MT4（メタトレーダー4）のチャネル系オブジェクトの描き方

---

MT4には、テクニカル分析で使えるチャネル系オブジェクトが5種類（「フィボナッチチャネル」「線形回帰チャネル」「平行チャネル」「標準偏差チャネル」「アンドリューズ・ピッチフォーク」）用意されています。
この記事ではチャネル系オブジェクトの選択方法、各チャネル系オブジェクトの描き方や設定方法を紹介します。

チャネル系オブジェクトの選択方法

MT4の上部メニューにある「挿入」から「チャネル」を選択し、使いたいチャネル系オブジェクトをクリックします。
なお、アンドリューズ・ピッチフォークは「挿入」から直接選択することができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

フィボナッチチャネルの描画方法

フィボナッチチャネルは、2本の平行なトレンドラインからなる平行チャネルに対して、フィボナッチ比率に基づいた平行なラインをチャート上に描画するツールです。

メニューの「挿入」→「チャネル」から「フィボナッチ」を選択後、チャート上で起点にしたい場所をクリックし、クリックしたまま終点にしたい場所までドラッグします。
マウスから指を離すと一つの描画が完成です。

フィボナッチチャネルの配置を変更したい場合は、トレンドライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）が表示された状態にします。

フィボナッチチャネルの基準となるラインの始点や終点の移動ポイントをドラッグすると上下左右に位置を調整でき、中央部分の移動ポイントをドラッグするとフィボナッチチャネル全体をそのまま動かすことが可能です。
また、基準のラインと対をなす平行チャネルライン（移動ポイントが一つ表示されるライン）の移動ポイントをドラッグすれば、チャネル幅を調整できます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

フィボナッチチャネルのプロパティ画面

プロパティ画面は、フィボナッチチャネルのトレンドライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）を表示状態にしたあと、右クリックをしてポップアップメニューから「Fibo Channelプロパティ」を選択すれば表示できます。

フィボナッチチャネルのプロパティ画面は、四つのタブ(「全般」「フィボナッチ・レベル」「パラメーター」「表示選択」)で構成されています。

「全般」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①名前：フィボナッチチャネルに任意の名前をつけることができます。
• ②説明：チャート上にフィボナッチチャネルの説明を表示できます。
• ③スタイル：フィボナッチチャネルの基準となるラインと平行チャネルラインの色や種類、太さを変更できます。
• ④背景として表示：フィボナッチチャネルのライン等をチャートの背後に表示したい場合はチェックボックスにチェックを入れます。

「フィボナッチ・レベル」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①レベル設定：指定した水準にフィボナッチ・レベルを示すラインを追加できます。
  「追加」をクリックすると数値を入力する欄が新たに追加されるので、そこでラインを表示したい水準の数値を指定しましょう。
  ラインを削除する場合は、削除したい水準を選択した状態で「削除」をクリックします。
  また、「デフォルト」をクリックすれば、設定を初期状態に戻すことが可能です。
• ②スタイル：フィボナッチ・レベルを示すラインの色や種類、太さを変更できます。

「パラメーター」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①時間、価格：フィボナッチチャネルの基準となるラインの始点・終点と、平行チャネルラインの移動ポイントを指定した場所に移動できます。
  いずれも時間と価格で指定可能です。
• ②ラインを延長：フィボナッチチャネルのラインの両端を延長できます。
  チェックボックスにチェックを入れると、ラインの延長表示になります。

「表示選択」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①すべての時間足に表示：チェックボックスにチェックを入れて有効にすると、全ての時間足にフィボナッチチャネルを表示可能です。
  チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。

線形回帰チャネルの描画方法

線形回帰チャネルは、線形回帰トレンドラインと、その上下に均等に離した2本の平行線を描画するツールです。

メニューの「挿入」→「チャネル」から「線形回帰」を選択後、チャート上の線形回帰チャネルを表示したい開始時間でクリックし、クリックしたまま終了したい時間までドラッグします。
マウスから指を離すと、その期間の線形回帰トレンドラインと2本の平行線が自動的に表示されます。

