コモディティ投資とは?メリットやデメリット、CFDで運用する4つの魅力
コモディティ投資は、商品と呼ばれる貴金属やエネルギー、農産物などに投資を行うことです。
具体的には、金・銀・原油・コーン・大豆などがあり、自然に存在する資源に投資を行います。
コモディティは、株式や債券と異なる値動きをする傾向にあり、近年ではオルタナティブ資産(株式や債券など伝統的資産以外の新しい投資方法であり、伝統的資産との相関性が低いことが特徴)として注目を集めます。
またインフレにも強いとされており、インフレ時のリスクヘッジとしても活用することが可能です。
近年では、コロナショックやロシアウクライナ問題、世界的なインフレなど、世界情勢を揺り動かす様々な事案が発生しています。
先行きが分からないからこそ、リスクヘッジの一環としてコモディティへの投資が大きな注目を集めています。
本記事では、コモディティ投資とはどのような投資なのか、そのメリット・デメリット、どのような投資方法があるのかなどについて詳しく解説します。
なお、今すぐコモディティ投資にはどのような運用方法があるのかを知りたい方は、以下のボタンを押して読み進めて下さい。
目次
- 1.コモディティ投資とは?
- 2.コモディティ投資を行う2つのメリット
- 3.コモディティ投資を行う2つのデメリット
- 4.コモディティ投資を行う3つの方法
- 5.コモディティ投資をCFDで運用する4つのメリット
- 6.コモディティ投資をCFDで運用する4つのデメリット
- 7.OANDA証券で商品CFDを始める方法
- 8.コモディティ市場の見通し
1.コモディティ投資とは?
コモディティ(commodity)とは、日本語で「商品」という意味です。
投資の世界における商品とは、一般的に貴金属(金・銀・銅など)やエネルギー(原油・天然ガスなど)、農産物(コーン・大豆・砂糖・小麦など)などが該当し、それら商品に投資することを「コモディティ投資」と呼びます。
(貴金属・エネルギーを「ハードコモディティ」、農産物を「ソフトコモディティ」と呼ぶ)
コモディティに投資する方法は、実際に金や銀などを現物として保有する現物取引、専門家に運用を任せる投資信託、FXのように現物を保有することなく自由に売買を行うCFDなど様々です。
(コモディティへの投資方法は「4.コモディティに投資を行う3つの方法」で解説)
また株式や債券などと異なる値動きをする傾向があり、オルタナティブ資産として多くの投資家たちから注目を集めています。
続いて、コモディティ投資を行う具体的なメリットについて見ていきましょう。
2.コモディティ投資を行う2つのメリット
コモディティ投資を行うメリットは、主に以下2つあります。
- 1. インフレ(インフレーション)に強い
- 2. 投資の分散効果がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【メリット1】
インフレ(インフレーション)に強い
コモディティは、インフレ(インフレーション)に強い傾向があります。
インフレとは?
インフレとは、モノの価値が継続的に上昇している状態を指し、好景気のときに発生しやすいという特徴があります。
インフレが発生すると、モノの価値が上昇するのに対して、お金の価値は下がります。
預貯金などで資産を現金で保有していると、インフレが進むにつれて資産価値が目減りしてしまいます。
一方、コモディティはモノであり、インフレに合わせてその価値が上昇する傾向があります。
インフレ対策の一つとして、コモディティ投資を検討しておくのも良いでしょう。
2021年~2022年には世界的なインフレが発生
2021年や2022年には、コロナショックやロシアウクライナ問題などの影響で世界的なインフレが発生しました。
たとえば、米国のインフレ動向を把握する経済指標の一つにCPI(消費者物価指数)があり、その推移は以下の通りです。
2021年1月時点でのCPIは、前年比+1.4%で推移していましたが、2022年6月には+9.1%まで上昇しました。
このインフレによって、エネルギーや農産物の価格が大きな上昇を見せました。
以下は、WTI原油と天然ガスを表示させた週足チャートです。
2021年~2022年のインフレ時に、エネルギーは大きく上昇していることが分かります。
続いて、コーン・砂糖・小麦・大豆を表示させたチャートです。
農産物も大きく上昇していることが分かります。
このようにコモディティは、インフレに強い傾向があります。
インフレ対策の一つとして、エネルギーや農産物などへのコモディティ投資を検討しておくのも良いでしょう。
【メリット2】
投資の分散効果がある
コモディティは、株式や債券などの伝統的資産とは値動きが異なる傾向があり、オルタナティブ資産として注目を集めます。
