暗号資産(仮想通貨)の基礎

メタバースとは|始め方やVRとの違いなどをわかりやすく解説


メタバース(Metaverse)とは、インターネット上に構築された仮想空間のことです。

本記事では、メタバースの始め方やVRとの違いなどを、わかりやすく解説します。

メタバースとは

ここではメタバースの意味、VRとの違いを解説します。

  • ・意味
  • ・メタバースとVRの違い

意味

メタバースとは「デジタル技術で構築された仮想空間」のことで、meta(超越した)とuniverse(世界)を合わせた造語です。

通信の高速化や、コンピューターの描画性能向上、デバイスの低廉化などを背景に技術開発が進み、市場規模が拡大しています。

メタバースを利用した主なサービスでは、3次元(3D)空間が用いられ、利用者は自分の分身(アバター)を通じて他のユーザーとの交流や商品購入、ビジネスなどを行うのが特徴です。

また産業分野では仮想空間でシミュレーションが行われるなど、活用の幅が広がっています。

メタバースとVRの違い

VRとはVirtual Reality(バーチャル・リアリティー)の略で「仮想現実」「人工現実感」などと訳されます。

すでにゲームやビデオなどのジャンルでは、仮想的な体験をできる技術として広く普及しています。

VRは現実世界において仮想的な体験をできる技術であるのに対して、メタバースは仮想空間の中で現実世界を超えたコミュニケーションを可能にする技術です。

メタバースが注目されている理由

メタバースが注目されている主な理由は、以下の通りです。

  • ・消費者向けサービスの次世代プラットフォーム
  • ・オンラインコミュニケーションの広がり
  • ・NFTとの親和性

消費者向けサービスの次世代プラットフォーム

総務省の令和6年版情報通信白書によれば、世界のメタバース市場は2022年の461億ドルから2030年には5,078億ドルまで拡大すると予測されています。

消費者向けのサービスが主軸で、eコマースやゲーム、ヘルス&フィットネスやワークプレイスの分野が次世代プラットフォームとして拡大すると見込まれています。

オンラインコミュニケーションの広がり

コロナ禍以降、ビデオ通話などを用いたオンラインコミュニケーションが大きく広がりましたが、利用する機会が増える一方で、現実のコミュニケーションと比較して感情の疎通が難しいなどの課題も指摘されることがありました。

メタバースは、従来のSNSやビデオ通話などと比べて、より現実に近いリアルなコミュニケーションを取れるようになるので、オンラインでの感情の疎通の問題を改善できる可能性が期待されています。

NFTとの親和性

メタバースが注目されている理由の1つとして、NFTとの親和性が高い点も挙げられます。

NFTとは、代替不可能なトークンで唯一無二の価値を持つデジタルデータのことを指します。

メタバース上でデジタルデータをNFT化することで、売買が可能になり、新しい市場での経済活動が活性化することが期待されています。

なお、NFTを購入する場合、暗号資産(仮想通貨)を用いることが一般的です。

メタバースが活用される主な分野

メタバースが活用される主な分野は、以下の通りです。

  • ・ビジネス
  • ・ゲーム

ビジネス

さまざまなビジネス分野において、メタバースの活用が実践・期待されています。

eコマース 大手百貨店や小売り業界では、バーチャル空間で商品販売
オンラインイベント 企業による展示会、セミナー、カンファレンス、採用説明会などのイベント
オンラインライブ アーティストによる音楽ライブなどのイベント
観光、文化PR 地方自治体による観光や文化の紹介サービスなど
産業分野 産業分野の業務効率化などをシミュレーション
 

ゲーム

バーチャル世界で自らの分身であるアバターを通じて探索したり、他のプレイヤーとリアルタイムで交流したりすることができます。

また、ゲーム内で得たアイテム(NFT)などは現実世界での価値を持ち得るため、プレイの際のインセンティブも高まります。

このように、メタバースを用いることで、従来のゲームにはなかった新たなゲーム体験が実現できます。

ゲーム制作会社や自治体のeスポーツ関連のプロジェクトによる、新たなゲームの開発が期待されています。

メタバースのメリット・デメリット

ここでは、メタバースのメリットとデメリットについて解説します。

  • ・メリット
  • ・デメリット

メリット

メタバースの主なメリットは、以下の事柄が考えられます。

  • ・遠隔でもより現実に近いコミュニケーションが可能
  • ・病気や障害によるハンディキャップを克服する
  • ・新たなビジネスを生み出せる可能性がある

メタバースには現実世界における制約(物理的制限など)がないため、これまでに実現できなかった体験、多様な人々の出会いや交流、産業分野でのシミュレーションなどが可能です。

発展途上の分野であるだけに、今後新たなビジネスが生まれることが期待されます。

デメリット

メタバースの主なデメリットは、以下の通りです。

  • ・空間を構築するコストや技術が必要
  • ・関連する法整備が現状では不十分
  • ・メタバース特有のセキュリティ対策が必要となるケースがある

世界的に見ても、メタバースの代表作は生まれておらず、各企業は試行錯誤の段階にあります。

また、新興のインターネットサービスと同様に法整備が追いついておらず、セキュリティ対策の啓蒙も課題となります。

メタバースに関するQ&A

メタバースに関してよくある質問は、以下の通りです。

  • ・メタバースはスマートフォンでもできますか?
  • ・メタバースは無料で始められますか?

メタバースはスマートフォンでもできますか?

メタバースがスマートフォンでもできるかは、サービスによります。

ゲームやeコマース、オンラインイベントなど、一般消費者向けの多くのサービスでは、スマートフォン用のアプリを提供しているようです。

メタバースは無料で始められますか?

メタバースのサービスによりますが、無料で利用できるものが多くあります。

とはいえ、ゲームでより便利な機能を利用したい場合など、課金が必要となるケースも存在します。

【まとめ】メタバースとは|始め方やVRとの違いなどをわかりやすく解説

メタバースとは「インターネット上に構築された仮想の三次元空間」のことです。

一般消費者向けサービスや、産業分野で活躍し始めており、世界のメタバース市場は今後拡大していくことが予測されています。

メタバースには現実世界における制約がないため、新たなコミュニケーションやビジネスが生まれることが期待されています。

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