複数のEMAで市場のトレンドを分析するGMMAのご紹介
GMMAとは?
12本の移動平均線を用いた分析方法
GMMAは開発者のDaryl Guppy氏の名前をとったGuppy Multiple Moving Averageの頭文字を用いて表現したものです。
日本語では「複合型移動平均線」等と翻訳されている場合もあります。チャート上に12本の指数平滑移動平均線(EMA)を表示させて価格のトレンドの方向性、強弱を視覚的に把握しやすくしたものです。
表示させる移動平均線の期間は比較的期間の短い「3・5・8・10・12・15」のものと、比較的期間の長い「30・35・40・45・50・60」の12本が一般的で、長い期間のものでトレンドの状態、短い期間のもので短期的な値動きの状態を分析するといった使い方をします。
GMMAの注目点
GMMAを用いた分析方法は様々ありますが、基本的に次の2点に注目すると、相場の状況を把握することができます。
移動平均線の並び順
最初に注目したいのは、移動平均線の並び順です。移動平均線は短期のものから順に価格の動きを追うような動きとなります。
つまり、最初に短期間の移動平均線が価格に反応し、トレンドが続き、本格化してくると、ゆっくりと長期間の移動平均線もトレンドの方向に追随していく動きとなります。
よってとトレンドが本格化してくると、移動平均線の並び順が上昇トレンドの場合は移動平均の期間が下から上に向けて、期間の長い順番に並びます。これに対し、下降トレンドの場合は上から下に期間が長い移動平均線が並びます。
言い換えれば、移動平均線の並び順がこれらのいずれかの状態になると、トレンドが本格化している可能性が高い状態と考えることができます。
移動平均線の分布の幅
移動平均線の分布の幅もトレンドの状況を把握する上では重要です。トレンドがない場合やトレンドが弱い状態のときは、移動平均線の分布の幅は狭く、収縮した状態になります。これに対し、トレンドが強まると移動平均線の幅は広くなります。
移動平均線の分布が狭い状態から、徐々にろひがるような動きとなると、トレンドが徐々に強くなっている状態を示し、移動平均線の分布が広い状態のときは、強いトレンドが発生していることが確認できるのと同時に、相場が過熱している可能性に注意が必要な状況といえます。
また、分布の幅が広い状態から収縮してくると、押し目買い、戻り売りのタイミングが近付いていると同時に流れが変わる可能性にも注意が必要な状況となります。
OANDA GMMAのインストール方法
OANDA GMMAはこちらからダウンロードすることができます。
MT5またはMT4のメニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
表示されるエクスプローラーの「MQL5」フォルダ(MT4の場合はMQL4)内の「indicators」のフォルダの中にダウンロードしたex5ファイル(MT5の場合)、またはex4ファイル(MT4の場合)をコピーし張り付けます。
エクスプローラーを閉じ、最後にMT5またはMT4を再起動すると、インストールが完了します。
OANDA GMMAの設定方法
OANDA GMMAを表示するには、チャートを選択した上で、ナビゲーター内のOANDA_GMMAをダブルクリック、またはチャート上にドラッグ&ドロップします。
表示される設定画面で設定を行います。
設定項目
最初にMT5の場合は「仕様」タブ、MT4の場合は、「全般」タブの「DLLの使用を許可する」の部分にチェックを入れます。
【MT5の場合】
【MT4の場合】
その他の設定は主に「インプット(MT4の場合はパラメーターの入力)」タブで行います。
主な設定項目は次の通りです。
変数名 | 内容 |
---|---|
期間1~12 | 描画する移動平均線の期間を設定します。 |
移動平均線の種類 | 描画する移動平均線の種類を選択することができます。デフォルトはExponential(EMA)です。 |
適用価格 | 移動平均線の計算に使う価格の種類を指定します。デフォルトはClose price(終値)です。 |
シフト | GMMAを左右にシフトすることもできます。プラスの数値を入力すると、GMMAが右に移動します。 |
短期線色・長期線色 | 一番短い期間の線の色、一番長い期間の色を指定します。ここで選択した2色のグラデーションでラインを描画します。 |
設定画面の「カラー(MT4の場合は「色の設定」)」タブでラインの太さ、種類を指定することができます。
ここで色の指定を行うこともできますが、MT5、MT4を再起動すると、短期線色・長期線色の設定で指定されたものに戻ってしまうのでご注意下さい。
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