たとえばコモディティの一つに、金があります。
金は「有事の金」とも呼ばれ、安全資産として位置づけている投資家も多いです。
戦争や災害などで世界が混乱に陥ると、株式や債券は売られるのに対して、金は買われる傾向にあります。
世界情勢に大きな影響を与える事案が発生した場合は、その対策の一つとして金投資を検討しておくのも良いでしょう。
>金投資の始め方|メリット・デメリットや初心者向けの運用方法を解説
また一般的に、株式と債権は逆相関の関係であり、景気が良いと株が買われ債券が売られる傾向にあります。
しかしリーマンショックやコロナショックなどのように、全ての資産が売られるほど相場に大きな影響を与える事案が発生した局面では、株式と債券も同じように下落する傾向があります。
リーマンショックやコロナショックでは、金も含めてどの資産も売られましたが、投げ売りが収まった後にすぐ価格を戻したのが金でした。
以下は、コロナショック時の金とNYダウを表示させたチャートです。
コロナショックで金もNYダウも売られましたが、金は安値を更新するほどは売られていません。
その後、1カ月もたたずに高値を更新した金に対して、NYダウは半値まで戻す程度の値動きでした。
金の上昇は収まることなく、チャートを見るとわかる通り、更に上昇を見せました。
これは、有事の際でも金は強いことが確認できる値動きです。
近年では、コロナショックや世界的なインフレの発生など、世界情勢を揺り動かす事案が多く発生しています。
いつ発生するかは誰にも分からないので、有事に備えて金やコモディティへの投資を検討しておくのも良いでしょう。
続いて、コモディティ投資のデメリットについて見ていきましょう。
3.コモディティ投資を行う2つのデメリット
コモディティ投資を行うデメリットは、主に以下2つあります。
- 1. インカムゲインで利益を狙えない
- 2. 価格の変動要因が様々であり値動きの予測が難しい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【デメリット1】
インカムゲインで利益を狙えない
コモディティ投資は、株式投資でいう配当金といったインカムゲイン(保有しているだけで利益を狙える)のようなものはありません。
(株式投資でも銘柄によっては、配当金がもらえないものもある)
資産を売ったり買ったりするキャピタルゲイン(売買差益)で利益を狙うのが、基本です。
【デメリット2】
価格の変動要因が様々であり値動きの予測が難しい
コモディティ投資は、相場に与える変動要因が様々であり、値動きの予測が難しいです。
たとえば農作物では、天候や災害など自然に影響される場合があります。
仮に災害が発生し農作物が作れない状況に陥ると、需要と供給のバランスが崩れてしまい相場に大きな影響を与えます。
天候や災害は予測するのが難しく、農作物ではこういったリスクがあることを事前に踏まえておかなければなりません。
なおOANDA証券では、コモディティに関するマーケットレポートの提供を行っています。
値動きの予測が難しいからこそ、専門家による情報を素早く受け取ることが大切です。
「8.コモディティ市場の見通し」より、マーケットレポートの詳細を確認できます。
続いて、コモディティ投資では、どのような運用方法があるのかを解説します。
4.コモディティ投資を行う3つの方法
コモディティ投資を行う方法は、主に以下3つあります。
- 1. CFD(差金決済取引)
- 2. 現物取引
- 3. 投資信託・ETF
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【投資方法1】
CFD(差金決済取引)
CFD(差金決済取引)とは、FXと同様の取引です。
原油や金などの商品に投資を行いますが、実際に現物を保有することはありません。
その代わり、取引開始時に証拠金(担保のようなもの)を預け入れ、取引により発生した損益のみを受け渡します。
コモディティ投資をCFDで運用するメリットは、主に以下3つあります。
- 1. レバレッジを活用した取引が可能
- 2. ほぼ24時間取引が可能(土日を除く)
- 3. 売りと買いの両方で利益を狙える
特にレバレッジ取引が大きなメリットです。
レバレッジ倍率は、証券会社やその証券会社が提供する銘柄によって異なります。
OANDA証券では、10倍~20倍程度のレバレッジを活用できます。
これは取引を行うのに必要な資金を、10分の1や20分の1に減らせることを意味します。
ただしレバレッジ取引は、大きな損失を発生させるリスクもあり注意が必要です。
(レバレッジに関しては「【メリット1】レバレッジを活用できる」を御覧下さい。)
また24時間取引できるのも魅力的です。
仕事で忙しいビジネスパーソンの方でも取り組みやすく、ライフスタイルに合わせた取引を行えます。
