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【2025年】メキシコペソ/円(MXN/JPY)の見通し|推移・今後のポイントなどを詳しく解説


メキシコペソ/円(MXN/JPY)は新興国通貨として知られ、日本のFX市場で人気を集めています。

買いポジション側のスワップポイントが大きく、スワップポイント狙いのトレードが可能です。

一般的に、スワップポイント狙いのトレードではポジションを長期保有するので、メキシコペソ/円の長期的な動向の把握が重要です。

本記事では、長期チャートを使って2025年のメキシコペソ/円の見通しを解説します。

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メキシコペソとは

メキシコペソはメキシコで流通する通貨です。

メキシコの基本情報をまとめると、以下の通りです。

国名 メキシコ合衆国
政治体制・議会 立憲民主制による連邦共和国・二院制
通貨・通貨コード メキシコペソ・MXN
政策金利 9.00%(2025年4月10日現在)
主要貿易相手国 米国
格付 BBB+(R&I:格付投資情報センター)

参照:外務省など

メキシコペソ/円(MXN/JPY)の長期チャート分析

メキシコペソ円(MXNJPY)の見長期チャート分析=長期チャート分析_20250408

出典:TradingView

上の月足チャートはメキシコペソ/円で、2008年4月以降を示しています。

2020年3月まで円高が続いた後に反転し、2024年5月まで円安傾向でした。

その後は円高方向に戻り、直近は横ばいの動きです。

以下では、メキシコペソ/円の長期チャート分析を基にした今後の円高と円安の目途や、米ドル/円と米ドル/メキシコペソ円の分析を紹介します。

  • ・円高が進む場合の目途
  • ・円安の場合の目途
  • ・米ドル/円と米ドル/メキシコペソの分析

円高が進む場合の目途

メキシコペソ/円の円高が進む場合の目途として、4円台前半を想定できます。

2005年以降のメキシコペソ/円は全体としてレンジ相場だったとみなせるため、レンジの下限を円高目途として考えることができます。

4円台前半は2020年3月に記録しており、これがレンジ相場の下限です。

ただし、レンジでなく長期的に緩やかな円高との判断も可能です。

長期運用の場合、4円台前半よりも円高に進むことを想定した資金管理が推奨されます。

円安の場合の目途

メキシコペソ/円が円安に反転上昇した場合の目途として、長期チャートのレジスタンスライン付近の為替レートを想定できます。

具体的には、2024年5月に記録した9円台前半です。

9円台前半を超えて上昇する場合には、リーマンショック前の高値である11円台前半が目標値として考えられます。

米ドル/円と米ドル/メキシコペソの分析

外国為替市場は米ドルを中心に取引されており、クロス円は米ドルを介して売買されます。

そこで、メキシコペソ/円を米ドル/円と米ドル/メキシコペソに分解して、それぞれの特徴を紹介します。

・米ドル/円

米ドル/円_20250408

出典:TradingView

・米ドル/メキシコペソ

米ドル/メキシコペソ_20050408

出典:TradingView

米ドル/円と米ドル/メキシコペソのどちらも右肩上がりの形状で、長期的に米ドルに対して弱くなったことを示します。

ただし、上昇の様子は両者で同じではなく、円は本格的な円安が始まったのが2022年(チャートの右側)であるのに対して、メキシコペソは2008年(チャートの左側)です。

これが、メキシコペソ/円の値動きに反映されています。

2008年からメキシコペソが弱くなり、これを反映して円高が進みました。

その後、2022年から円が弱くなり、円安に転じています。

メキシコペソ/円(MXN/JPY)のファンダメンタルズ分析

チャート分析の次は、2025年3月上旬までのファンダメンタルズ情報を基にして、今後の見通しを紹介します。

特に重要なポイントとして挙げられるのは以下の3点です。

  • ・日銀による政策金利引き上げ
  • ・メキシコ中銀による政策金利引き下げ
  • ・メキシコと米国の関係

日銀による政策金利引き上げ

一般的に、日銀による政策金利引き上げは円高要因、引き下げは円安要因とされます。

日銀は2024年に政策金利を2回引き上げ、2025年1月も引き上げました。

日本の物価の状況を見ると、2025年の春闘要求額は32年ぶりの賃金上昇率が報じられており、日本での物価上昇が定着しつつある模様です。

この状況を受けて、市場では政策金利の引き上げ観測が高まっていると伝えられています。

日銀が引き続き政策金利を引き上げる場合、メキシコペソ/円は円高に傾く可能性があります。

メキシコ中銀による政策金利引き下げ

メキシコの政策金利に関して、日本とは逆に引き下げの傾向が見られます。

2023年に11.25%まで上昇した後、2024年3月から引き下げトレンドに入っています。

今後も政策金利が引き下げられる場合、政策金利差の縮小の影響でメキシコペソ/円は円高が進むと想定可能です。

メキシコと米国の関係

米国がメキシコに対して関税を課し、メキシコは報復関税で対抗する意向を示しました。

貿易戦争の様相を呈しており、メキシコ経済にとってダメージになる可能性があります。

メキシコ経済に悪影響が出る場合、メキシコペソ/円は円高が進むと想定可能です。

その一方、関税は物価高を招くとされており、メキシコ中銀の金融政策に影響を与える可能性があります。

メキシコの政策金利引き下げトレンドが変わる場合、メキシコペソ/円に何らかの影響が及ぶと考えられます。

メキシコペソ(MXN/JPY)の価格推移とイベント【2005年~2024年】

最後に、2005年から2024年の値動きの中で、メキシコペソ/円に特に大きな影響を与えたイベントを紹介します。

  • ・リーマンショック
  • ・コロナショック

メキシコペソ(MXN/JPY)の価格推移_20050408

出典:TradingView

リーマンショック

リーマンショックとは米国の投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を指し、2008年9月に発生しました。

きっかけは2007年以降のサブプライムローン問題であり、金融機関や機関投資家が多額の損失を計上しています。

この影響で、リーマン・ブラザーズが経営破綻しました。

2008年の高値が11円台だったメキシコペソ/円は、リーマンショック後の2009年2月に6円台前半まで円高が進みました。

コロナショック

コロナショックとは2020年3月の株価等の急落を指し、新型コロナウイルスの世界的な蔓延が原因です。

メキシコペソ/円も円高が進んで円高記録を更新したものの、ほどなくして円安に転じました。

【まとめ】【2025年】メキシコペソ/円(MXN/JPY)の見通し|推移・今後のポイントなどを詳しく解説

メキシコペソ/円(MXN/JPY)は新興国通貨として知られ、日本のFX市場で人気を集めています。

今後の値動きを考えるにあたって、両国中銀の金融政策、そしてメキシコと米国の関係の2点が特に重要なポイントとして挙げられます。

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