「OANDA_BB%B」を利用したダイバージェンスを狙う逆張りトレードアイデア
1.「OANDA_BB%B」の概要
この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_BB%B」を用いてダイバージェンスを狙う逆張りのトレードアイデアを紹介します。
BB%Bとは、ボリンジャーバンド%Bのことで、通常のボリンジャーバンドから派生したインジケーターです。
ボリンジャーバンドの任意のσの数値内で、価格がどの水準にあるかを表示します。
ボリンジャーバンド%Bは、以下のように計算されます。
- ボリンジャーバンド%B=(現在価格-下のバンド)÷(上のバンド-下のバンド)×100
ボリンジャーバンド%Bの数値が100を超えるときには価格は上のバンドの外側に、50のときには価格はミドルバンドに、0を下回るときには価格は下のバンドの外側にあります。
通常のボリンジャーバンドと比較して、バンド幅に対する価格の位置をより正確に表示できます。
例えば、ボリンジャーバンド%Bの数値が安定的に50より上で推移していれば上昇トレンド、50を下回って推移していれば下降トレンドといった判断に使うことも可能です。
画像1/OANDA_BB%Bを表示したチャート
2.トレード手順
ボリンジャーバンド%Bのオシレーターとしての性質を利用することで、ダイバージェンスに注目した取引が可能です。
ローソク足の高値が切り上がっているにもかかわらず、ボリンジャーバンド%Bの高値が切り下がっているような、二つのシグナルが矛盾している状態をダイバージェンスといいます。
このような場合には、近い将来に価格が反転して下落する可能性があります。
逆に、ローソク足の安値が切り下がっているのに、ボリンジャーバンド%Bの安値が切り上がっていれば、下落局面における反転上昇を示唆するダイバージェンスです。
ボリンジャーバンド%Bの値が75以上であれば強い上昇トレンドと考えられ、そこを割り込んだときがトレンド転換狙いの売りでエントリーする目安です。
同様に、ボリンジャーバンド%Bが25以下であれば強い下降トレンドと考えられ、この水準を上回ったときにトレンド転換狙いの買いでエントリーします。
ここでは、上昇局面における売りエントリーの場合のトレード手順を説明していきます。
<手順①>
ダイバージェンスの局面を探す
まずはローソク足の価格とボリンジャーバンド%Bの値がダイバージェンスを形成している局面を探します。
ローソク足の高値が切り上がっているにもかかわらず、ボリンジャーバンド%Bの高値が切り下がっているポイントを見つけましょう。
<手順②>
ボリンジャーバンド%Bとローソク足がトレンド転換を示唆したら売りエントリー
ダイバージェンスを確認したあとに、ボリンジャーバンド%Bの値が75ラインを上から下に抜け、さらにローソク足がミドルラインを上から下に抜けたら売りでエントリーします。
<手順③>
直近高値に損切りを置き、利食いはその値幅の1.5~2倍を狙う
損切りは直近高値に置きます。
利益確定は、エントリーの水準から直近高値の損切り値幅を1とした場合に、その1.5~2倍の値幅を狙いましょう。
こうすることで、リスクリワード比率の高い損小利大のトレードが実現できます。
画像2/トレード例
<総括>
このトレードアイデアは、ボリンジャーバンドのバンドウォーク後に発生する調整の動きを狙う戦略で、トレンド転換のタイミングを見極めるのにダイバージェンスを利用します。
そのため、チャート上に現れるダイバージェンスをいかに早く発見できるかが成否を分けるポイントです。
ボリンジャーバンド%Bのダイバージェンスは、ローソク足が上下のバンドに張り付くバンドウォークが発生している局面で見つかることが多いです。
ダイバージェンスをすぐに探せるように意識しておきましょう。
なお「OANDA_BB%B」の詳細やダウンロードについては、以下の記事を御覧ください。
>ボリンジャーバンド%Bとは?計算方法や使い方、設定方法を紹介
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