【2025年】ユーロ/円(EUR/JPY)の今後の見通し・予想
ユーロ(EUR)は1999年1月に導入され、ドイツやフランスなど11か国が参加しました。
その後、ユーロ採用国は増加を続けて20か国に達しています。
ユーロ圏は多数の国で構成されるため市場規模が大きく、外国為替市場でのユーロの取引金額は米ドルに次いで世界第2位です。
下のユーロ/円の長期チャートは、2003年以降の値動きを示しています。
出典:TradingView
2025年1月時点において、ユーロ/円は2008年以来の円安水準です。
直近では円高がやや優勢であり、円高トレンドが形成されるかどうか注目が集まります。
当記事では、2025年のユーロ/円の見通しや予想について解説します。
●【毎日更新】OANDA証券が提供するユーロ/円のDailyレポート
OANDA証券は毎朝、ユーロ/円の見通しに役立つDailyレポートを提供しています。
【最新記事】>ユーロ/円見通し(為替/FX ニュース ):先週末のユーロ円はほぼ変わらず161円台半ば|日本のCPI発表後に円安が進む(2025年3月24日)
目次
- 1.ユーロ/円(EUR/JPY)のリアルタイムチャート
- 2.ユーロ/円の今後の見通し・予想
- 3.ユーロ/円の3つの価格変動要因
- 4.ユーロ/円の過去の価格推移(2003年~2023年)
- 5.ユーロ/円のFX取引にOANDA証券が選ばれる3つの理由
- 6.まとめ
1.ユーロ/円(EUR/JPY)のリアルタイムチャート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
- ※オンライン本人確認を利用した場合の最短時間。混雑状況等の事情により、お時間をいただく場合もございます。
>ユーロ/円のリアルタイムチャートはこちら
>ユーロ米ドルのリアルタイムチャートはこちら
前述したように、ユーロとは、EU(欧州連合)に加盟する27ヵ国のうち、20ヵ国で使用される通貨です。
ユーロを法定通貨として採用している20ヵ国は、ユーロ圏と呼ばれます。
ユーロを使用している国(ユーロ圏) | ユーロを使用していない国 |
---|---|
オーストリア、ベルギー、キプロス エストニア、フィンランド、フランス ドイツ、ギリシャ、アイルランド イタリア、ルクセンブルク、マルタ オランダ、ポルトガル、スロバキア スロベニア、スペイン、リトアニア ラトビア、クロアチア |
デンマーク ブルガリア チェコ ハンガリー ポーランド ルーマニア スウェーデン |
EU(欧州連合)に加盟しているデンマークやブルガリアなどは、国民の支持を得られないなどの理由から、ユーロを法定通貨として採用していません。
ユーロ圏ではないものの、モンテネグロやコソボといった国では、ユーロを導入しています。
ユーロは、ECB(欧州中央銀行)によって管理されています。
政治や経済情勢などが異なる様々な国をまとめなければならないという、難しい舵取りをECBは担っているのです。
2.ユーロ/円の今後の見通し・予想
2025年のユーロ/円の見通しを考えるために、2024年の動きを振り返ります。
【2024年】ユーロ/円の振り返り
出典:TradingView
上の日足チャートは、2024年のユーロ/円の動きを示しています。
年初から7月にかけて、円安の展開でした。
この要因として、日本とユーロ圏の金利格差が指摘されています。
下のグラフは、欧州中央銀行(ECB)と日銀の政策金利の推移を示したものです。
ユーロ圏の政策金利は2022年7月から上昇を始めた一方、日本の利上げは2024年3月以降です。
金利が高い通貨を保有すると金利収入が増えるため、市場参加者は金利が低い通貨よりも高い通貨を選好する傾向にあります。
これを受けて、ユーロ/円は円安が進んだ模様です。
しかし、2024年7月にユーロ/円は円高に転じ、その後はレンジ相場で推移しています。
ユーロ圏は政策金利を引き下げている一方、日本は引き上げ傾向にあり、これを反映したと考えられます。
ユーロ/円は引き続き金融政策に注目
2025年も引き続き、ECBと日銀の金融政策に注目です。
ECBの要人やユーロ参加各国の中銀総裁は、2025年も政策金利が引き下げられる旨を示唆しています。
それに対して、日銀は政策金利を徐々に引き上げる意向です。
政策金利はインフレが進めば上昇し、インフレが鎮静化すれば引き下げられる傾向にあります。
そこで、ユーロ圏と日本のインフレ指標を確認します。
ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)
ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は2022年半ばに頂点をつけ、その後は徐々に低下しています。
2024年以降は下落が緩やかですが、基調としては下落トレンドが継続中です。
この傾向が続く場合、2025年もユーロ圏の政策金利は下落すると予想できます。
