FX初心者の方

FX取引の危険性・リスク|初心者向けに3つの対策を解説


FX取引は、大きなリターンが期待できる反面、為替変動リスク・レバレッジリスク・ロスカットリスクなどのリスク(不確実性)があります。

これらのリスクを把握していないと、大きな損失を負ってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

本記事では、リスク・危険性に対して、どのような対策をするべきなのか、解説していきます。

FX取引のリスク・危険性

FX取引のリスクには、以下の通りさまざまなものがあります。

  • ・【リスク1】 為替変動リスク
  • ・【リスク2】 レバレッジリスク
  • ・【リスク3】 ロスカットリスク
  • ・【リスク4】 金利変動リスク
  • ・【リスク5】 流動性リスク
  • ・【リスク6】 システムに関するリスク

【リスク1】 為替変動リスク

為替変動リスクとは、為替相場の変動により損失が生じるリスクです。

FX取引のリスクで一番気をつけるべきは、この為替変動リスクといえます。

FXは為替の変動によって利益を得る投資です。

為替変動の予測が当たれば利益を得られ(為替差益)、外れると損失を被る(為替差損)という単純な構図です。

利益が得られる一方で、損失を被るリスクが常にあることを理解しておく必要があります。

この予測の精度をテクニカル分析ファンダメンタルズ分析によって高めることで、為替変動リスクを軽減することができます。

【リスク2】 レバレッジリスク

レバレッジリスクとは、レバレッジによって損失が拡大するリスクです。

日本のFX会社では、レバレッジが最大25倍(個人口座の場合)に決められています。

例えば、1ドル150円の時、資金150万円に20倍のレバレッジをかけて3,000万円(20万通貨)分の買いポジションを保有した場合、相場が1円下落すると、20万円の損失になります。

レバレッジ1倍の場合では1万円の損失で済むため、その差は歴然です。

レバレッジリスク

このように、レバレッジの上昇に比例して損失も大きくなるのが、レバレッジリスクです。

レバレッジは利益を大きくできるメリットもありますが、FXの取引に慣れるまでは、低レバレッジで売買することが推奨されます。

レバレッジについては「FXのレバレッジ」の記事で解説しています。

【リスク3】 ロスカットリスク

ロスカットリスクとは、投資家の意思にかかわらずFX会社による強制決済が行われ損失が確定するリスクです。

ロスカットは、損失(証拠金維持率)が一定水準に達した際に行われます。

例えばOANDA証券では、有効証拠金が必要証拠金以下になった場合(証拠金維持率が100%以下になった場合)に発動します。

このロスカットの仕組みは、損失の拡大を防ぐ投資家保護の役割を担っています。

ロスカット

ロスカットが執行されると証拠金の大半を失うことになるため、ロスカット水準を常に意識しながら、証拠金の残高やレバレッジの倍率をコントロールする資金管理が重要です。

ロスカットについては「FXのロスカット」の記事で解説しています。

【リスク4】 金利変動リスク

金利変動リスクとは、金利の変動によって損失が発生するリスクです。

FXでは為替差益だけでなく、スワップポイントによっても利益を得られます。

スワップポイントとは「2か国間の金利差によって発生する損益」のことです。

「金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買う」というキャリートレードを行うことで、スワップポイントを利益として受け取れます。

スワップポイントの仕組み

しかし、スワップポイントは受け取れる場合だけではありません。

「金利の高い通貨を売り、金利の低い通貨を買う」という取引の場合、逆にスワップポイントの支払いが発生します。

マイナススワップの仕組み

なお、金利は変動するため、現在のスワップポイントが以後も継続するとは限らず、プラスがマイナスに転じる可能性もあります。

金利が短期間に急激に変動する例はまれですが、長期的にはそのようなリスクを持つことも理解しておく必要があります。

【リスク5】 流動性リスク

流動性リスクとは、市場での売買が困難または不可能となるリスクです。

流動性とは「売買のしやすさ」を意味します。

FXは基本的に流動性が高く売買が成立しやすいですが、重要な経済指標やイベントの発生前後、主要国の祝祭日には、流動性が低く売買が成立しにくくなる場合があります。

また、突発的な出来事によるパニック相場などでは、買いまたは売りに注文が偏り、売買が成立しにくくなる場合もあります。

通貨ごとに見ると、米ドルやユーロ、円などは流動性が高く、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラなどは流動性が低い特徴があります。