線形回帰チャネルの配置を変更したい場合は、中央の線形回帰トレンドラインをダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）が表示された状態にします。
始点と終点の移動ポイントをドラッグすると前後の期間を調整可能です。
また、中央部分の移動ポイントをドラッグすると期間は同じまま位置を前後に動かせます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

線形回帰チャネルのプロパティ画面

プロパティ画面は、線形回帰チャネル中央の線形回帰トレンドラインをダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）を表示状態にしたあと、右クリックをしてポップアップメニューから「Regression Channelプロパティ」を選択すれば表示できます。

線形回帰チャネルのプロパティ画面は、三つのタブ(「全般」「パラメーター」「表示選択」)で構成されています。

「全般」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①名前：線形回帰チャネルに任意の名前をつけることができます。
• ②説明：チャート上に線形回帰チャネルの説明を表示できます。
• ③スタイル：線形回帰チャネルのラインの色や種類、太さを変更できます。
• ④背景として表示：線形回帰チャネルの間を塗りつぶすかどうかを設定します。
  チェックボックスにチェックを入れると、塗りつぶし表示になります。

「パラメーター」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①時間：線形回帰チャネルの開始時間と終了時間を指定できます。
• ②ラインを延長：線形回帰チャネルのラインを右側に延長できます。
  チェックボックスにチェックを入れると、延長表示になります。

「表示選択」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①すべての時間足に表示：チェックボックスにチェックを入れて有効にすると、全ての時間足に平行チャネルを表示可能です。
  チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。

平行チャネルの描画方法

平行チャネルは、2本の平行したラインを描画するツールです。

トレンドラインと、トレンドラインに対して平行に引かれるチャネルラインで構成されます。
メニューの「挿入」→「チャネル」から「平行チャネル」を選択後、チャート上でトレンドラインの起点にしたい場所をクリックし、クリックしたまま終点にしたい場所までドラッグします。
マウスから指を離すと一つの描画が完成です。

平行チャネルの配置を変更したい場合は、ライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）が表示された状態にします。
平行チャネルの基準となるトレンドラインの始点や終点の移動ポイントをドラッグすると上下左右に位置を調整でき、中央部分の移動ポイントをドラッグすると平行チャネル全体をそのまま動かすことが可能です。
また、基準のトレンドラインと対をなす平行チャネルライン（移動ポイントが一つ表示されるライン）の移動ポイントをドラッグすれば、チャネル幅を調整できます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

平行チャネルのプロパティ画面

プロパティ画面は、平行チャネルのライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）を表示状態にしたあと、右クリックをしてポップアップメニューから「Channelプロパティ」を選択すれば表示できます。

平行チャネルのプロパティ画面は、三つのタブ(「全般」「パラメーター」「表示選択」)で構成されています。

「全般」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①名前：平行チャネルに任意の名前をつけることができます。
• ②説明：チャート上に平行チャネルの説明を表示できます。
• ③スタイル：平行チャネルのラインの色や種類、太さを変更できます。
• ④背景として表示：平行チャネルの間を塗りつぶすかどうかを設定します。
  チェックボックスにチェックを入れると、塗りつぶし表示になります。

「パラメーター」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①時間、価格：平行チャネルの基準となるトレンドラインの始点・終点と、平行チャネルラインの移動ポイントを指定した場所に移動できます。
  いずれも時間と価格で指定可能です。
• ②ラインを延長：平行チャネルのラインの両端を延長できます。
  チェックボックスにチェックを入れると、ラインの延長表示になります。

「表示選択」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①すべての時間足に表示：チェックボックスにチェックを入れて有効にすると、全ての時間足に平行チャネルを表示可能です。
  チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。

標準偏差チャネルの描画方法

標準偏差チャネルは、線形回帰トレンドラインと、その上下に標準偏差を示す2本の平行線を描画するツールです。

メニューの「挿入」→「チャネル」から「標準偏差」を選択後、チャート上の標準偏差チャネルを表示したい開始時間でクリックし、クリックしたまま終了したい時間までドラッグします。
マウスから指を離すと、その期間の線形回帰トレンドラインと標準偏差に基づくラインが自動的に計算され表示されます。

