オアンダラボ 30の戦略

FX相場の各市場の値動きの癖を探す

TradingSessionsは東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の3市場の時間帯の高値安値をボックスで囲んだだけのシンプルなインディケーターですが、このインディケーターを使うとFX相場の各市場の動きの傾向のようなものを見つけやすくなります。

FX市場では月曜日のオセアニア時間に空いた窓を埋めに行くような動きとなることが多いというのは有名な話ですが、それ以外にも市場ごとの値動きの傾向があると思います。

 

東京市場からロンドン市場に向けてのッFX市場の動き

これは肌で感じているトレーダーも多いと思いますが、東京市場で出来た流れがロンドン市場序盤にかけて反転することが多いというものです。

東京市場のFX参加者の利益確定の注文が入り易い、ロンドンのFX参加者が東京市場のストップ注文を狙うなどが主因として考えられますが、このTradingSessionsを使うとその動きを把握しやすくなります。

 

<2017年3月13-14日のドル円の15分足チャート>

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2017年3月13-14日のドル円の15分足チャート

 

tradingsessionss2

 

もちろん、強いトレンドが発生しているような場面など、このような動きとならないこともありますが、FX市場では比較的この傾向は強いと思います。

そのため、FXで短期トレードをしている場合に東京時間序盤で含み益が生じている場合などはある程度利が乗ったところで利益を確定してしまう、反転を狙った短期トレードを行うなどの戦略が考えられます。

 

ロンドン市場からニューヨーク市場に向けての動き

ロンドン市場のFX市場でも上記の東京市場に似たような傾向があります。

次の例はポンド円の15分足ですが、ロンドン時間に注目してみてください。

ロンドン時間開始後にできたトレンドが中盤で失速し、反転していることが多いということに気付くと思います。

必ずこのようになるというわけではありませんが、前半と後半で流れが変わることが少なくありません。

 

2017年3月7日-8日ポンド円15分足

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2017年3月9日-10日ポンド円15分足

tradingsessionsslon2

 

2017年3月13日-14日ポンド円15分足

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そのため、ロンドン時間序盤で利益が乗っている場合は一度利益を確定する、オシレーター系のインディケーターを使い反転のポイントを探るなどの戦略が考えられそうです。

TradingSessionsを使うとこのような時間帯ごとの動きの癖のようなものを発見しやすくなります。

ただし、通貨ペアの種類により傾向が異なることやその時期の相場の傾向などで変化する可能性も十分にあるため、過信は禁物です。

是非、現在トレードしている通貨ペアでの特徴を探してみましょう。

 

まとめ

FX相場では各市場には時間帯ごとの値動きの傾向を見つけ出すことができる場合がある。

通貨ペアやその時期の相場の傾向で変化が生じる可能性があるため、過信はしない。

その傾向を参考にし、効率的にエントリー、利益確定を行う。

 

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