米国消費者物価指数、パウエルFRB議長の発言等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2022年1月10日)
今週の注目材料
今週は米国で消費者物価指数、小売売上高、鉱工業生産等の重要経済指標の発表が予定されています。
特に注目が集まるのが上昇傾向が続いている消費者物価指数です。市場の想定以上に強い結果となると、米国の利上げ前倒しが意識され、米ドルの下支え材料、株式市場の上値圧迫材料となるかもしれません。
また、パウエルFRB議長の議会における公聴会も予定されており、コメント内容に市場が揺さぶられる可能性にも警戒が必要となりそうです。
このほか、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大状況やウクライナ情勢等のリスク要因に関する最新の報道にも引き続き注意が必要となりそうです。
【参考データ】
先週のFX市場の動き
先週のFX市場は早期の利上げが意識される英米の通貨であるポンド、米ドルが強い推移となったのに対し、豪ドル、NZドル、スイスフランが軟調な推移となりました。
【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】
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【FXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】
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直近30日間の主要通貨の通貨の強弱チャートを見ると、ポンドの強さ、円が弱さが目立っています。
【直近30日間の主要8通貨の通貨の強弱チャート】
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主要銘柄の相関性分析
先週の主要なドルストレートの通貨ペアの相関性は、普段に比べると低く、ドル中心の相場ではなかったようです。
【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】
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ドル円、クロス円の間では多少の相関性を見出すことができるものの、それほど強い相関でもなく、円中心の相場ではなかったようです。
【先週のドル円、クロス円の相関性】
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先週の主要通貨ペアと米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)の相関性を見ると、株式市場と豪ドルの間では多少の相関性を見出すことはできるものの、その他の銘柄との相関は薄く、株式市場との相関は限定的でした。
【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】
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先週の株価指数CFDの動き
米国市場
先週の米国の株価指数CFDは、全体的に下落基調が続きました。
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欧州市場
欧州の株価指数CFDも全体的に上値が重いものの、英国が新型コロナに関し、規制を強化しなかったこともありUK100は比較的底堅い推移となりました。
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アジア・オセアニア市場
先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは上値の重い銘柄もありましたが、インドや香港等の株価指数は比較的強い動きとなりました。
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【株価指数CFDの騰落率ランキング】
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米国債利回りの推移
【残存期限別の米国債利回りの推移】
米国債利回りは、全体的に上昇傾向が続いています。
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出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】
直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、長期、短期のいずれも高い水準となっているのが確認できます。
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【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】
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出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き
FX
米ドル/円(USD/JPY)
先週のドル円は、序盤に116.35付近まで上昇するもその後は伸び悩む動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、底堅い推移が続いたことにより、売りポジション比率が6割近くまで上昇していますが、後半の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションも少し増えています。
このため、上値を探る場面では利益確定の売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い動きとなる可能性にも少し注意が必要となりそうです。
4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、直近では安値を結んだラインを少し割り込む動きとなっています。反発に転じる場合は直近の高値を突破できるか、下押しの際は、直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、踏ん張ることができるかに注目したいところです。
【USD/JPYの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋の円の通貨先物市場のポジションは、売りポジションの縮小傾向が続いていましたが、先週火曜日時点では少し増加となりました。今後も売りポジションの増加傾向が続くかを見守りたいです。
【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2022/01/04)】
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ユーロ/米ドル(EUR/USD)
先週のユーロドルは、緩やかに安値を切り上げてはいるものの、1.14に迫る水準では上値が詰まる動きが続いています。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買比率の偏りが少ない中、直近のレンジの高値圏で推移していることもあり、含み損を抱えた売りポジションが増えています。
このため、しっかりと高値を切り上げる動きとなると、損切りの買い、下押した水準では安堵の買いが増える可能性を見出すことができそうです。
【EUR/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋のユーロの通貨先物市場のポジションは引き続き偏りのない状態が続いています。今後、売買のいずれにポジションが傾いていくかに注目したいです。
【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2022/01/04)】
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ポンド/米ドル(GBP/USD)
先週のポンドドルは底堅く、1.36台に迫る動きが続いています。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは未だ少ないですが、底堅い推移が続いているため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。
このため、下押しの際は安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り上げる上昇基調が続いています。
下押しの際は、安値を結んだラインや直近の安値水準を守ることができるか、上値を探る動きとなった場合は、高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。
【GBP/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションのデータは昨年末から売りポジションの減少傾向が続いています。依然として売りポジションに傾く状況が続いているところを見ると、まだ決済の買い戻しによる上昇余地は残されているかもしれません。
【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2022/01/04)】
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豪ドル/米ドル(AUD/USD)
先週の豪ドルは上値が重く、0.71台前半まで下押しする動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに少し傾く中、上値の重い動きとなったため、含み損を抱えた買いポジションが少し増えています。
このため、反発した水準では利益確定売り、安値を切り下げる動きとなった場合は、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、緩やかな上昇基調が続いていましたが、直近では高値切り上げに失敗し、安値を結んだラインや直近の安値を割り込む動きに転じています。
反発の際はどの程度まで反発するか、下値を探る動きとなった場合は直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、下落基調が続くかを見守りたいところです。
【AUD/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋の豪ドルの通貨先物市場のポジションは売りポジションが増加となりました。過去の水準を見ても偏りが大きくなっているところを見ると、売りポジションの決済の買い戻しが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。
【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2022/01/04)】
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CFD
米国S&P株価指数500(US500)
先週のUS500は序盤こそ底堅い推移となったものの、その後は上値の重い推移となりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、直近の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増えています。
このため、反発した水準では利益確定の売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移となる可能性に注意が必要となりそうです。
4時間足チャートを見ると、依然として高値圏で推移していますが、しっかりと高値を切り上げることができるか、下押しの際は、直近のサポート水準や安値を結んだライン等を守れるか等に注目しながら、踏ん張ることができるかを見守りたいところです。
【US500の4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋のS&P500先物市場のポジションは前週から買いポジションが微増となりました。今週も増加傾向が続くかに注目したいです。
【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2022/01/04)】
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