価格の変動率を加味して相場の過熱感を探るインジケーター「OANDA_Multi_VLDMI」のご紹介
VLDMIとは?
VLDMIは「Variable Length Dynamic Momentum Index」の略で、相場の過熱感を0~100の数値で示すインジケーターです。
一般的には、数値が30を割り込むと売りが過熱している状態(売られ過ぎ)、70を超えると買いが過熱している状態(買われ過ぎ)と判断されます。
似たようなインジケーターにRSIがありますが、RSIは価格の変動率の状況に関わらず、設定した同じ期間の価格データを元に算出されるのに対し、VLDMIは価格変動に応じて期間が変動するという違いがあります。
具体的には相場変動が大きくなると、対象期間が短くなり、相場変動が緩やかになると対象期間が長くなります。
このため、インジケーターの反応がRSIに比べて少し早く、大きく反応する傾向があり、RSIよりも初動の動きを捉えやすいという特徴があるインジケーターです。
「OANDA_Multi_VLDMI」はこのVLDMIをMT5、MT4のチャート上に表示することができるインジケーターです。また、マルチタイムフレーム対応であるため、設定で上位足(時間の長い足)を指定すると、上位足のVLDMIを表示することも可能です。
【VLDMI(青)とRSI(赤)の比較】
VLDMIの計算方法
VLDMIでは次の3つのパラメーターを設定します。
- 基準期間A(デフォルトは14)
- 標準偏差の算出期間B(デフォルトは5)
- 標準偏差の平均期間(デフォルトは10)
最初に、この3つの数値を元にVLDMIの計算に使う期間VLを算出します。
VL=A/(終値の期間Bの標準偏差/終値の標準偏差の期間Cの平均)
次に、VLの期間を元に、VLDMIを算出します。
VLDMI=VL期間内のプラスの足の上昇幅の合計/(VL期間内のプラスの足の上昇幅の合計+VL期間内のマイナスの足の下落幅の合計)
OANDA_Multi_VLDMIのインストール方法
OANDA_Multi_VLDMIはこちらからダウンロードすることができます。
インジケーターのダウンロードが完了したら、MT5またはMT4のメニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
表示されるエクスプローラーの「MQL5」フォルダ(MT4の場合はMQL4)内の「indicators」のフォルダの中にダウンロードしたex5ファイル(MT5の場合)、またはex4ファイル(MT4の場合)をコピーし張り付けます。
エクスプローラーを閉じ、最後にMT5またはMT4を再起動すると、インストールが完了します。
OANDA_Multi_VLDMIの設定方法
インジケーターの設置
OANDA_Multi_VLDMIを表示するには、チャートを選択した上で、ナビゲーター内の「OANDA_Multi_VLDMI」をダブルクリック、またはチャート上にドラッグ&ドロップします。
表示される設定画面で設定を行います。
設定項目
最初にMT5の場合は「仕様」タブ、MT4の場合は、「全般」タブの「DLLの使用を許可する」の部分にチェックを入れます。
【MT5の場合】
【MT4の場合】
その他の設定は主に「インプット(MT4の場合はパラメーターの入力)」タブで行います。
主な設定項目は次の通りです。
変数名 | 内容 |
---|---|
時間足 | どの時間足のVLDMIを表示するかを選択します。currentを選択すると、表示している時間足のVLDMIを表示します。デフォルトはcurrentです。 |
期間 | VLDMIを算出するための期間を指定します。デフォルトは14です。 |
平均期間 | VLを計算する際に必要となる標準偏差の平均期間を設定します。デフォルトは10です。 |
標準偏差 | VLを計算する際に必要な標準偏差を求めるための期間を設定します。デフォルトは5です。 |
適用価格 | 算出に用いる価格の種類を設定します。デフォルトは「ClosePrice(終値)」です。 |
最大表示バー数 | 最大で何本の足に表示するかを指定します。デフォルトは1000です。 |
ラインの種類の設定はカラー(MT4の場合は色の設定)のタブで行います。
カラーで色を選択し、幅でラインの太さ、スタイルで線の種類を指定することができます。
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