MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介
Oanda Chart-In-Chartインジケーターとは?
OANDAのMT4用インジケーター「Chart-In-Chart」は、チャートの下部に他の通貨ペアのチャートを表示することができるインジケーターになります。
シンプルなインジケーターですが、このインジケーターを使用すると相場の主役となっている通貨を効率的に探し出すことが可能となり、通貨ペアの選択に役立ちます。
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ドル円か?クロス円か?
日本人のお客様に人気の高い通貨ペアといえば、ドル円とクロス円が挙げられます。
ドル円とクロス円は似たような動きをすることも多いですが、市場がドル中心で動いている相場と円やユーロが中心で動いている相場では状況が異なります。
ドル円とクロス円の代表であるユーロ円の動きを例に考えてみましょう。
どの通貨が中心となり相場が動いているかに着眼すると、ドル中心で相場が動いている場合はドル円は方向感が出やすいのに対し、ユーロ円はドル円とユーロドルが綱引きを行うような状況となり、方向感が出にくいという特徴があります。
一方で円やユーロが中心となり動いている場合はドル円を取引するよりもユーロ円を取引する方が方向感が出やすかったり、値幅を取ることができ、効率の良いトレードを行う場合が多くなる傾向があります。
つまり、相場がドル中心で動いているかどうかを見ることで、ドル円、ユーロ円のどちらを選択するべきかを導き出すことができるということです。
その際に、Oanda Chart-In-Chartインディケーターを使用するとドル中心の動きかどうかを簡単にチェックできます。
今回はドル円のチャートの下にドルユーロのチャートを表示させ観察してみます。
ユーロドルではなくドルユーロとして表示するのは、ドルに対するユーロ、円の方向性が見やすくなるからです。
双方が上昇しているときはドルがユーロ、円に対して強くなっている状況であり、双方が下落しているときはドルがユーロ、円に対して弱くなっている状況と一目でわかるようになります。
インディケーターの設定は次のように行います。
ナビゲーターからドル円のチャート上に「Oanda Chart-In-Chart」をドラッグ&ドロップします。
設定画面では通貨ペアのところでEURUSDを選択し、「invertprices」をYesに設定します。
これで、USDEURのチャートを表示させることができるようになり、ドルの強弱が見やすくなります。
設定が完了すると、上にドル円(USDJPY)のチャートが表示され、下にUSDEURのチャートが表示されます。
上下のチャートが同じ方向に価格が動く傾向の強い場面ではドル中心の動きとなっている相場となり、方向が異なる動きとなっている場面では少なくともドル、ユーロ、円の3通貨の関係ではドル中心の動きとはなっていないということが確認できます。
下の図ではその下に同じ時間のユーロ円のチャートを表示させています。
USDJPYとUSDEURのチャートが同じ方向を向いている場合にはユーロ円は方向感の薄い動きとなっており、方向が異なる動きとなる場面ではユーロ円の動きが強まっているのが確認できると思います。
USDJPYとUSDEURの方向が異なる場合というのは、ドル円が下落しているのに対し、ドルユーロが上昇しているということで、強弱関係を考えると、次のようになります。
ユーロ<ドル<円
3通貨の中で一番弱い通貨がユーロ、一番強い通貨が円という構図となり、ユーロ円の下落基調が強い局面と言えます。
反対にドル円が上昇しているのに対し、ドルユーロが下落している場合は次のようになります。
円<ドル<ユーロ
一番弱い通貨が円、一番強い通貨はユーロとなり、ユーロ円の上昇基調が強い局面と言えます。
このような場面ではドル円を取引するよりもユーロ円でトレンドフォローを行う方が値幅が大きくとれる可能性が高いと言えます。
まとめ
ドル円、ドルユーロのチャートを見比べることでドル、円、ユーロの3通貨の強弱を把握することができる。
強弱がはっきりとしている通貨ペアを選択すると方向感を掴み易く、値幅を狙うことができる。
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