MT4のトレード詳細レポートでトレード成績を確認する方法
MT4の詳細レポートとは?
MT4の詳細レポートとはMT4で行われたトレードについてレポートを作成してくれる機能です。
自動売買のバックテストを行った際のレポートのようにプロフィットファクターや勝率などの情報を簡単に出力することができるため、自分がどのようなトレードを行っているかを客観的に数字で見ることができます。
詳細レポートの作成方法
詳細レポートはターミナルの口座履歴のタブから作成することができます。
表示させる方法は次の通りです。
①レポートの対象期間を選択する
ターミナルの口座履歴のタブの画面上で右クリックし、「期間のカスタム設定」を選択します。
期間を設定するウィンドウが表示されるため、任意の期間を設定します。
上段の期間のプルダウンからは一定の期間を選択することができるほか、下段で開始、終了の期日を指定して設定することもできます。
②レポートの抽出
期間の設定が完了したら、ターミナルの口座履歴のタブの画面上で右クリックし、「詳細レポートの保存」を選択します。
「名前を付けて保存」のウィンドウが表示されるので任意の場所に名前を付けて保存します。
HTMLファイルで保存されるので、ダブルクリックするとブラウザソフト(Internet Exproler、Google clome、firefox等)で開くことができます。
詳細レポートの見方
作成されるレポートは下のように主に5つの部分に分けられています。
①Closed Transaction
Closed Transactionの部分では決済が完了しているトレードと入出金の履歴を表示します。
②OpenTrades
Open Tradesでは現在保有しているポジションを表示します。
③Working Orders
Working Orderは現在注文中の未約定の注文を表示します。
④A/C Summary
A/C Summaryでは現在の口座状況を表示します。
各項目は次の通りです。
Deposit/Withdrawal: 入手金額
入出金の合計額を表示します。
Closed Trade P/L:決済済みの取引の損益
決済が完了しているトレードの損益の合計を表示します。
Balance:口座残高
現在の口座残高が表示されます。
Credit Facility:信用枠
信用枠が表示されます。FXでは通常使用しませんので0を表示します。
Floating P/L:未確定損益(決済前の含み損益)
未決済のポジションの含み益、含み損の合計を表示します。
Equity:有効証拠金(口座残高+未確定損益)
口座残高に未決済のポジションの含み益、含み損を加味した正味の口座残高を表示します。
Margin:必要証拠金(現在保有しているポジションで拘束されている証拠金)
現在保有しているポジションで必要とされている証拠金の金額を表示します。
Free Margin:余剰証拠金(現在、拘束されていない証拠金)
現在拘束されていない自由に使える証拠金の金額を表示します。
⑤Details
Detailsではトレードの成績を表示します。
Gross Profit:総利益
獲得した利益の総額を表示します。
Gross ross:総損失
損失の総額を表示します。
Total Net Profit:純利益
獲得した利益の総額から損失の総額を引いた金額で利益額を表示します。
Profit Factor:損益比率
総利益を総損失で割った数字です。1を超えていれば利益が出ていることになります。
Expected payoff:期待損益
現在の成績で1回当たりのトレードで期待できる損益です。
Absolute Drawdown:絶対ドローダウン
初期の口座残高に対しての最大損失金額を表示します。
Maximal Drawdown:最大ドローダウン
口座残高のピークから金額ベースで最大のドローダウンとなったかを表示します。
Relative Drawdown:相対ドローダウン
口座残高のピークから割合ベースで最大のドローダウンとなったかを表示します。
Total Trade:トレード総数
トレードの回数を表示します。
Short Positions(Won%):売りポジションの回数(勝率)
売りポジションを持った回数、その勝率を表示します。
Long Positions(Won%):買いポジションの回数(勝率)
買いポジションを持った回数、その勝率を表示します。
(Largest/Average)Profit Trade:最大利益、平均利益
1回のトレードで得た最大の利益額、利益額の平均を表示します。
(Largest/Average)Loss Trade:最大損失、平均損失
1回のトレードで失った最大の損失額、損失額の平均を表示します。
(Maximum)consecutive wins: 最大連勝数(利益金額)
最大の連勝回数、そのときに得た利益金額を表示します。
(Maximum)consecutive loss($):最大連敗数(損失金額)
最大の連敗回数、そのときに失った損失金額を表示します。
(Maximal/Average)consecutive profit:連勝による利益(連勝回数)
最大の連勝による利益、連勝による利益の平均、最大連勝数、平均の連勝数がそれぞれ表示されます。
(Maximal/Average)consecutive losses:連勝による利益(連勝回数)
最大の連敗による損失額、連敗による損失の平均、最大連敗数、平均の連敗数がそれぞれ表示されます。
詳細レポートのチェックすべき点
詳細レポートではトレーダーは⑤のDetailsの部分を中心にチェックします。
すると、自身のトレードの癖が見えてきます。
例えば平均利益や平均損失の部分を見るとリスクに対してどの程度のリターンで取引しているかを確認することができます。
仮に、平均利益が平均損失を下回っている場合はそれをカバーするだけの勝率がなければ利益を上げることはできません。初心者の方は無意識にトレードしているとついつい利小損大となってしまい、最終的に利益を上げることが難しくなってしまいがちです。
このようなレポートで定期的に自分のトレードを見つめ直すことでトレードの改善点が見えてくるかもしれません。
実践で生かせる「30の投資戦略」をさらに読みたい方へオススメコンテンツ
OANDA証券では、相場の節目や投資家心理などを分析する「OANDAオーダーブック」、各市場の値動きの癖を分析する「各マーケットHigh Low表示」など、取引に役立つツールやインジケーターの提供を行っています。
「30の戦略」カテゴリでは、それらのツールやインジケーターを使い、実践の取引で生かせる戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
たとえば「OANDAオーダーブック」に関するコンテンツでは、短期的な相場の反発ポイントや値動きの加速ポイントなどを探る方法について解説しています。
OANDA証券のツールやインジケーターを使い様々な戦略を公開しているので、ぜひ実践取引にお役立てください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。