FXに関するコラム・豆知識

「OANDA_Market_Profile」を利用したトレードアイデア


1.「OANDA_Market_Profile」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Market_Profile」を用いたトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Market_Profile(以下、マーケットプロファイル)は、アジア・オセアニア時間(0:00-10:00)、欧州時間(10:00-15:00)、米国時間(15:00-0:00)それぞれのマーケットにおいて、チャートがどの価格帯を中心として推移していたのかが一目で把握できるインジケーターです。

ある価格帯に価格が長くとどまっていたことは、その前後でレンジを形成していたことを示唆し、レンジの上下には多くの指値・逆指値注文がたまっていると考えられます。
したがって、この水準を上下どちらかにブレイクした場合には価格が一気に動くと考えられ、取引の目安として利用できます。

このインジケーターを設置する際には、設定から「DLLの使用を許可する」にチェックを入れる必要があります。
また、15分足、30分足、1時間足のみで動作するので注意しましょう。

OANDA_Market_Profileを表示したチャート
画像1/OANDA_Market_Profileを表示したチャート

2.トレード手順

今回紹介するのは、アジア・オセアニア時間および欧州時間のマーケットプロファイルを利用して、為替市場で最も出来高が大きくなる米国時間に、これらの水準からのブレイクアウトを狙って取引する手法についてです。

<手順①>
アジア・オセアニア時間と欧州時間で大きな価格帯のズレがない日を探す

15分足チャートにマーケットプロファイルを設置します。
米国時間になるまで待って、価格水準がどのように推移したのかを確認しましょう。
アジア・オセアニア時間と欧州時間で大きな価格帯のズレがなく、ある程度落ち着いたレンジで推移している日が狙い目です。

<手順②>
レンジをブレイクしたらエントリー

米国時間(15:00以降)に、ローソク足が終値で過去のレンジをブレイクしたことを確認したら、順張り方向にエントリーします。
損切りはレンジの反対側に設定します(買いポジションであれば直近の安値、売りポジションであれば直近の高値)。

<手順③>
損切り幅と同等の値幅獲得で利益確定

利益確定は損切りに対して1対1以上となるように設定します。
画像のように大きく動く日もあるので、徐々に利確してポジションを軽くしながら利を伸ばしていくのもお勧めです。
遅くとも米国時間のクローズ(0:00)までには全てのポジションを利確します。

トレード例
画像2/トレード例

<総括>

マーケットプロファイルを利用すれば、それぞれのマーケットの主要レンジがどこにあったのかを把握できます。
比較的狭いレンジで価格が推移しているときは、その後のブレイクアウトに期待できると考えられます。
日足の方向感や前日までのトレンド、指標などのファンダメンタルズも参考に取引すると、さらに精度の高い取引が期待できます。

なお「OANDA_Market_Profile」の詳細やダウンロードについては、以下の記事を御覧ください。
>1日のうち、どの水準で推移していた時間が長いかの目安を表示するインジケーター「OANDA_Market_Profile」のご紹介


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