流動性が低いマイナー通貨を取引する場合には、より流動性リスクへの注意が必要です。

【リスク6】 システムに関するリスク

システムに関するリスクは、以下の2種類に大別できます。

  • ・投資家側の原因によるもの
  • ・FX会社側の原因によるもの

投資家側の原因によるリスクは「注文ミス・機器の故障・通信障害」などです。

注文ミスについては、取引数量、売りか買いか、注文レートなどを再確認することで対策できます。

機器の故障や通信障害については、PCやスマートフォンのメンテナンスを日頃から意識することが大切です。

また、トレードは常に良好なネット環境で行うことが重要です。

一方、FX会社側の原因によるリスクは「システム障害・個人情報漏洩」などです。

FX取引を行う際は、信頼の置けるFX会社を選ぶことが大切です。

FX取引をやめておいた方が良い人

FX取引は、下記の傾向や性質を持つ人には向いていないといえます。

  • ・余裕資金での投資ができない人
  • ・感情のコントロールをできない人
  • ・自分が決めたルールを守れない人
  • ・失敗を認められない人
  • ・投資の研究をしたくない人
  • ・短期間での結果を求める人

FX取引をやめておいた方が良い人

FX取引では、資金が少ないと効率的な運用が難しくなり、うまくいかない可能性が高まります。

ある程度の資金を貯めてからスタートするのが賢明です。

また、感情をコントロールできない人、自分が決めたルールを守れない人、失敗を認められない人はFX取引に向いていません。

相場の変動で冷静な判断力を失ってしまわないよう、自分で決めたルールを守り、感情に流されないよう訓練することが必要です。

さらに、FX取引で成功するには、投資手法や経済の流れについてなど、日々研究を重ねる必要もあります。

そのため、あまり投資の研究をしたくない人には不向きといえます。

FX取引は短期間で結果を求めるのではなく、長期的な視野で取り組むことが重要です

FX取引のリスク管理方法

FX取引のリスク管理には、以下の方法があります。

  • ・【リスク管理1】 低レバレッジで少額から取引を始める
  • ・【リスク管理2】 余剰資金でFXを始める
  • ・【リスク管理3】 損切りの注文方法を覚える

FX取引のリスク管理方法

【リスク管理1】 低レバレッジで少額から取引を始める

前述の通り、国内のFX会社では、レバレッジを最大25倍(個人口座の場合)までかけられます。

しかし、初心者のうちはできるだけレバレッジをかけすぎないことが大切です。

レバレッジの倍率は「最初に自分で決めるもの」ではなく、証拠金、取引数量、通貨ペアの価格によって決まるものです。

証拠金や取引数量を調整することによって倍率は変動します。

加減が分からないうちは、意図せずハイレバレッジになってしまうリスクも考えられます。

取引をする際には、十分に注意が必要です。

【リスク管理2】 余剰資金でFXを始める

FXに限らず、投資は余剰資金で行うのが鉄則です。

生活に必要な資金をつぎ込んでしまうと、資金を失う恐怖心から冷静な判断ができなくなってしまう可能性があります。

余剰資金とは「最悪、全額を失っても生活に支障をきたさない資金」のことです。

余剰資金で投資を行うのであれば、万が一歴史的な暴落に直面して大きな損失を出しても日常生活に影響が出ることはありません。

FX投資を長く続けるには、なるべく余剰資金で取引を行うことが大切です。

【リスク管理3】 損切りの注文方法を覚える

FXの売買はプロのトレーダーでも一定の割合で負けるものであり、その前提のもと損切りを冷静に行うことが重要です。

しかし、自ら損失を確定させる損切りを躊躇なく実行するのは、初心者には難しいことです。

そこで、逆指値注文(ストップ注文)などの予約注文が役に立ちます。

逆指値注文は「ここまで価格が下がったら売る」「ここまで価格が上がったら買う」という注文方法で、損切りを自動で行うことが可能です。

逆指値注文

予約注文の設定さえしておけば、最初に決めたルール通りに損切りが実行されます。

逆指値注文以外では、以下の注文方法も損切りの予約注文として活用できます。

注文方法 内容
IFD注文 新規注文と決済注文を同時に予約する
OCO注文 利益確定と損切りの予約注文を同時に出す
IFO注文 IFD注文とOCO注文を合わせた注文方法
トレーリングストップ注文 含み益が増える度に損切りの予約注文のラインを現在価格に追随させる

これらの注文方法については「FXの注文方法」の記事で詳しく解説していきます。

FXで利益を得ているトレーダーはどんなリスク管理を行っている?

