オアンダラボ 30の戦略

シカゴIMMポジションを使い相場のトレンドを把握する方法を紹介

為替トレーダーが注目する指標の一つに投機筋の通貨先物のポジションの傾きがあります。

この情報はシカゴ・マーカンスタイル取引所で行われる通貨先物取引のうち、週末に発表される火曜日時点の投機筋のポジションの状況をまとめたものになります。

火曜日時点でのデータとなるため、多少古いデータとなりますが、大きな流れを見る上では重宝する情報となります。

  シカゴIMM通貨先物ポジションの推移チャートを見る

通貨先物のポジションの傾きに注目

シカゴIMMの通貨先物のポジションを見るときにはポジションの傾きに注目します。

次のグラフは円のポジションの推移とドル円の動きを対比したものになりますが、ポジションの推移と比例してドル円が動いているのが確認できると思います。

 

これは通貨先物市場でトレンドフォロー型の取引を行う参加者が多いということもこのような動きとなる理由の一つです。

 

ポジションの傾きに注目してみましょう。上の例でも売りと買いのバランスが反転しているようなところではトレンドが本格的に転換しているのが確認できると思います。

トレンドが転換するような局面では売りポジションの参加者は損切りを行いポジションを閉じ、さらに新規の買いポジションが構築されやすい状況となるため、価格、買いポジションの比率が共に上昇する傾向があります。

また、ポジションが大きく偏り過ぎると、利益確定の取引が増え、トレンドの勢いが弱まり、反転の可能性が徐々に高まってきます。過去の水準などを参考にポジションの偏りが大きい状態が続いた際には反転に注意が必要になります。

 

この情報で大きな流れをチェックした上で現在のチャートをチェックすると取引の戦略が立てやすくなります。

例えば、傾きにが強まってきた場合はその方向へ向かったエントリーポイントを探し、逆に傾きがピークに達しているような状態が続いている場合は相場の反転ポイントを探りにいきます。

このようにこの情報と併せて普段の分析を行うことで、より効率的にエントリーポイントを探ることができるようになります。

 

まとめ

通貨先物市場の投機筋のポジション状況を確認することで市場のポジションの偏りを推測することができ、大きなトレンドを把握し易くなります。

偏りが反転するときは大きなトレンドに発展する可能性が高まります。

偏りが大きくなった場合は反転に注意する必要があります。

 

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