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ドルストレートとは|クロス円との違いや特徴などを詳しく解説


ドルストレートとは、米ドルとの組み合わせの通貨ペアのことで、主な例として米ドル/円やユーロ/米ドルが挙げられます。

米ドルは、世界の基軸通貨(国際通貨の中で中心的な役割を担う通貨)です。

本記事では、ドルストレートの特徴や、クロス円との違いなどについて詳しく解説していきます。

ドルストレートとは

ドルストレートの意味や特徴、クロスレートの意味について解説します。

  • ・ドルストレートの意味
  • ・ドルストレートの特徴
  • ・クロスレートとは

ドルストレートの意味

ドルストレートとは、米ドルと組み合わせて作られた通貨ペアのことです。

世界の基軸通貨である米ドルと直接(ストレートに)取引しているということを表しています。

ドルストレートの意味202409

主なドルストレートの例として、米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルなどが挙げられます。

ドルストレートの特徴

米ドルは流通量、取引量ともに世界1位の通貨(※2022年4月時点、調査元:BIS/世界の為替取引量調査)です。

そのため、ドルストレートの値動きは比較的安定している傾向があります。

また、流動性が高いためスプレッドが狭いことも特徴の1つです。

クロスレートとは

クロスレートとは、米ドル以外の2通貨間の交換レートのことを指します。

FXにおいて、米ドルが含まれない通貨ペアのレートは基軸通貨の米ドルを介して(クロスして)算出されます。

例えば、ユーロ/円の取引でユーロを買う場合には「円を売って米ドルを買い、米ドルを売ってユーロを買う」という2つの取引が発生しています。

2種類のドルストレート(米ドル/円とユーロ/米ドル)を使って、クロスレート(ユーロ/円)を算出可能です。

ドルストレートの仕組み202409

ドルストレートとクロスレートとの違い

ドルストレートは米ドルと各通貨の交換レートであるのに対し、クロスレートは米ドルを含まない通貨ペアを指します。

例えば、米ドル/円やユーロ/米ドルは、米ドルを含むのでドルストレートです。

一方、ユーロ/円や豪ドル/円は、米ドルを含まないのでクロスレートです。

ドルストレートの主な通貨ペア

ドルストレートの主な通貨ペアを紹介します。

  • ・具体的なドルストレートの通貨ペア例
  • ・人気のあるドルストレート通貨ペア

具体的なドルストレートの通貨ペア例

ドルストレートの主な通貨ペアの一覧は、下記の通りです。

  • ・EUR/USD (ユーロ/米ドル)
  • ・USD/JPY(米ドル/円)
  • ・GBP/USD(ポンド/米ドル)
  • ・USD/CAD(米ドル/カナダドル)
  • ・AUD/USD(豪ドル/米ドル)
  • ・NZD/USD(ニュージーランドドル/米ドル)
  • ・USD/CNH(米ドル/中国人民元)
  • ・USD/CHF(米ドル/スイスフラン)

人気のあるドルストレート通貨ペア

上で紹介したドルストレートの通貨ペアの中でも、人気のあるドルストレート通貨ペアとして、EUR/USD(ユーロ/米ドル)、USD/JPY(米ドル/円)、GBP/USD(ポンド/米ドル)が挙げられます。

上記の通貨は通貨別取引額のシェアにおいても、常に上位に位置しています。

世界の通貨ごとの取引量

出典:BIS(世界の為替取引量調査)

ドルストレートに関するQ&A

ここでは、ドルストレートに関するよくある質問に回答します。

  • ・クロス円との違いは何ですか?
  • ・ドルストレートを取引する際の注意点は何ですか?

クロス円との違いは何ですか?

ドルストレートは米ドルを組み合わせた通貨ペアであるのに対して、米ドル以外の通貨と日本円を組み合わせた通貨ペアのことをクロス円と呼びます。

クロス円の代表的な例としては、ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円などが挙げられます。

ドルストレートを取引する際の注意点は何ですか?

ドルストレートは、米国の経済状況に影響されやすい傾向があります。

そのため米国の経済指標、金融政策要人の発言などに注目しておくことが大切です。

米国経済指標の一覧」については、こちらで確認できます。

【まとめ】ドルストレートとは|クロス円との違いや特徴などを詳しく解説

ドルストレートとは、米ドルとの組み合わせの通貨ペアのことです。

代表的な例として、米ドル/円やユーロ/米ドルが挙げられます。

クロスレートは米ドル以外の通貨の組み合わせで作られ、米ドルと他通貨の交換レートを介した上でレートが算出されます。

また、米ドルは世界の基軸通貨であるため、ドルストレートの値動きは比較的安定している傾向があります。

しかし、米国の経済状況などにより価格が影響されやすいため、ドルストレートを取引する際には注意が必要です。

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