コモディティ投資をCFDで運用するメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は「5.コモディティ投資をCFDで運用する4つのメリット」からご確認下さい。
CFDの詳しい詳細は、以下の記事を御覧下さい。
>CFD(差金決済取引)とは?初心者のための基礎知識
【投資方法2】
現物取引
現物取引とは、金や銀などの貴金属を実際に保有し、買取業者やオークションなどで売ることで利益を狙う投資です。
エネルギーや農産物を現物取引するのは難しく、主に金や銀など貴金属が取引対象です。
ただし金や銀などの貴金属は、管理が難しく、セキュリティーにも気をつけなければなりません。
投資初心者の方が現物取引を行うのは、少し難しいかもしれません。
【投資方法3】
投資信託・ETF
投資信託とは、投資家から集めたお金を一まとめにして、投資家の代わりに専門家が株式や債券などで運用を行う投資方法です。
投資額や運用成績に応じて、投資家に利益が分配されます。
専門家が運用してくれるので、投資スキルが必要なく、初心者の方でも始めやすい投資です。
また上場投資信託と呼ばれるETFで投資する方法もあります。
投資信託との主な違いは、上場しているかしていないかです。
ETFは証券会社を通じて取引を行うので、株式投資と同じようにリアルタイムでの売買が可能です。
ただし、証券会社が開いている日中しか取引ができないので、日中は仕事で忙しいビジネスパーソンの方にはあまり向いていないでしょう。
以上、コモディティ投資を行う3つの方法について解説しました。
コモディティ投資を行うなら、CFDか投資信託、ETFを選ぶのが一般的です。
現物取引は直接保有するので、保管や管理などセキュリティー面にも気をつけなければなりません。
手間やコストがかかるので、初心者の方にはあまり向いていないでしょう。
ではコモディティ投資を行うなら、CFDか投資信託、ETFのどれが良いのか、それぞれメリット・デメリットから以下の表を使い比較してみます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
CFD (差金決済取引) |
|
|
投資信託 |
|
|
ETF (上場投資信託) |
|
|
それぞれの投資方法にはメリット・デメリットがあり、一概にどの投資方法がおすすめと断定することは出来ません。
ご自身の投資スタイルやリスク許容度に応じて、投資方法を選ぶのが大切です。
たとえば、少額からコモディティ投資を始めたい方や仕事で忙しいビジネスパーソンの方なら、少額から取引を始められ24時間取引可能な「CFD」が適しています。
自分で運用するのが苦手という方は、投資信託が適しているでしょう。
また、投資信託+CFDなど複数の投資を組み合わせる方法もあります。
投資信託は買いからしか利益を狙えないので、相場が下落局面の時は、含み益や含み損を抱えてしまいます。
売りから利益を狙えるCFDを活用することで、相場が下落基調の時でも利益を狙え、リスクヘッジとして活用できます。
ETFでも売りから利益を狙えますが、ほぼ24時間取引を行えるCFDのほうが、取り組みやすいです。
このようにそれぞれの投資方法にある特徴を活かし、時には組み合わせるといった運用方法も検討すると良いでしょう。
なお、OANDA証券ではコモディティのCFD取引を提供しています。
●OANDA証券の商品CFDでは金や銀、原油、天然ガス、コーンなどを含む10銘柄を取引できる
OANDA証券の商品CFDでは、上記10銘柄の取引が可能です。
取扱銘柄の詳細は、以下からご確認下さい。
>商品CFD 取扱銘柄
10銘柄の値動きを一目で把握できるよう、世界の市況チャートの提供も行っています。
世界の市況チャートは、以下よりご確認下さい。
>世界の株価と市況リアルタイムチャート(自動更新)
またOANDA証券の最大の強みは、商品CFDだけではなく、FXや株価指数CFDなどにも投資を行えることです。
約100種類の銘柄に投資できるので、お客様に合わせたポートフォリオを組むことやリスクヘッジを行うことが可能です。
OANDA証券の口座をお持ちであれば、約100種類の銘柄へすぐに投資を行えるので、ぜひ口座開設をご検討下さい。
以下のボタンから、OANDA証券の口座開設ページに飛べます。
OANDA証券の口座開設方法は「7.OANDA証券で商品CFDを始める方法」をご確認下さい。
コモディティ投資をCFDで運用するメリットをもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事を読み進めて下さい。
5.コモディティ投資をCFDで運用する4つのメリット
コモディティ投資をCFDで投資するメリットは、以下4つあります。
