ユーロが軟調推移 今週は米国消費者物価指数等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2023年2月13日)
先週のFX市場の動き
先週のFX市場はユーロの弱さが目立つの対し、カナダドルやスイスフランが比較的強い動きとなりました。
【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】
直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、上下の振れ幅は徐々に収縮しているようにも見えます。
【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】
主要通貨ペアの相関性分析
先週のドルストレートの相関性を見ると、全体的に相関性は低く、ドルの強弱はあまりはっきりとしていなかったようです。
【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】
ドル円、クロス円の通貨ペアでは全体的に多少の相関性を見出すことはできますが、それほど強くもなく、円の強弱はそれほど明確ではなかったようです。
【先週のドル円、クロス円の相関性】
ユーロを含む主要な通貨ペアは前週よりは相関性を見出すことはできますが、相関性の低い銘柄もあり、それほど明確な強弱ではなかったようです。
【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】
先週の株価指数CFDの動き
米国市場
先週の米国の株価指数CFDは上値の重い推移となりました。
欧州市場
欧州の株価指数CFDも伸び悩む動きとなりました。
アジア・オセアニア市場
先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDはシンガポールやオーストラリアの株価指数が下押す動きとなったほか、中国、香港の株価指数が軟調な動きとなりました。
【株価指数CFDの騰落率ランキング】
最新の騰落率ランキングはこちら先週の商品CFDの動き
先週も商品CFDは前週まで弱い推移が続いた原油、天然ガスが反発となりました。
【商品CFDの騰落率ランキング】
最新の騰落率ランキングはこちら米国債利回りの推移
【残存期限別の米国債利回りの推移】
先週の米国債利回りは、全体的に緩やかな上昇となりました。
出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】
直近5週の金曜日のイールドカーブの比較を見ると、全体的に上昇していますが、引き続き短期債利回りが長期国債利回りを上回る「逆イールド」状態です。
【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】
出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
Fedwatchツール
【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】
CMEグループが公表するFedWatchToolでは、次回(2023年3月開催)のFOMCにおける利上げ幅は、引き続き25bpとの見方が中心のようです。
出所:CMEグループFedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移
OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き
FX
米ドル/円(USD/JPY)
先週のドル円は序盤こそ底堅い動きとなりましたが、その後は伸び悩む動きが続きました。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、含み損を抱えた売りポジションが比較的多い状態です。
このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移となる可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、直近の高値、安値を切り上げ、上昇基調に転じつつあります。
上値を探る場面では直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいです。
【USD/JPYの4時間足チャート】
表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週はCFTCの発表がトラブルで遅れているため、本稿執筆時点では更新されていません。
【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/1/24)】
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
先週のユーロドルは上値の重い推移が続き、1.06台まで下押しする動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、安値圏で推移しているため、苦しくなった買いポジションが目立つ状況です。
このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる下落基調が続いています。
反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。
【EUR/USDの4時間足チャート】表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週はCFTCの発表がトラブルで遅れているため、本稿執筆時点では更新されていません。
【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/1/24)】
ポンド/米ドル(GBP/USD)
先週のポンドドルは1.22付近まで反発したものの、その後は失速し、伸び悩む動きが続いています。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションの比率が少し優勢な中、安値圏で推移しているため、買いポジションの多くが含み損を抱えている状態です。
このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる下落基調が続いています。
反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では直近の安値水準を切り下げる動きとなるか等に注目しながら下落基調が続くかを見守りたいところです。
【GBP/USDの4時間足チャート】
表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週はCFTCの発表がトラブルで遅れているため、本稿執筆時点では更新されていません。
【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/1/24】
豪ドル/米ドル(AUD/USD)
先週の豪ドルは反発地合いが続きましたが、週末にかけては下押しに転じています。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、直近の下押しにより、苦しくなった買いポジションが増えています。
このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、直近の高値、安値を切り上げる短期的な反発地合いが続きましたが、直近では直近の安値水準を割り込むような動きに転じています。
反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下値を探る場面では直近の安値水準を切り下げる動きとなるか等に注目しながら下落基調が続くかを見守りたいです。
【AUD/USDの4時間足チャート】
表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週はCFTCの発表がトラブルで遅れているため、本稿執筆時点では更新されていません。
【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/1/24)】
CFD
米国S&P株価指数500(US500)
先週のUS500は伸び悩む推移が続いた後、週末にかけては下値を探る動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると売買の偏りは少ない中、直近の下押しで苦しくなった買いポジションが増えています。
このため、安値を切り下げる動きとなると損切りの売り、反発に転じた場合は安堵の利益確定売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。
4時間足チャートを見ると、高値を切り上げることができずに直近の安値を切り下げる動きに転じています。
今週も上値を探る場面では高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら方向感を探っていきたいです。
【US500の4時間足チャート】
表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
今週はCFTCの発表がトラブルで遅れているため、本稿執筆時点では更新されていません。
【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/1/24)】
今週の注目材料
今週の主な経済イベント
米国
2/13 22:00 ボウマンFRB議長コメント機会
2/14 22:30 米国1月消費者物価指数
2/15 1:00 ローガン・ダラス連銀総裁コメント機会
2/15 1:30 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁コメント機会
2/15 4:05 ウイリアムズ・NY連銀総裁コメント機会
2/15 21:00 米国MBA住宅ローン申請件数
2/15 22:30 米国1月小売売上高
2/15 22:30 米国2月ニューヨーク連銀製造業景況指数
2/15 23:15 米国1月鉱工業生産
2/15 24:00 米国12月企業在庫
2/16 22:30 米国1月生産者物価指数
2/16 22:30 米国2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
2/16 22:30 米国1月住宅建設許可件数、住宅着工件数
2/16 22:30 米国週間新規失業保険申請件数
2/16 22:45 メスター・クリーブランド総裁コメント機会
2/17 6:00 クックFRB理事コメント機会
2/17 8:00 メスター・クリーブランド総裁コメント機会
2/17 22:45 ボウマンFRB理事コメント機会
2/17 24:00 米国1月景気先行指数
ユーロ圏
2/14 16:00 ドイツ1月卸売物価指数
2/14 19:00 ユーロ圏10-12月期四半期GDP改定値
2/15 19:00 ユーロ圏12月貿易収支
2/15 19:00 ユーロ圏12月鉱工業生産
2/17 16:00 ドイツ1月生産者物価指数
2/17 16:45 フランス1月消費者物価指数改定値
2/17 18:00 ユーロ圏12月経常収支
日本
2/14 8:50 日本10-12月期四半期GDP速報値
2/14 13:30 日本12月鉱工業生産
2/15 13:30 日本12月第三次産業活動指数
2/16 8:50 対外対内証券売買契約等の状況
2/16 8:50 日本1月貿易収支
2/16 8:50 日本12月機械受注
英国
2/14 16:00 英国1月雇用統計
2/15 16:00 英国1月消費者物価指数、生産者物価指数、小売物価指数
2/17 16:00 英国1月小売売上高
オーストラリア
2/14 8:30 オーストラリア2月ウエストパック消費者信頼感指数
2/14 9:30 オーストラリア1月NAB企業景況感指数
2/16 9:30 オーストラリア1月雇用統計
カナダ
2/15 22:15 カナダ1月住宅着工件数
2/15 22:30 カナダ12月製造業出荷、卸売売上高
2/17 22:30 カナダ1月原料価格指数
2/17 22:30 カナダ12月対カナダ証券投資額
スイス
2/13 16:30 スイス1月消費者物価指数
2/14 16:30 スイス1月生産者輸入価格
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