RSIで相場の流れを探る
RSIの基本的な使用方法
RSIは一定期間の価格の上昇率を示したインディケーターとなり、相場の買われ過ぎ、売られ過ぎといった過熱感を探るインディケーターとなります。
一般的には70を超えると買われ過ぎ、30を割り込むと売られ過ぎと判断されます。
ボラティリティ(変動率)の高い通貨ペアでは80を超えると買われ過ぎ、20を割り込むと売られ過ぎと判断することもあります。
ただし、強いトレンドが発生しているような場面では、70を超えるような推移や30を割り込むような推移が続くようなこともあるため、注意が必要というものになります。
中心線となる50に注目
RSIは買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するだけでなく、売買の強弱の均衡を探る使い方ができます。
トレンドが明確でない場合は50を超える動きとなった場合には買い気配が強まってきたとし、買いのエントリーポイントになると考えることができ、逆に50を割り込むような動きとなった場合は売りのエントリーポイントになると考えられます。
また、トレンドが発生しているような場面では50付近がレジスタンス、サポートとなり、戻り売り、押し目買いのポイントとなる傾向があります。
そのため、トレンド発生中にRSIが50付近まで戻す動きとなった後、価格の反発が失速するような動きとなった場合はトレンド継続の可能性が高いと考えることができます。
下のチャートでは50と交わっているところを中心に垂直線を引いています。絶対的なものではありませんが、トレンドが発生したとき、トレンドが不明確な場合で見比べてみると特徴が分かりやすいと思います。
ダイバージェンスにも注目
RSIは相場の上昇率を示すものであるため、基本的には新安値を更新するような動きとなるときは低下し、新高値を更新するような動きとなるときは上昇する傾向があります。
ただし、トレンドが成熟し、トレンドの強さが弱まってきているような場面ではダイバージェンス(逆行現象)が発生することがあります。
つまり、価格が新高値を更新するような動きとなっているのに対し、RSIが下落するような動きとなることがあります。
このような状態のときはトレンドがピークに達し、相場が反転する可能性が高まっていると考えられます。
RSIでもフォーメーション分析を使える
ヘッド&ショルダー、ダブルトップなどのフォーメーション分析やサポート、レジスタンスなどをRSIに当てはめて分析することが可能です。
次のチャートでは、RSIにてトレンドラインを引き、フォーメーション分析などを行っています。価格の動きと併せてRSIでも分析を行うことでより効率的に分析することができると思います。
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