FX投資は専業主婦に向いてる?理由・注意点・よくある質問を解説
FX(外国為替証拠金取引)は、主婦でも始めることができる投資です。
少額で始められたり、大きなリターンを期待できるなどの特徴がありますが、その反面、一定のリスクも存在します。
しっかりとリスクと対策について理解した上で、取り組む必要があります。
本記事では、FX投資のリスクや対策、FX投資が主婦でもできる理由、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
目次
- 1.FX投資が主婦でも始められる理由
- 2.主婦がFX投資を始めるメリット・デメリット
- 3.初心者がFX投資で失敗する原因・対策
- 4.主婦がFX投資を始める際の注意点とポイント
- 5.主婦がFX投資を始めることに関するQ&A
- 6.【まとめ】FX投資は専業主婦に向いてる?理由・注意点・よくある質問を解説
FX投資が主婦でも始められる理由
FX投資が主婦でも始められる理由は、以下の通りです。
- ・手軽に始められる
- ・少額から始められる
- ・空いた時間に取引ができる
手軽に始められる
FX取引はPCだけではなく、スマートフォンでも行なえます。
特別なPCやモニター、インターネット回線を用意する必要はなく、一般的なスマホと通信回線があれば、誰でも簡単に始めることができます。
スマホでの取引であれば、家事・育児・パートなどで忙しい主婦でも、取り組むことができるでしょう。
しかし、手軽に始められるからといって、簡単に好成績が出せるわけではありません。時間をかけて勉強し、経験を積み重ねることが重要です。
少額から始められる
FX取引にはレバレッジという仕組みがあり、少額の資金で取引することができます。
例えば、ドル/円が140円のときに1,000通貨取引する場合、本来なら140,000円必要ですが、仮にレバレッジ25倍で取引した場合、必要な金額は約5,600円まで下がります。
リスクを抑えて運用するためには、取引に必要な最低金額よりも多い証拠金を用意しておく必要があります。
●OANDA証券は約6円から取引を始められる
OANDA証券が提供するFXサービス「fx Trade」では、約6円(1ドル150円計算)から取引を始められます。 少額からの取引が可能であり、これからFXを始める主婦の方も、始めやすい取引環境です。 また「fx Trade」では、TradingView(トレーディングビュー)と同様のUIや約80種類以上のインジケーターを活用できます。 初心者の方が難しく感じてしまいがちな注文方法や注文の変更なども、チャート上から行えます。 直感的な作業が行え、主婦の方も取引を行いやすい取引環境です。 |
空いた時間に取引ができる
FX取引では、土日を除いてほぼ24時間売買を行えます。
下図の通り、平日は世界の市場のどこかが開いているため、深夜や早朝も含めてほぼ24時間いつでも取引を行えます。
このように、取引の時間が自由であるため、家事・育児・パートなどの合間に、効率的に取引ができます。
まとまった時間を捻出するのが難しい主婦の方でも、FX取引は取り組みやすい投資でしょう。
FX取引ができる時間帯はこちらの記事で詳しく解説しています。主婦がFX投資を始めるメリット・デメリット
ここでは、主婦がFX投資を始めるメリットとデメリットについて解説します。
メリット
主婦がFX取引を始めるメリットは、以下の通りです。
- ・家計のプラスにできる
- ・政治経済に明るくなる
FX取引に成功すれば、その利益を家計に入れることができます。
損失を出すリスクがあるものの、利益を安定して獲得できるようになれば、一般的なパートや正規雇用の仕事よりも、高い収入を得られます。
また、FX取引の相場は各国の政治経済の情勢に大きな影響を受けます。
そのため、FX取引のファンダメンタルズ分析を行っているうちに、政治経済の話題に明るくなります。
デメリット
主婦がFX取引を始めるデメリットは、以下の通りです。
- ・家族の理解を得られない可能性がある
- ・利益の金額によって配偶者控除や扶養から外れてしまう
FX取引には危険なイメージを持つ人も少なくないため、家族から反対される可能性があります。
また、FX投資で年間48万円を超える利益が発生すると、配偶者控除の対象外となり、配偶者の所得税が高くなります。
さらに、利益が年間130万円を超えると配偶者の社会保険の扶養から外れるため、年金や健康保険料などを自身で支払う必要があります(2024年1月13日時点の情報に基づき執筆)。
税金に関するルールは改正されていくため、詳細は税理士や税務署などへ相談すると良いでしょう。
OANDA証券では、FX投資の税金や確定申告について、専門家による監修記事を用意しています。
詳細については、以下より確認してください。
参考記事:FXの税金はいくらから?税率や計算方法などを公認会計士が解説
参考記事:FX確定申告のやり方|必要書類や書き方、記入例などを紹介
初心者がFX投資で失敗する原因・対策
初心者がFX投資で失敗する原因は、以下の通りです。
- ・余剰資金で取引していない
- ・損切りの設定をしていない
- ・取引ルールが定まっていない
それぞれの原因と対策について解説します。
余剰資金で取引していない
余剰資金で取引をすることは、FX投資の鉄則です。
