米国株の上昇基調継続中、今週は米国消費者物価指数等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2021年11月8日)
米国株の上昇基調継続中
先週は米国のFOMCでテーパリング開始が決定されましたが、事前に織り込みが進んでいたこともあり、大きな混乱はなく、米国の主要株価指数は上昇基調が続きました。
これに対し、FX市場では、円、ドルが堅調な推移となりました。一般的には、株式市場が上昇→円売り、ドル売り、株式市場が下落→円買い、ドル買いとなる傾向があリマスが、先週はこれとは異なる流れとなりました。
【ドルインデックス、S&P500(CFD)、米国債利回り(10年、2年)、原油(CFD)、金(CFD)の推移】
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【残存期限別の米国債利回りの推移】
米国債利回りは、直近では全体的に低下しています。
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出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】
直近5週の金曜日の変化を見ると、長期債利回りを中心に低下しているのが確認できます。
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【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】
出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY
米国の消費者物価指数、パウエル議長のコメント機械等に注目
今週は米国で消費者物価指数の発表が予定されています。米国の利上げ観測に影響を与える経済指標の一つであるため、発表前後に市場が過敏に反応する可能性に注意が必要となりそうです。
また、パウエルFRB議長のコメント機会も予定されています。今後の米国の金融政策の手がかりが出てくると、大きなインパクトとなる可能性があるため、注意したいです。
【参考データ】
主要通貨の強弱
先週のFX市場は円、ユーロ、米ドルが比較的強い推移となったのに対し、豪ドル、ポンド、NZドルが弱い推移となりました。
【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】
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直近30日間の主要通貨の通貨の強弱チャートでは、強かった円が反発に転じたのに対し、強い推移が続いた豪ドルが失速しているのが確認できます。
【直近30日間の主要8通貨の通貨の強弱チャート】
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直近30日間の株価指数の変化率
米国市場
先週の米国の株価指数CFDは、底堅い推移が続きました。
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欧州市場
欧州の株価指数CFDも概ね底堅い推移が続いています。
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アジア・オセアニア市場
先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDの推移を見ると、概ね底堅いものの、中国、台湾の株価指数は軟調な推移となりました。
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主要銘柄の相関性分析
先週の主要なドルストレートの通貨ペアの相関性は、多少の相関関係は確認できるものの、普段に比べると、全体的に相関性の低い状態が続いています。
【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】
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ドル円、クロス円の相関性を見ると、円が強い推移となったこともあり、USD/JPYとZAR/JPY以外のクロス円の相関係数は高い数値となりました。
【先週のドル円、クロス円の相関性】
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先週の主要通貨ペアと米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)の相関性を見ると、US500と主要な通貨ペアは普段とは逆の逆相関の関係となりました。
【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】
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OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き
FX
米ドル/円(USD/JPY)
先週のドル円は、引き続き方向感の鈍い動きが続く中、直近のレンジの安値圏でNYクローズを迎えました。
OANDAのオープンポジションを見るとしばらく続いているレンジの下限付近で推移していることもあり、買いポジションのほとんどが含み損を抱えており反発した水準では安堵の利益確定の売りが上値を圧迫、安値を切り下げる動きとなると損切りの売りが増え、下落を後押しする可能性等に注意が必要となりそうです。
4時間足チャートでは、高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は113円台を守れるか等に注目しながら、根気強く方向感を探っていきたいところです。
【USD/JPYの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
先週火曜日時点の投機筋の円の通貨先物市場のポジションは売買双方のポジションが減少したため、前週からの売買比率の変化はほどんどなく、円売りポジションに大きく傾く状況が続いています。
【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2021/11/2)】
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ユーロ/米ドル(EUR/USD)
先週のユーロドルは上値の重さが残り、直近のサポート水準の1.153を割り込む動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、安値圏での推移が続いているため、買いポジションのほとんどが含み損を抱えており、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
一方で直近の反発で苦しくなった売りポジションも少し増えており、下押した水準では、安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなった場合は損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。
4時間足チャートを見ると、直近では、緩やかな下落基調が続いていますが、安値を切り下げることができるか、反発の際は、高値を結んだトレンドラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。
【EUR/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋のユーロの通貨先物市場のポジションは前週に続き売りポジションが優勢ではありますが、その差が徐々に減少し、売買の偏りがほとんどない状況となっています。今後、売買のいずれに傾きが出てくるかに注目したいです。
【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2021/11/2)】
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ポンド/米ドル(GBP/USD)
先週のポンドドルは上値の重い推移が続き、1.34台まで下落する動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が上昇する中、直近の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では、安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
一方で直近の反発で苦しくなった売りポジションも少し増えており、下押した水準では、安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなった場合は損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。
4時間足チャートを見ると、下落基調が続いており、反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は、9月末のポートとなった1.34付近を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいところです。
【GBP/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションは、前週に続き買いポジション比率が少し優勢な状況が続きました。今後、傾きが拡大していくかに注目したいです。
【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2021/11/2)】
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豪ドル/米ドル(AUD/USD)
先週の豪ドルは上値の重く、0.73台中盤まで下押しする動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では、安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の思い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、上昇基調が終焉を迎え、直近では下落基調に転じつつありますが、反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は、安値を切り下げることができるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。
【AUD/USDの4時間足チャート】
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表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3、OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足
投機筋の豪ドルの通貨先物市場のポジションは、引き続き売りポジションに大きく傾く状態が続いています。依然として売りポジションに大きく傾いているところを見ると、これらのポジションの決済による伸びしろは残されているのかもしれません。
【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2021/11/2)】
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CFD
米国S&P株価指数500(US500)
先週のUS500は引き続き底堅く、上昇基調が続きました。
OANDAのオープンポジションを見ると、売買比率の偏りは少ない中、高値を切り上げる動きが続いたことにより、売りポジションのほとんどが含み損を抱えており、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。
4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていますが、下押しの際は、直近の安値水準や安値を結んだトレンドラインを守れるか、上値を探る動きとなった場合は、高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいところです。
【US500の4時間足チャート】
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投機筋のS&P500先物市場のオープンポジションは、依然として偏りは大きくないですが、買いポジション比率の増加傾向が続いています。
【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2021/11/2)】
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