OANDA_Multi_MA_Slope_Rateを利用したトレードアイデア
1.「OANDA_Multi_MA_Slope_Rate」の概要
この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_MA_Slope_Rate」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。
OANDA_Multi_MA_Slope_Rate(以下、MAスロープ)とは、移動平均線の傾きの大きさ(移動平均勾配率)をヒストグラムまたはラインチャート形式でサブチャート上に表示できるインジケーターです。
マルチタイムフレーム分析に対応しているため、現在の時間足だけでなく、上位足の移動平均勾配率を表示することもできます。
例えば、15分足チャートに4時間足と1時間足の移動平均勾配率を表示して分析することも可能です。
移動平均勾配率を参照することで、現在買いと売りのどちらが優勢なのか、トレンドの強さはどのくらいなのかを把握することができるほか、買われすぎや売られすぎを示すオシレーターのような役割も期待できます。
画像1/OANDA_Multi_MA_Slope_Rateを表示したチャート
2.トレード手順
MAスロープを利用して、上昇トレンド中の押し目や、下降トレンド中の戻りを狙う手法を紹介します。
今回使用するチャートは、ユーロドルの日足です。
表示する移動平均勾配率も日足を利用します。
<手順①>
チャートにMAスロープとSMAをセットする
チャートにMAスロープを適用します。
プロパティの「レベル」タブから、0.1と-0.1の水準にラインを追加しておきます。
また、長期のトレンドを確認するために、期間200のSMA(単純移動平均線)も表示させます。
<手順②>
MAスロープが一定水準に達したらエントリー
ローソク足がSMAよりも上にあり、MAスロープが-0.1のラインを下回ったら買いエントリーです。
同様に、ローソク足がSMAよりも下にあり、0.1を上回ったら売りエントリーです。
損切りは、買いエントリーなら直近の安値、売りエントリーなら直近の高値を参考に設定します。
<手順③>
直近の高値・安値、もしくはMAスロープを参考に決済
買いエントリーの場合、直近の高値まで到達するか、MAスロープが0.1を上回ったら利益確定します。
同様に、売りエントリーの場合、直近の安値まで到達するか、-0.1を下回ったら利益確定です。
画像2/トレード例
<総括>
MAスロープを利用して、有利な価格でのエントリーポイントを探す手法です。
より短期の時間足でトレードする場合は、勾配率のレベルはより小さい値に調整してください(レベルが小さいほどサインが増えますが、ダマシも多くなります)。
順調に含み益が出て、勾配率が±0ライン付近に達した段階で、損切りを建値に置いて損失を防ぐのも良いでしょう。
強いトレンドが発生しているときは、勾配率が反転せず押し目や戻りを作らないこともあるので、±0ラインでの仕掛けも検討できます。
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OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
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加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
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