標準偏差チャネルの配置を変更したい場合は、中央の線形回帰トレンドラインをダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）が表示された状態にします。
始点と終点の移動ポイントをドラッグすると前後の期間を調整可能です。
また、中央部分の移動ポイントをドラッグすると期間は同じまま位置を前後に動かせます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

標準偏差チャネルのプロパティ画面

プロパティ画面は、標準偏差チャネル中央の線形回帰トレンドラインをダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）を表示状態にしたあと、右クリックをしてポップアップメニューから「StdDev Channelプロパティ」を選択すれば表示できます。

標準偏差チャネルのプロパティ画面は、三つのタブ(「全般」「パラメーター」「表示選択」)で構成されています。

「全般」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①名前：標準偏差チャネルに任意の名前をつけることができます。
• ②説明：チャート上に標準偏差チャネルの説明を表示できます。
• ③スタイル：標準偏差チャネルのラインの色や種類、太さを変更できます。
• ④背景として表示：標準偏差チャネルの間を塗りつぶすかどうかを設定します。
  チェックボックスにチェックを入れると、塗りつぶし表示になります。

「パラメーター」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①時間：標準偏差チャネルの開始時間と終了時間を指定できます。
• ②ラインを延長：標準偏差チャネルのラインを右側に延長できます。
  チェックボックスにチェックを入れると、延長表示になります。
• ③偏差：標準偏差の値を指定できます。
  デフォルトの数値は「1.00」です。

「表示選択」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①すべての時間足に表示：チェックボックスにチェックを入れて有効にすると、全ての時間足に標準偏差チャネルを表示可能です。
  チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。

アンドリューズ・ピッチフォークの描画方法

アンドリューズ・ピッチフォークは、3本の平行なラインを描画するツールです。

メニューの「挿入」から「アンドリューズ・ピッチフォーク」を選択後、チャート上で始点にしたい場所→中間点にしたい場所→終点にしたい場所の順に3か所クリックすると、一つの描画が完成です。

アンドリューズ・ピッチフォークの配置を変更したい場合は、ライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）が表示された状態にします。
アンドリューズ・ピッチフォークの始点・中間点・終点の移動ポイントをドラッグすると上下左右に位置を調整でき、中間点と終点の間にある中央ラインの移動ポイントをドラッグすると、アンドリューズ・ピッチフォーク全体をそのまま動かすことが可能です。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

アンドリューズ・ピッチフォークのプロパティ画面

プロパティ画面は、アンドリューズ・ピッチフォークのライン上をダブルクリックして移動ポイント（四角のマーク）を表示状態にしたあと、右クリックをしてポップアップメニューから「Andrews Pitchforkプロパティ」を選択すれば表示できます。

アンドリューズ・ピッチフォークのプロパティ画面は、三つのタブ(「全般」「パラメーター」「表示選択」)で構成されています。

「全般」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①名前：アンドリューズ・ピッチフォークに任意の名前をつけることができます。
• ②説明：チャート上にアンドリューズ・ピッチフォークの説明を表示できます。
• ③スタイル：アンドリューズ・ピッチフォークのラインの色や種類、太さを変更できます。
• ④背景として表示：アンドリューズ・ピッチフォークのラインをチャートの背後に表示したい場合はチェックボックスにチェックを入れます。

「パラメーター」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①時間、価格：アンドリューズ・ピッチフォークの始点・中間点・終点を指定した場所に移動できます。
  いずれも時間と価格で指定可能です。
• ②ラインを延長：アンドリューズ・ピッチフォークのラインを右側に延長できます。
  チェックボックスにチェックを入れると、延長表示になります。

「表示選択」タブでは、次の設定を行うことができます。

（※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。）

• ①すべての時間足に表示：チェックボックスにチェックを入れて有効にすると、全ての時間足にアンドリューズ・ピッチフォークを表示可能です。
  チェックを外すと表示させる時間足を選択できるようになります。

---

本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

---