OANDAオーダーブックの使い方・オープンオーダーを確認する方法
実際のチャート上でオープンオーダーをチェック
今回はMT4用のオーダーブックインジケーターを用いてオープンオーダーを表示しながら、実際のFX市場(ドル円)の値動きを見たいと思います。
2019年5月21日のドル円
ドル円の1時間足チャート上に表示したオープンオーダーを見ると、現在の価格水準より上に指値の売りオーダーが厚く入っているのに対し、逆指値のオーダーは110.30の少し上に比較的厚めに入っているのが確認できます。
一方で、現在の価格よりも下を見ると、下は109.60付近を中心に買いの指値が厚く入っているのに対し、109.80の下や109.40付近に逆指値の売りが厚く入っているのが確認できます。
価格の動きを見ると、緩やかな上昇基調といったところでしょうか。
この時点でのオープンオーダーから読み取れるのは、次の3点です。
① 比較的逆指値の買いオーダーが厚い、110.30を上抜けると、逆指値の買いオーダーを絡めて上昇が勢いづく可能性あり
② 109.80付近は、下に売りの逆指値、上に買いの指値が厚めに入っており、サポートとなりそうな反面、割り込むと下落が勢いづく可能性あり
③ ②と同様に109.50付近は下に売りの逆指値、上に買いの指値が厚めに入っており、サポートとなりそうな反面、割り込むと下落が勢いづく可能性あり
その後の値動きを見ると、ドル円はジリジリと上昇しますが、レジスタンス候補と考えられた110.30付近で一度上値が抑えられます。
オープンオーダーの逆指値の手前がレジスタンスになりやすいというパターンにうまく当てはまりました。
この段階で考えられることは、このレジスタンスとなった110.30の信頼度が増したということです。
オープンオーダーを見ると、レジスタンスとしての信頼度が高まったことにより、110.30の上の逆指値の買いがジワリと増加しています。これは、上抜けた場合のインパクトがより大きくなると言い換えることもでき、次に高値を探る動きとなった場合には、注目すべき水準となります。
その後の値動きを見ると、下押し後、再度、高値を探る動きとなり、レジスタンスと考えられていた110.30をしっかりと上抜ける動きとなりました。
オープンオーダーを見ると、110.30の上の逆指値の買いオーダーが消化されたのが確認できると思います。
しっかりとレジスタンスを上抜ける動きとなったこともあり、ドル円はその後もしばらく高値を探る動きが強まりました。
このように、逆指値が多い水準に注目すると、サポート、レジスタンスになる水準が浮かび上がってくることが多く、値動きを探る上で参考になる面が多いと思います。普段ご自身の使っているテクニカル分析に合わせてチェックすると、普段気づかないサポートやレジスタンスに気づくことができるようになるかもしれません。
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