用語解説

マネタリーベースとは|初心者向けにマネーストックとの違いなどを詳しく解説


マネタリーベースとは、日本銀行(日本の中央銀行)が世の中に直接的に供給するお金を指します。

具体的には、現金通貨と、市中銀行が日銀に預けているお金の合計額です。

本記事では、マネタリーベースの意味や計算式、公表頻度などを解説していきます。

マネタリーベースとは

マネタリーベースを以下の項目に分けて詳しく解説していきます。

  • ・意味
  • ・一般的な計算式
  • ・マネタリーベースの公表頻度

意味

マネタリーベースとは、日本銀行(日本の中央銀行)が世の中に直接的に供給している通貨量のことです。

マネタリーベースが増えると市場に出回る通貨が増え、FX市場では通貨の価値が下がりやすく、売られる傾向があります。

反対に、マネタリーベースが減ると、通貨の価値が上がりやすくなり、買われる傾向があります。

一般的な計算式

マネタリーベースの一般的な計算式は、以下の通りです。

  • 【マネタリーベース】 = 日本銀行券の発行高 +貨幣の流通高+日本銀行の当座預金

マネタリーベースの公表頻度

マネタリーベースの公表頻度は、前月比較の計数を表す月次統計と、前営業日比較の日次統計に分かれています。

それぞれ時期と頻度は、以下の通りです。

月次統計:毎月第2営業日の午前8時50分
日次統計:毎営業日の午前10時

マネタリーベースとマネーストックの違い

マネタリーベースとマネーストックはどちらも通貨量を算出した統計ですが、対象範囲が異なります。

マネタリーベースは、現金通貨と日銀当座預金の合計額です。

一方のマネーストックは、一般法人や個人などの通貨保有主体が保有する現金通貨や預金通貨などの通貨量の残高を指します。

また、マネーストックの定義は1つでなく、日銀はM1やM2など複数のマネーストック指標を公開しています。

マネタリーベースに関するQ&A

ここでは、マネタリーベースに関するよくある質問に対して回答していきます。

  • ・日本のマネタリーベースはどこで確認できますか?
  • ・マネタリーベースの主な変動要因は何ですか?

日本のマネタリーベースはどこで確認できますか?

日本のマネタリーベースは、以下の日本銀行の公式サイトで確認できます。

「月次統計」「日次統計」で大別されています。

日本銀行の公式サイトはこちら

マネタリーベースの主な変動要因は何ですか?

マネタリーベース(日本の場合)の主な変動要因は、中央銀行による取引です

また、年末年始や季節によって、個人や法人の現金需要が変動する傾向があり、現金通貨の発行高はこの影響を受けます。

【まとめ】マネタリーベースとは|初心者向けにマネーストックとの違いなどを詳しく解説

マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接的に供給するお金を指します。

似た用語のマネーストックは、一般法人や個人などの通貨保有主体が保有する現金通貨や預金通貨などの通貨量の残高を指し、マネタリーベースとは計測の範囲が異なります。

マネタリーベースの公表は、月次統計が毎月第2営業日の午前8時50分、日次統計が毎営業日の午前10時に行われます。

また、マネタリーベースは日本銀行の公式サイトで確認できます。

OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。

OANDA証券の口座開設


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » 用語解説登録 » マネタリーベース