「OANDA_Multi_ROC」を用いた逆張りのトレード手法

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1．「OANDA_Multi_ROC」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_ROC」を用いた逆張りのトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Multi_ROC（以下、マルチタイムROC）は、現在表示している時間足だけでなく、その他の時間足のROCもマルチに表示できるインジケーターです。
例えば、5分足チャートに4時間足、1時間足、15分足のROCを表示できます。
複数のチャートを開かずに、マルチタイムフレーム分析をしながら取引することが可能です。

ROCは指定した本数前のローソク足の終値と、現在のローソク足の終値の変化率を表示するテクニカル指標で、直近の価格水準が過去と比較して上昇しているのか、下落しているのかをひと目で把握できます。
また、買われ過ぎや売られ過ぎを感知してオシレーターのように相場の過熱感を測れるのが特徴です。

一般的に、ROCは0ラインよりも上での推移で強気相場、0ラインよりも下での推移で弱気相場を示します。
また、0ライン付近を横ばいで推移しているときは、もみ合い相場と判断できます。

画像1/OANDA_Multi_ROCを表示したチャート

2．トレード手順

マルチタイムROCを用いて、現在の時間足と上位の時間足のROCを表示してトレードする手法を紹介します。
今回はドル円の5分足チャートをメインで使用し、5分足と1時間足のROCを画面に表示します。
上位足のROCはトレンドの判断に利用します。
ROCの期間は、いずれもデフォルトの数値である12です。

ここでは買いでエントリーする場合のトレード手順を解説します。
売りでエントリーする場合は、この条件を反転させて考えます。

＜手順①＞
チャートにマルチタイムROCをセットし、上位足のROCでトレンド方向を確認する

上位足のマルチタイムROCが0ラインよりも上で推移していれば長期では上昇トレンド、0ラインよりも下で推移していれば長期では下降トレンドにあると考えられるので、そのトレンド方向だけにエントリーします。

＜手順②＞
短期足のROCが前回と同じ水準まで下落したらトレンド方向にエントリー

買いエントリーの場合、短期足（現在表示している時間足）のROCが過去の水準と同程度まで下落してきた場合、短期では既に十分売られ過ぎの水準にあると考えられるので、逆張りでエントリーします。
損切りは直近の安値の少し下に置きます。

＜手順③＞
直近の高値・安値を参考に利益確定

買いエントリーの場合は、直近の高値まで価格が上昇したら利益確定です。
短期足のROCの水準も参考にしながら、過去の価格レンジの上限まで到達したら決済しても良いでしょう。

画像2/トレード例

＜総括＞

上位足のトレンド方向を確認しつつ、短期では逆張りする押し目買い、戻り売りの手法です。
マルチタイムROCだけでなく、ローソク足やトレンドライン等も参考にしながら、過去の高値・安値や、節目となるラインまで引きつけてエントリーすると良いでしょう。
ROC自体に水平線やトレンドラインを引いて価格の動向を分析するのも有効です。

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