- 1. レバレッジを活用できる
- 2. ほぼ24時間取引できる
- 3. リアルタイムで取引できる
- 4. 投資信託のリスクヘッジとしても使える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【メリット1】
レバレッジを活用できる
CFDは、レバレッジを活用した取引が可能です。
レバレッジとは、預け入れした資金(保証金)を担保とし、預け入れした資金以上の金額で取引できる仕組みを指します。
活用できるレバレッジ倍率は、CFD会社や銘柄によって異なりますが、約10倍~20倍程度です。
これは取引に必要な資金が10分の1や20分の1に抑えられることを指し、資金効率の良い取引を実現できます。
ただしレバレッジは、その分大きな損失を発生させるリスクもあります。
闇雲にレバレッジを高くすれば良いわけではなく、リスクを許容したうえで活用することが大切です。
●OANDA証券の商品CFDなら、銘柄によって異なりますが、レバレッジを10倍~20倍活用した取引ができる
以下は、OANDA証券が提供する商品CFDの各銘柄の最大レバレッジと必要証拠金一覧です。
銘柄 | 最大レバレッジ倍率 (証拠金率) |
必要証拠金 (※) |
---|---|---|
北海ブレント原油 (UKOIL) |
20倍 (5%) |
約5,138円 |
天然ガス (NATGAS) |
20倍 (5%) |
約1,425円 |
WTI原油 (USOIL) |
20倍 (5%) |
約4,932円 |
コーン (CORN) |
10倍 (10%) |
約4,131円 |
大豆 (SOYBEANS) |
10倍 (10%) |
約1,151円 |
砂糖 (SUGAR) |
20倍 (5%) |
約7,075円 |
小麦 (WHEAT) |
10倍 (10%) |
約4,110円 |
銅 (COPPER) |
20倍 (5%) |
約6,593円 |
金 (XAUUSD) |
20倍 (5%) |
約13,816円 |
銀 (XAGUSD) |
20倍 (5%) |
約8,563円 |
(※)必要証拠金は、2023年5月4日時点のデータ
必要証拠金は、銘柄の現在レートや米ドル/日本円(USD/JPY)の現在レートで変わります。
最新のデータは以下からご確認頂けます。
>商品CFD 取扱銘柄
OANDA証券の商品CFDなら、少額から取引を始められるので、初心者の方でも始めやすいでしょう。
OANDA証券の口座開設方法は「7.OANDA証券で商品CFDを始める方法」をご確認下さい。
レバレッジの詳細は、以下の記事を御覧下さい。
>【初心者向け】FXのレバレッジとは?計算方法とリスクの抑え方を解説
【メリット2】
ほぼ24時間取引できる
CFDは、土日を除くほぼ24時間取引することが可能です。
取引チャンスや突発的な事案が発生したときなど、素早く反応できます。
また日中は仕事で忙しいビジネスパーソンの方でも、仕事から帰ってきた後に取引を行えます。
●OANDA証券の商品CFDなら、銘柄によって異なりますが、ほぼ24時間取引できる
以下は、OANDA証券が提供する10銘柄の取引時間です。
全ての銘柄で24時間取引を行えるわけではありませんが、ほとんどの銘柄がほぼ24時間取引を行えます。
OANDA証券が提供する各銘柄の取引時間は、以下の記事から参考にしてください。
>商品CFD 取引時間
OANDA証券の口座開設方法は「7.OANDA証券で商品CFDを始める方法」をご確認下さい。
【メリット3】
リアルタイムで取引できる
CFDは、リアルタイムで取引を行えます。
成行注文だけではなく、価格を指定する指値注文など幅広い注文方法も活用できるので、好きなタイミングや価格で取引を行えます。
たとえば「この価格まで下がってきたら買いたい」という場合に、あらかじめ指値注文で指定しておき、指定した指値に価格が届けば自動で注文されます。
またOANDA証券の商品CFDは、MT4/MT5で取引を行うことが可能です。
●OANDA証券の商品CFDでは、トレーダーに大人気のMT4/MT5での取引ができる
MT4/MT5では、成行注文や指値注文はもちろん、IFDやIFO注文など様々な注文で取引を行えます。
またMT4/MT5では、自分で作成したインジケーターやEA(自動売買)なども使用できます。
OANDA証券では、初心者の方向けに、独自の技術やデータに基づいて開発したMT4/MT5用のオリジナルインジケーターの提供を行っています。
上記画像のように一覧化しており、お客様の声を元に、約100種類のオリジナルインジケーターを提供しています。
OANDA証券の口座をお持ちの方であれば、全て無料で使うことが可能です。
OANDA証券の口座開設方法は「7.OANDA証券で商品CFDを始める方法」をご確認下さい。