FXのリスク管理方法はさまざまありますが、代表的な方法の一つとして「リスクリワード比率(1回の取引における利益と損失の比率)」による管理があります。

OANDA証券ではユーザーの取引データを活用し、口座資産評価額の増減率を元に、成績上位トレーダーと下位トレーダーのトレードを分析しています。

下表は、成績の順位クラス別に、リスクリワード比率の平均をまとめたものです。

リスクリワード比率

成績上位トレーダーのリスクリワード比率は「1」を上回っていますが、成績下位トレーダーは「1」を下回っていることが分かります。

勝ちトレードの平均利益と、負けトレードの平均損失が同額であれば、リスクリワード比率は「1」です。

つまり、成績上位トレーダーと成績下位トレーダーには、以下のような違いがあります。

  • ・成績上位トレーダーは、1回のトレードにおける平均利益よりも、1回のトレードにおける平均損失が小さいトレードを行っている。
  • ・成績下位トレーダーは、1回のトレードにおける平均利益よりも、1回のトレードにおける平均損失が大きいトレードを行っている。

リスクリワード比率が高ければ、勝率が低くても利益を得やすいです。

一方、リスクリワード比率が低ければ、高い勝率がないと利益を得るのは難しいでしょう。

OANDA証券ではリスクリワード比率の他にも、勝率や取引回数などさまざまな観点から成績上位トレーダーと成績下位トレーダーのトレードを分析しています。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

参考記事:先月の上位、下位200口座のトレード分析【2024年10月8日】

リスクリワード比率や勝率の具体的な改善方法については、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:FXのリスクリワードとは|意味・計算式や目安について解説

FX取引のリスク・危険性に関するQ&A

FX取引のリスク・危険性に関して、よくある疑問点は以下のようなものです。

  • ・FX取引はギャンブルですか?
  • ・FX取引で借金ができるのはなぜですか?

FX取引はギャンブルですか?

FXはギャンブルと同列に語られることがありますが、株式投資や投資信託などと同じ投資です。

レバレッジの仕組みがあるため、ハイリスク・ハイリターンの取引ができてしまいますが、その一方でローリスク・ローリターンの安定した取引をすることも可能です。

ファンダメンタルズテクニカル指標を分析し、根拠を持ったトレードを行うのがFX取引の基本であり、ギャンブルとはかけ離れたものです。

レバレッジを適正にコントロールし、根拠のある売買を行えば、リスクを抑えた投資ができます。

FX取引で借金ができるのはなぜですか?

FXにはロスカットという投資家保護のルールがありますが、値動きが大きな相場環境においては口座残高を超える損失額が発生した時点でロスカットが実行される場合があります

通常のロスカットは、口座残高が残る価格水準で強制決済が行われます。

証拠金以上の損失が確定して口座残高がマイナスになると、それを返済する義務(借金)が生じます。

こうした事態に陥るのは、ハイレバレッジで取引している場合です。

対策としては、口座残高に余裕を持ち、レバレッジを抑えて運用することが重要です。

【まとめ】FX取引の危険性・リスク|初心者向けに3つの対策を解説

FX取引にはリスクがありますが、適切なリスク管理を怠らなければ、相場から退場するような致命的な損失に直面する可能性は低くなります。

リスクコントロールしていれば、FX取引は決して危ないものではありません。

FXは危険なギャンブルではなく、資産運用の選択肢を広げられる投資手法です。

長期的な目線で、徹底的にリスクを排除しながらFX取引を行うことが推奨されます。

FX初心者の方がリスクを抑えて取引を行う上で、必要な知識は以下のコンテンツで詳しく解説しています。

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