ボリンジャーバンド%Bとは?計算方法や使い方、設定方法を紹介
ボリンジャーバンド%Bとは?
ボリンジャーバンド%B(BB%B)は、指定したσ数のボリンジャーバンドの幅の中のどの水準で推移しているかを示したインジケーターです。
人気のボリンジャー・バンドの数値を別の角度から表示したインジケーターで、トレンドの発生を探る場面やトレンドの過熱感を探る場面で活躍するインジケーターです。
ボリンジャーバンド%Bの計算方法
ボリンジャーバンド%Bは次の計算式で算出されます。
ボリンジャーバンドの上のラインの値 – ボリンジャーバンドの下のラインの値 = ボリンジャーバンドの幅
価格 – ボリンジャーバンドの下のラインの値 = ボリンジャーバンドの幅 = 現在の水準
BB%B = 現在の水準 ÷ ボリンジャーバンドの幅
【ボリンジャーバンドの幅、現在の水準のイメージ】
ボリンジャーバンド%Bを使った分析例
ボリンジャーバンド%Bの注目点①ボリンジャーバンド%Bの値
ボリンジャーバンド%Bの値は、0から100の範囲内に収まっている場合は指定した±σのバンド内で推移しており、100を超える場合は+σの水準を上抜けている状態、0以下の数値になる場合は-σの水準を価格が下回っている状態であることを示しています。
下のチャートはドル円の1時間足チャートの下部に2σのボリンジャーバンド%Bを表示させたものです。参考にチャート上に2σのボリンジャーバンドをオーバーレイさせています。終値がボリンジャーバンドをはみ出た場合のボリンジャーバンド%Bの状態を確認してみましょう。
【ボリンジャーバンド(参考)とボリンジャーバンド%Bの動き】
1σや2σに設定したボリンジャーバンド%Bであれば、トレンド発生の可能性を探る場面で、3σに設定したものであれば、買われ過ぎ、売られ過ぎの可能性を探る場面で主に使用します。
ボリンジャーバンド%Bの注目点②ダイバージェンス
ボリンジャーバンド%Bの数値と価格の動きに注目することにより、トレンドの転換の可能性を探ることもできます。
下のチャートはユーロドルの1時間足のチャートに期間20のボリンジャーバンド%Bを表示させたものです。左側の黄色の点線の部分に注目すると、価格は上昇を続けているのにも関わらず、ボリンジャーバンド%Bの値は高値を更新できず、伸び悩む状態が続いています。つまり、価格の動きとボリンジャーバンド%Bの値の方向性が逆行している状況になっています。
ボリンジャーバンド%Bの値が価格の勢いを示していると考えると、価格は上昇してはいるものの、以前ほどの勢いがないという状況です。「これが何を意味しているのか?」と考えると、その後の値動きを予想しやすくなると思います。
以前よりも価格の勢いがなくなったということは、「買う人が減った」、「利益確定等の売りが増えた」、またはその両方を示していることになります。
それまでの上昇基調で構築された買いポジション保有者は上昇の勢いが弱っていることに、徐々に焦りを感じています。
そして、不安が高まると、利益確定の売りが増えることが想定され、流れが変わる可能性に注意が必要な状況と考えることができます。
今回の例でも、その後の値動きを見ると、上昇基調が終焉を迎え、下落基調に転じています。
右側の黄色の点線の部分は上下が逆のケースです。価格が下落しているにも関わらず、ボリンジャーバンド%Bの値は上昇する動きとなっています。
価格は下落しているけれど、前回よりも下落の勢いが鈍い状況です。これは、「売る人が減った」「利益確定等で買いが増えた」状態で、前の例と同様に反発に転じる可能性に注意が必要な状況と考えられます。
その後の値動きを見ると、反発に転じる動きとなっています。
ダイバージェンスが発生したからといって、必ず流れが反転するというわけではありませんが、反転の可能性を示すサインの一つとして、注目しておくと、流れが変わる可能性を素早く把握することができます。
【BB%Bにおけるダイバージェンスの例】
OANDA BB%Bのインストール方法
OANDA BB%Bはこちらからダウンロードすることができます。
MT5またはMT4のメニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
表示されるエクスプローラーの「MQL5」フォルダ(MT4の場合はMQL4)内の「indicators」のフォルダの中にダウンロードしたex5ファイル(MT5の場合)、またはex4ファイル(MT4の場合)をコピーし張り付けます。
エクスプローラーを閉じ、最後にMT5またはMT4を再起動すると、インストールが完了します。
OANDA BB%Bの設定方法
OANDA BB%Bを表示するには、チャートを選択した上で、ナビゲーター内のOANDA_BB%Bをダブルクリック、またはチャート上にドラッグ&ドロップします。
表示される設定画面で設定を行います。
設定項目
最初にMT5の場合は「仕様」タブ、MT4の場合は、「全般」タブの「DLLの使用を許可する」の部分にチェックを入れます。
【MT5の場合】
【MT4の場合】
その他の設定は主に「インプット(MT4の場合はパラメーターの入力)」タブで行います。
主な設定項目は次の通りです。
変数名 | 内容 |
---|---|
中心線となる移動平均の種類 | ボリンジャーバンドの中心線となる移動平均線の種類を指定します。デフォルトはSimple(単純移動平均線)です。 |
期間 | ボリンジャーバンドを算出するための期間を指定します。デフォルトは20です。 |
標準偏差 | ボリンジャーバンドを算出するための標準偏差を指定します。 |
適用価格 | ボリンジャーバンドを算出するために用いる価格を指定します。デフォルトはClose price(終値)です。 |
シフト | 表示を左右にシフトしたい場合、移動する本数を指定します。デフォルトは0です。 |
BB%Bのチャート上のレベル(水平線)を追加、削除する場合は、「レベル」タブで行います。
追加する場合は「追加」ボタンを押し、追加する水準を入力し、指定します。削除したい場合は削除する水準を選択した状態で「削除」ボタンをクリックし、削除します。
ちなみに、50のレベルを追加すると、中心線となる移動平均線と現在の価格の位置関係を把握することができます。
OKを押すと、設定したレベルが反映されます。
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