仮に全額、あるいは一部を失った場合に、生活に支障が出る資金をつぎ込んでしまうと、相場を冷静に見ることができず、焦って失敗するリスクが高くなります。
損切りの設定をしていない
FX取引では、プロのトレーダーでも損失を出します。
損失をできるだけ小さくすることが重要であり、そのためには適切な損切り(ストップロス)が不可欠です。
相場は急変することもありますが、手動で損切りを行っている場合、この急変に対応できないことがあります。
このような状況を避けるため、相場の急変時にも自動で損切りができる設定を行うことが重要です。
こうした損切りの設定を逆指値注文といい、どのFX会社の取引ツールでも簡単に設定できます。
許容できる損失額・損失率・値幅などを考えて、適切な損切りのポイントを決め、逆指値注文の設定を的確に行うようにしましょう。
取引ルールが定まっていない
自分の取引ルールを定めていない場合、相場の変動のたびに判断に迷いが生じます。
「利確できず、得られたはずの利益が得られない」「損切りができず損失が膨らむ」などの可能性が出てきます。
また、取引ルールを定めておくことで、指値注文による利益確定、逆指値注文による損切りなどの設定もしやすくなります。
このような設定により、FX取引の負担を減らせることもメリットです。
自分の取引ルールを定め、それを日々改善することはFX取引の基本と言えます。
OANDA証券では、このような取引ルールを定めるために必要な基礎知識を、初心者の方々に分かりやすく説明するコンテンツを提供しています。
取引ルールの決め方で迷った際には、以下のコンテンツもご参照ください。
主婦がFX投資を始める際の注意点とポイント
主婦がFX投資を始める際の注意点は、以下の通りです。
- ・デモトレードから始めてみる
- ・初めから大きな金額で取引しない
- ・扶養から外れる可能性がある
デモトレードから始めてみる
FX会社の中には、デモトレードを提供している例があります。
デモトレードでは現実の資金を使わず、架空の資金によってトレードの経験を積めます。
取引画面や使える機能は実際のトレードとほぼ同じであるため、チャートの見方や画面の操作の仕方を、実践さながらに修得できます。
基本操作やテクニカル分析の方法などを、デモトレードで理解した上で実際のトレードに進めば、損失のリスクを抑えられる可能性があります。
初めから大きな金額で取引しない
初心者の内は大きな金額での取引は避け、少額の資金でレバレッジを抑えましょう。
レバレッジ取引は、経験しないと覚えにくい部分が多くあります。
レバレッジに関連する証拠金や取引数量、値動きの関係を理解してから、取引金額を大きくしていくことが推奨されます。
扶養から外れる可能性がある
現時点で家族の扶養に入っている主婦は、その扶養を外れてしまう可能性があります。
扶養を外れる条件は、FXによる所得が年間48万円を超えた場合です。
この所得とは「FX投資で得た利益から必要経費を差し引いた額」です。
必要経費には、パソコン・スマホなどの端末や通信費の内「FX投資に使った分」や、投資に関する書籍の購入、セミナー参加費などが挙げられます。(実際に経費として計上できるかは、最終的に税務署の判断によります)
なお、個人の場合、含み益は所得に含まれないため、利益確定をしない限り所得は発生しません。
主婦がFX投資を始めることに関するQ&A
ここでは、主婦がFX投資を始めることに関してよく見られる、以下の疑問に回答します。
- ・FX投資で損しても確定申告は必要ですか?
- ・主婦におすすめの取引スタイルはなんですか?
FX投資で損しても確定申告は必要ですか?
FX投資で損した場合、確定申告の必要はありません。
しかし、確定申告を行うと以下のようなメリットがあります。
- ・①:損益通算ができる
- ・②:損失の繰越控除ができる
損益通算とは「同じ年に発生した利益と損失を合算すること」です。
FX投資で損失が出た場合、「先物取引に係る雑所得等」に分類されるその他の投資の損益と、合算できます。
また、損失は翌年以降3年間繰り越すことができ、翌年以降に利益が出た場合に相殺することが可能です。
主婦におすすめの取引スタイルはなんですか?
主婦におすすめの取引スタイルは人それぞれで、個人差があると言えます。
家事負担の少ない家庭で、専業トレーダーに近い時間の確保ができれば、FX取引に打ち込むことができるでしょう。
そのような場合は、スキャルピングやデイトレードのように短時間で売買を繰り返す取引スタイルに挑戦できるかもしれません。
しかし「家事や育児で忙しい」「パートなどの仕事をしている」という方は、FX取引に費やせる時間は少なくなります。
そのような場合は、頻繁に取引を行う必要がないスイングトレードやポジショントレードなどの取引スタイルが適しています。
これらの取引スタイルは、どれか一つに固定する必要はなく、状況に応じて併用や切り替えも可能です。
まずは少額での取引やデモトレードなどで経験を積みながら、自身に適した取引スタイルを見つけましょう。
【まとめ】FX投資は専業主婦に向いてる?理由・注意点・よくある質問を解説
FX投資は、主婦でも取り組める投資ですが、安全に運用するためにはリスク管理が重要です。
「過大なレバレッジをかけない」「初心者のうちは取引金額を抑える」などの基本を意識し、リスクをできるだけ抑えながら運用することが推奨されます。
また、利益の金額によっては、配偶者控除・扶養から外れてしまうことにも留意する必要があります。