国内と海外の通貨ペア別のシェアについて
国内の通貨ペア別シェア
2020年2月に金融先物取引業協会から発表された2020年1月の日本の店頭外国証拠金取引の通貨ペア別の出来高のシェアを見ると、ドル円が58%と半分以上を占め、次いでポンド円が22%、豪ドル円が6%、ユーロ円が4%とドル円、クロス円が9割程度となりました。
OANDAの東京サーバの通貨ペア別のシェアを比較すると、日本の店頭FX取引のデータと同様にドル円、ポンド円が上位ですが、3位にユーロドル、4位にポンドドルとドルストレートの取引の割合が比較的多いようです。
世界の通貨ペア別シェア
これに対し、国際決済銀行(BIS)が公開した世界の外国為替取引の通貨ペア別のシェアを見ると、EURUSDが24%、次いでUSDJPYが13%、GBPUSDが10%、AUDUSDが5%とドルを中心とした取引が高いシェアを占めています。
世界でFX取引のサービスを提供しているOANDAグループ全体の通貨ペア別のシェアを見ても、BISのデータに近く、ユーロドル、ドル円、ポンドドルの順でドルストレートの通貨ペアが続いています。
日本でも人気のポンド円も比較的、健闘していますが、その多くが日本からのフローです。
日本と海外の通貨ペア別のシェアを比較すると
このように日本と世界のFX取引のシェアを見ると、日本人のFXトレーダーと世界のトレーダーの取引している通貨ペアには偏りがあるのが確認できます。
具体的には、日本人のFXトレーダーは自国の通貨であり、一番親しみやすい通貨である円の取引が多いのに対し、世界では、ドルを中心にした取引が主流となっています。
どちらが一概に利益を出しやすいというのはありませんが、円絡みのチャートばかり見ているのと、世界中のトレーダーが見ているドルストレートのチャートを見て分析するのでは、為替相場の見え方が変わってくるかもしれません。
OANDAのお客様の場合はユーロドルやポンドドルといったドルストレートを見ながら取引をしている方が比較的多いようですが、これまで、円絡みの通貨の動きばかりを見てうまくいかなかったという人は、ドル中心で為替相場を見ると、これまで見えなかったものが見えてくるかもしれません。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。