FXの仕組み|【図解】利益や損失、値動きの仕組みなどをわかりやすく解説
FXで継続的な収益を目指すには、利益や損失が生じる仕組みや、為替相場が変動する要因などの基礎知識を習得すべきといえます。
本記事では、FXの基本的な仕組みについて、図解でわかりやすく解説します。
目次
- 1.FXとは
- 2.FXで利益や損失が出る仕組み
- 3.FXの証拠金の仕組み
- 4.FXで為替変動する仕組み
- 5.FX初心者が覚えておきたいその他の仕組み
- 6.FXのリスクと対策の仕組み
- 7.【まとめ】FXの仕組み|【図解】利益や損失、値動きの仕組みなどをわかりやすく解説
FXとは
外国為替とは「異なる通貨の交換」のことで、証拠金取引とは「証拠金を担保に行う取引」のことです。
つまりFXとは、証拠金を担保に通貨の交換(売買)で利益を狙う投資方法といえます。
通貨を交換する際の「為替レート」は、相場参加者の売買により上がったり下がったりしています。
そのため、FXでの売買を通じて、利益や損失が出る仕組みになっています。
FXで利益や損失が出る仕組み
ここでは、FXで利益や損失が出る仕組みを、以下の内容に分けて解説します。
- ・為替差益・為替差損
- ・スワップポイント
為替差益・為替差損
「為替差益」とは、為替レートの変動によって生じた利益のことです。
反対に、為替レートの変動によって生じた損失を「為替差損」と呼びます。
FX取引では、買い取引を始めた後にレートが変動することで、下図のように為替差益・為替差損が生じます(売り取引の場合は逆転の関係)。150円で米ドルを購入した場合、①のように151円で売れば「1円の為替差益」が生じます。
逆に、②のように149円で売れば「1円の為替差損」が生じます。
スワップポイント
スワップポイントとは、2ヵ国の金利差によって発生する損益のことです。「高金利通貨を買い、低金利通貨を売る」ポジションを持つと、スワップポイント(金利差調整分)と呼ばれる利益が発生します。
これを狙った手法を「キャリートレード」といいます。
逆に「低金利通貨を買い、高金利通貨を売る」というポジションの場合、損失(マイナススワップ)が発生します。
なお、代表的な高金利通貨はメキシコペソ・トルコリラ・南アフリカランドなどの新興国通貨、低金利通貨は日本円・スイスフランなどです。
FXの証拠金の仕組み
FX取引では「証拠金」と呼ばれる資金をFX会社に預け、それを担保に取引を行います。後述するレバレッジの仕組みがあるため、取引する金額のすべてを預ける必要はなく、4%以上を預けることで取引できます(国内FX会社の個人口座の場合)。
例えば100万円分の取引を行うためには、その4%にあたる4万円以上を証拠金として預ければ取引できます。
言い換えれば、4万円の証拠金で100万円分の取引を行えます。
このように小さな資金で、大きな金額の取引をできるのが証拠金取引の特徴です。
FXで為替変動する仕組み
為替レート(相場)は「需要と供給のバランス」によって変動します。
下図の通り、特定の通貨を買いたい人の増減によって、その通貨の価格が上下します。
米ドルと円の交換(米ドル/円の取引)であれば、米ドルが買われれば上昇(米ドルの価値が上がり、円の価値が下がる)し、逆に米ドルが売られれば下落(米ドルの価値が下がり、円の価値が上がる)します。
2つの通貨(通貨ペア)はシーソーのような関係となり、米ドル/円の相場なら「円高ドル安」か「円安ドル高」のいずれかに動きます。
FX初心者が覚えておきたいその他の仕組み
FX初心者が覚えておくべきその他の仕組みは、以下の通りです。
- ・レバレッジの仕組み
- ・スプレッドの仕組み
- ・ロスカットの仕組み
- ・スリッページの仕組み
レバレッジの仕組み
レバレッジとは、FX会社に預けた資金(証拠金)を担保とし、預けた資金以上の金額で取引できる仕組みのことです。国内のFX会社では、最大25倍のレバレッジを掛けることが可能です(国内FX会社の個人口座の場合)。
25倍のレバレッジでは、下図の通り4万円の証拠金で100万円分の取引を行えます。
スプレッドの仕組み
スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の価格差のことです。FXの取引手数料は無料に設定されている会社が多いものの、取引ごとにスプレッドの負担があり、これが実質の手数料となっています。
スプレッドは通貨ペアや時間帯によって、広さや変動しやすさなどの特徴が異なります。
取引コストを抑えるためには、スプレッドが狭い通貨ペアや時間帯に取引することが1つのポイントです。
ロスカットの仕組み
ロスカットとは、含み損の拡大によって証拠金維持率がFX会社の定める水準(割合)を下回ったときに、強制的にポジションが決済される仕組みのことです。投資家が預けた証拠金以上の大きな損失を出さないようにする「投資家保護」を主な目的としています。
ロスカットのルール(証拠金維持率の水準)は、FX会社によって異なるので、取引前に確認することが推奨されます。
スリッページの仕組み
スリッページとは、注文発注から約定するまでのわずかな時間に生じる価格差のことです。FX取引で行った注文は、インターネットを通じてFX会社のサーバーへ瞬時に送信され、この一瞬のタイムラグでわずかな価格のズレが生じることがあります。
スリッページには、トレーダーに有利な価格に動く「ポジティブスリッページ」と、不利な価格に動く「ネガティブスリッページ」があります。
必ずしも不利になるとは限りませんが、FX会社が公表しているスリッページの実績を確認し、許容できる水準の会社を選ぶことが大切です。
OANDA証券のスリッページ実績は、以下のページで確認できます。
FXのリスクと対策の仕組み
ここでは、FX取引のリスクと対策について、以下の3種類に分けて解説します。
- ・為替変動リスク
- ・レバレッジリスク
- ・金利変動リスク
為替変動リスク
為替変動リスクとは、為替相場の変動により損失が生じるリスクのことです。
為替変動リスクへの対策は、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析などの分析を行い、値動きを予想することです。
値動きの予想に加え、利益確定や損切りのシナリオを作ることで、トレードをコントロールできます。
レバレッジリスク
レバレッジリスクとは、レバレッジによって損失が拡大するリスクのことです。
例えば20倍のレバレッジを掛けた場合、利益も20倍になりますが、下図の通り損失も20倍になります。
レバレッジリスクの対策として「取引数量を適切に抑える」「損切りのルールを作る」などが挙げられます。
また、OANDA証券では証拠金に対してどれくらいのレバレッジが掛かっているかを確認できる「証拠金・損益シミュレーション」を提供しています。
金利変動リスク
金利変動リスクとは、金利の変動によって損失が発生するリスクのことです。
金利の変動により、「スワップポイントが減る」「スワップポイントがマイナスになる」「マイナススワップが増える」などが考えられます。
長期的なポジション保有を考慮する場合、金利が大きく変わる可能性もあるため、金利の推移を常に監視し、適切に対応することが重要です。
【まとめ】FXの仕組み|【図解】利益や損失、値動きの仕組みなどをわかりやすく解説
FX取引の基本的な仕組みは「証拠金を担保として通貨の交換(取引)を行う」ことです。利益や損失が出る仕組みは「為替差益・差損」と「スワップポイント」にあります。
FX取引の仕組みも含めた初心者の方向けの基礎知識は、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。
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