オアンダラボ 30の戦略

US100(米国100株価指数)で3種類のテクニカルを利用したトレンドフォローのトレードアイデア


1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、US100(米国100株価指数)でトレンドフォローを狙うトレードアイデアを紹介します。
NASDAQ100指数を参照するUS100は、いったんトレンドが発生すると継続する傾向があり、一方向への大きな流れに乗るトレンドフォロー戦略が有効です。

このトレードアイデアで利用するテクニカル指標は、単純移動平均線、ボリンジャーバンド、ADXの3種類で、これらを併用してフィルターをかけ、トレンド判断の確度を高めるのがポイントです。
3つのテクニカルでトレンド発生の条件を満たした状態でエントリーし、さらなるトレンドの継続を狙います。

具体的には、現在値がボリンジャーバンドのアッパーバンド(+2σ)と短期の単純移動平均線よりも上にあり、ADXの値が30以上なら上昇トレンド、現在値がボリンジャーバンドのロワーバンド(-2σ)と短期の単純移動平均線よりも下にあり、ADXの値が30以上なら下降トレンドと見なします。

それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。

使用するテクニカルの概要説明

                                           
単純移動平均線(5)移動平均線(ミドルライン)を中心とし、その上下に標準偏差(σ:シグマ)をバンド状に表示した指標です。
移動平均線の向きや、その上下に位置する標準偏差の拡大・収縮などによって、トレンドの方向性や強弱を分析できます。
ボリンジャーバンド(20)

移動平均線(ミドルライン)を中心とし、その上下に標準偏差(σ:シグマ)をバンド状に表示した指標です。
移動平均線の向きや、その上下に位置する標準偏差の拡大・収縮などによって、トレンドの方向性や強弱を分析できます。

ADX(14)ADXは「Average Directional Movement Index」の略で、日本語に訳すと平均方向性指数です。
トレンドの強弱をラインで表すテクニカル指標で、相場の上昇・下降を問わず、単純にトレンドが強くなれば上昇、弱くなれば下降していきます。
一般的に、ADXの値が20~30を超えるとトレンドが強い状態と判断できます。

画像1は、US100の日足に期間5の単純移動平均線、期間20のボリンジャーバンド、期間14のADXを表示したチャートです。

上昇トレンドでは、単純移動平均線よりも上に現在値があり、ボリンジャーバンドの+2σに沿ってローソク足が推移するバンドウォークが発生しています。
また、ADXの値もおおむね30以上を示していることが分かります。
このような強い上昇トレンドでは、トレンドフォローが機能しやすいです。

単純移動平均線、ボリンジャーバンド、ADXを表示したチャート
画像1/単純移動平均線、ボリンジャーバンド、ADXを表示したチャート

2.トレード手順

3種類のテクニカル指標でトレンドを判定し、目先の値動きが強く、トレンドがさらに継続する可能性のある相場を狙ってトレードします。

ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
ボリンジャーバンドのバンドウォークが発生するのを待つ

ボリンジャーバンド(期間20)が横ばいの状態から広がり、+2σのバンドウォークが発生したら買い目線でエントリーに備えます。

<手順②>
3つの条件を全て満たしたら買いでエントリー

現在値がボリンジャーバンドの+2σと単純移動平均線(期間5)よりも上に位置し、かつADX(期間14)の値が30以上なら買いでエントリーします。

<手順③-A>
利益確定

ローソク足がボリンジャーバンドのミドルラインを割り込んだところで利益確定します。

<手順③-B>
損切り

損切りは、直近の安値に設定します。
エントリーと同時に損切りの逆指値注文も入れておくと良いでしょう。

トレード例
画像2/トレード例

<総括>

明確なトレンドが発生していることを確認してからエントリーする手法なので、トレンドの初動を捉えるのは難しいですが、ダマシに遭いにくいという特徴があります。
また、トレンドが継続すればするほど利益を伸ばせるのもメリットです。

利益確定に関しては、買いの場合ならADXが30を割り込むタイミング、またはローソク足がボリンジャーバンドの-2σにタッチするタイミングで行う方法もあります。
そのときの相場状況に応じて臨機応変に使い分けると良いでしょう。

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