日本の消費者物価指数(CPI)
日本の消費者物価指数(CPI)は2023年初めに頂点をつけて以降、高い水準を維持しています。
しかし、上昇幅は2024年末にかけて緩やかに縮小しました。
日本の政策金利の上昇が緩やかな理由として、CPIのこの推移が影響していると考えられます。
2025年初めのCPIは上昇率がやや上振れており、これが政策金利決定にどのような影響を及ぼすか、注目が集まっています。
●OANDA証券では投資判断に役立つ最新ニュースやマーケット情報、要人発言など、適切なタイミングで毎日配信する「マーケットニュース」を提供
毎朝配信される「Dailyレポート」は、外国為替や世界の株価指数、商品市場に関するマーケット分析を行っています。
また、要人発言に関する情報もリアルタイムで配信しています。
ぜひ、以下の記事をブックマークしてご活用下さい。
3.ユーロ/円の3つの価格変動要因
ユーロ/円の主な変動要因として、3つ挙げられます。- ・政策金利
- ・独仏の経済指標
- ・各国の財政状況
政策金利
政策金利は為替レート水準や値動きに大きな影響を与えます。
ユーロ/円においても、政策金利は重要な項目です。
・ユーロ/円の長期チャート
出典:TradingView
上の両チャートは2002年9月以降を示しており、ユーロ/円と政策金利の動きの間にある程度の関係性を見出せます。
2007年にかけて、ユーロ/円は円安が進行しました。
同時期のユーロ圏と日本の政策金利差はおおむね拡大しており、金利差の拡大が円安に影響したと考えられます。
その後、2007年のサブプライムローン問題や2008年のリーマンショックを経て、ユーロ/円は大幅な円高です。
日本とユーロ圏の政策金利も低下に転じ、政策金利差は縮小しています。
2010年代半ばのユーロ/円は大きく上下動した一方、政策金利は低位で安定しました。
ユーロ/円の値動きに関して、政策金利だけでなく他の要素も重要なことがわかります。
2022年以降、ユーロ/円は再度円安方向に進み、ユーロ圏と日本の政策金利格差も広がっています。
直近の政策金利動向を見ると、日本は引き上げ傾向であるのに対して、ユーロ圏は引き下げ方向です。
政策金利差が縮小しており、これがユーロ/円にどの程度の影響を与えるか、注目が集まっています。
独仏の経済指標
ドイツとフランスはユーロ圏内の大国であり、両国の動向がユーロ/円の動きに影響する場合があります。
一般的に、一つの国に一つの中央銀行が存在し、中央銀行は国の政策金利等を決定します。
ユーロ圏は通貨ユーロを採用する20か国で構成され、欧州中央銀行(ECB)が決定する政策金利は20か国に等しく採用されるのが特徴です。
ユーロ/円を考察する際には、ユーロ圏そのものに加えて独仏の動向の把握が必要で、ドル円などと比べて難易度がやや高い可能性があります。
例えば、債券利回りを調べる場合、各国の債券利回りを個別に調査することになります。
出典:TradingView
上のチャートは、ユーロ/円(上側)とドイツ10年債利回り(下側)を示しています。
全体的な形状は両者で異なるものの、詳細に比較するとトレンド方向の一致がさまざまな場面で確認可能です。
各国の財政状況
特定の状況において、ユーロ圏各国の財政状況に注目が集まる場合があります。
過去の最も重大な事例は、2009年以降のギリシャ危機です。
各国は通貨ユーロを採用・維持するにあたり、財政基準を満たす必要があります。
しかし、ギリシャは財政赤字を隠蔽し、基準を達成していませんでした。
ギリシャの不正操作が明らかになると、ユーロ圏の崩壊やギリシャの破綻が噂される事態に発展しています。
ギリシャだけでなく、財政不安を抱える国としてポルトガル・アイルランド・イタリア・スペインが挙げられ、各国の頭文字をつなげてPIIGS問題(ピッグス問題)といわれました。
2025年1月時点において、財政危機は収まっています。
しかし、何らかの理由でユーロ圏構成国の財政問題に注目が集まる場合、ユーロ/円に大きな影響を与える可能性があります。
4.ユーロ/円の過去の価格推移(2003年~2024年)
2003年~2024年の20年以上について、ユーロ/円がどのような要因で変動してきたのか確認します。
出典:TradingView
【2007年~2008年】
サブプライムローン問題・リーマンショック
2007年に発生したサブプライムローン問題をきっかけに、翌2008年にリーマンショックが発生。
米国の大手投資銀行リーマンブラザーズが破綻したことで、世界経済に大きな影響を及ぼしました。
この金融ショックにより、168円台半ば(2008年7月終値)だったユーロ/円は、115円台前半(2009年1月終値)まで急落しました。
【2009年~2012年】
欧州債務危機(ソブリン危機・ユーロ危機)
2009年に発生したギリシャ危機(ギリシャショック)をきっかけに、スペインやポルトガルなどでも債務危機が発生。
ソブリン危機・ユーロ危機とも呼ばれ、欧州の財政問題が露呈しました。
