安定しやすい特徴があります。
一方で、マイナー通貨は流動性が低い傾向にあるため、メジャー通貨に比べると価格変動が大きくなりやすいのが特徴です。
また、マイナー通貨はメジャー通貨よりもスプレッドが広く設定される傾向があります。
マイナー通貨のメリット
マイナー通貨のメリットは、以下の通りです。
- ・高いスワップポイント(金利)が得られる
- ・大きな値幅を短期間で狙うことができる
高いスワップポイント(金利)が得られる
マイナー通貨は、一般的に高いスワップポイント(金利)を得ることができます。
スワップポイントとは「2国間の金利差によって得られる損益」のことです。
基本的に「高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売る」場合は、高いスワップポイントを受け取ることができます(例外もあります)。
スワップポイントは毎日付与されるため、ポジションを長期間保有することで利益が大きく積み重なることを期待できます。
- 【高いスワップポイントが得られる通貨ペア例】
- ・トルコリラ/円
- ・南アフリカランド/円
- ・メキシコペソ/円
大きな値幅を短期間で狙うことができる
マイナー通貨はボラティリティ(変動率)が高い傾向にあるため、短期間で大きな値幅を狙うことができます。
FX取引は為替差益を狙うため、値動きが少ない場合は値幅を稼ぎづらいですが、ボラティリティが高いとその分大きな値幅を狙えます。
反面、大きな値幅の逆行が起きた場合には、それに応じた大きさの損失を抱えるリスクもあるので、取引する際には注意が必要です。
マイナー通貨のデメリット
マイナー通貨のデメリットには、以下のようなものがあります。
- ・スプレッド(実質的な取引手数料)の幅が広い
- ・取引不成立が起こりやすい
スプレッド(実質的な取引手数料)の幅が広い
マイナー通貨は取引量が少なく、流動性が低いためスプレッド(実質的な取引手数料)の幅が広い傾向があります。
スプレッドとは、売る時の値段(Bid)と買う時の値段(Ask)の差のことで、実質的な手数料にあたります。
例えば、OANDA証券ではメジャー通貨の米ドル/円のスプレッドは0.3〜1銭であるのに対して、マイナー通貨の南アフリカランド/円のスプレッドは1〜1.3銭です。
(2024年09月02日から2024年09月06日までの日本時間AM9:00~翌日AM4:00において配信したスプレッドの提示率です)
スプレッドは常に一定ではなく、特に経済指標発表時や世界的なニュースが発表された際には大きく変動します。
スプレッドは取引の度に発生し、わずかな差でも積み上がると大きなコストの差に繋がるため、注意が必要です。
取引不成立が起こりやすい
マイナー通貨は流動性が低いため、「買いたい時に買えない」「売りたい時に売れない」など取引不成立が起こりやすいこともデメリットとして挙げられます。
取引が成立しないことにより、タイミングよく売買ができず、結果的に大きな損失が生じる可能性があります。
マイナー通貨に関するQ&A
マイナー通貨に関するよくある質問に回答していきます。
- ・FXでマイナー通貨の取引は初心者におすすめですか?
- ・エキゾチック通貨とは何ですか?
FXでマイナー通貨の取引は初心者におすすめですか?
FX初心者にとって、マイナー通貨の取引は難しい側面があります。
マイナー通貨は取引量が少なく、流動性が低いため、価格の変動が大きく不安定になりやすい特徴があるからです。
また、予期せぬ急激な価格変動により、大きな損失を被る可能性があり、スプレッド(売値と買値の差額)が広がりやすい傾向があります。
FX初心者は、比較的価格変動が安定傾向にあるメジャー通貨での取引が推奨されます。
エキゾチック通貨とは何ですか?
エキゾチック通貨とは、マイナー通貨のことを指します。
ただ、メジャーの対義語はマイナーのため一般的にはマイナー通貨と呼ばれることが多い傾向にあります。
【まとめ】マイナー通貨とは|一覧や特徴・メリット・デメリットを解説
マイナー通貨とは、FX市場で取引量や取引参加者が比較的少ない通貨のことです。
主な通貨の例として、トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)などが挙げられます。
マイナー通貨はスワップポイント(金利差収益)が高く設定される傾向があります。
一方、スプレッドが広がりやすく、取引が成立しにくいデメリットがあります。
初心者には、比較的価格変動が安定しているメジャー通貨での取引が推奨されます。
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