欧州債務危機により、ユーロは通貨価値がさらに下落し、ユーロ円は円高がさらに進行しました。
【2012年~2015年】
アベノミクス
2012年に第2次安倍政権が発足し、3本の矢(大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略)による経済政策を実施。
リーマンショックや欧州債務危機などで円高方向へ動いていましたが、大きく円安方向へ動きだしました。
アベノミクスにより、96円台前半(2012年7月末)だったユーロ/円は、144円台後半(2013年12月末)までの上昇を見せました。
【2020年~2022年】
コロナショック・ロシアウクライナ問題
2020年のコロナショック、2022年のロシアウクライナ問題等の影響により、世界のサプライチェーンに大きな混乱が生じました。
2021年以降のインフレの要因として、これらが指摘されています。
日本を除く主要国の中央銀行は、インフレ抑制のために金融を引き締めました。
この結果、日本と主要各国の金利差が拡大して大幅な円安を引き起こしています。
2020年4月終値で117円台半ばだったユーロ/円は、2024年7月に175円台半ばまで円安が進んでいます。
5.ユーロ/円のFX取引にOANDA証券が選ばれる3つの理由
OANDA証券では、お客様のFX取引をサポートするチャートや取引ツールを豊富に提供しています。
代表的な以下3つのサービスについて、詳しく見ていきましょう。
少額から取引を始められる
OANDA証券では、初心者の方でも取引を始めやすいよう1通貨から取引を行えます。
1ドル100円とした場合、約4円から取引を始めることが可能です。
また、FX初心者の方向けに、豊富な基礎コンテンツや動画コンテンツなどの提供も行っています。
>FX初心者向けコンテンツ一覧はこちら
>OANDA証券が提供する動画コンテンツはこちら
このようにOANDA証券では、初心者の方が始めやすいだけではなく、これからFXで利益を得ていくのに必要なサポートも行っています。
投資戦略に役立つオリジナルツールを豊富に提供している
OANDA証券では、お客様の投資判断に役立つオリジナルツールを30種類以上提供しています。
その中でも代表的なオリジナルツールは、OANDAオーダーブックです。
OANDAオーダーブックは、世界中にあるOANDAグループの顧客取引情報をグラフ化して公開するツールです。
未約定のオーダーや保有中のポジション状況を分析でき、価格がどのように動くのかを予測するのに役立ちます。
>OANDAオーダーブックはこちら
>OANDA証券が提供するオリジナルツール一覧はこちら
MT4/MT5で取引を行える
OANDA証券では、高機能取引プラットフォーム「MT4/MT5」での取引が可能です。
100種類以上のインジケーターや自作EAなどを使い取引が行え、その自由なカスタマイズ性は世界中の投資家から人気を集めています。
>MT4について詳しく知りたい方はこちら
>MT5について詳しく知りたい方はこちら
また、OANDA証券では、独自開発したMT4/MT5専用のオリジナルインジケーターの提供を行っています。
MT4/MT5の標準装備にありそうでなかったインジケーターを、約70種類以上開発しています。
>OANDA証券が提供するMT4/MT5のオリジナルインジケーターはこちら
OANDA証券の口座をお持ちの方は無料で利用できるので、ぜひご検討下さい。
>OANDA証券の口座開設方法はこちら
>OANDA証券で口座開設をした後に必要なお手続きはこちら
また、いきなり実際のお金で取引を行うのに抵抗がある方は、デモトレードから始めてみましょう。
デモトレードなら何度失敗しても問題ないので、気軽にFXを体験できます。
OANDA証券では、上記で紹介したサービスやツール以外にも、お客様の取引をサポートするサービスやツールを豊富に提供しています。
詳しくは、以下の記事を御覧下さい。
>OANDA証券が多くの投資家から選ばれる理由について詳しく知りたい方はこちら
6.まとめ
ユーロは1999年1月に導入され、採用国数は2024年12月時点で20か国に達しています。
2024年のユーロ/円の推移を振り返ると、前半で円安が進み、後半に円高やレンジ相場に転じたことがわかります。
2025年のユーロ/円の見通しを考えるにあたって、引き続き政策金利と消費者物価指数(CPI)の推移の把握が重要です。
その他にも為替変動要因は複数考えられ、それらにも注意を払うことが必要です。
なお、OANDA証券では、FX初心者向けにリスク管理や相場分析などのコンテンツを豊富に提供しています。
以下の記事もあわせて参照してください。
FX初心者にオススメのコンテンツ

これからFXを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもFXをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。