EA(自動売買)に関しては、以下の記事をご参考下さい。
>FX自動売買とは?利益を出すための5つのポイントとツールの使い方を紹介
【メリット4】
投資信託のリスクヘッジとしても使える
CFDは、買いのみではなく売りからも利益を狙えるので、投資信託のリスクヘッジとしても活用できます。
たとえば投資信託でコモディティ投資を行っている場合、相場が上昇していれば含み益が発生します。
相場は上昇と下落を繰り返しながら動くので、相場が下落基調となれば、含み益の減少や含み損を発生させる恐れがあります。
そこで売りから利益を狙えるCFDを活用することで、相場が下落基調の時でも利益を狙え、投資信託のリスクヘッジとしても活用できます。
またETFも売りで利益を狙えますが、証券会社の取引可能時間内でしか取引を行えません。
日中は仕事で忙しいビジネスパーソンの方は、ETFでリスクヘッジするのは難しいです。
ほぼ24時間取引できるCFDのほうが、ETFよりもリスクヘッジが行いやすいでしょう。
6.コモディティ投資をCFDで運用する4つのデメリット
コモディティ投資をCFDで投資するデメリットは、以下4つあります。
- 1. 配当がつかない
- 2. ファイナンシングコストが発生する
- 3. スプレッドが計上される
- 4. ロスカットリスクがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【デメリット1】
配当がつかない
CFDでは、資産を保有しているだけで利益が付与される配当金のような仕組みはありません。
利益を狙うには、資産を売ったり買ったりして利益を狙うキャピタルゲインが基本です。
【デメリット2】
ファイナンシングコストが発生する
CFDでは、ファイナンシングコストが発生します。
ファイナンシングコストは、別名「オーバーナイト金利」とも呼ばれ、ポジションを翌日に持ち越すと金利の支払いが発生する仕組みです。
スイングトレードやポジショントレードなど中長期でポジションを保有する取引を行うと、その分取引コストが発生します。
【デメリット3】
スプレッドが計上される
CFDでは、スプレッドが計上されます。
スプレッドとは、未実現損失(まだ実現していない損失)として取引ごとに計上されます。
取引手数料のようなものと考えておけばよいでしょう。
1日に何十回も取引するスキャルピングを行うと、その分取引コストが発生します。
スプレッドの詳細は、以下の記事を御覧ください。
>FXのスプレッドとは?計算方法や広がる要因、取引コストを抑える方法
【デメリット4】
ロスカットリスクがある
CFDでは、ロスカットリスクがあります。
ロスカットとは、CFDを提供する会社が定める証拠金維持率を下回ると、強制的にポジションが決済される仕組みです。
投資家が預け入れた資金以上の損失を発生させないようにする、投資家保護の役割があります。
しかし急な価格変動や窓開け(ローソク足が乖離した状態)が発生した場合、ロスカットが間に合わないこともあります。
ロスカットが間に合わなければ、預け入れた資金以上の損失を発生させるリスクがあります。
ロスカットの詳細は、以下の記事を御覧ください。
>ロスカットとは?計算方法や回避策などを初心者向けに解説
7.OANDA証券で商品CFDを始める方法
OANDA証券で商品CFDを始める方法は、以下の通りです。
- 手順1:OANDA証券の口座開設を行う
- 手順2:マイページにてCFD用のサブアカウントを作成する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【手順1】
OANDA証券の口座開設を行う
まず、OANDA証券の口座開設を行います。
口座開設をスムーズに行うために、以下3つのものを用意しておきましょう。
- 1. メールアドレス
- 2. 本人確認書類
- 3. マイナンバー
以下のボタンから、OANDA証券の口座開設フォームに飛べます。
必要書類や口座開設のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
はじめから実際のお金で取引を行うのに抵抗がある方は、デモトレードから始めてみましょう。
デモトレードなら取引に失敗しても実際のお金が減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。
以下のボタンから、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームに飛べます。
デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>FXのデモトレードならOANDA証券|MT4/MT5で今すぐ無料体験
【手順2】
マイページにてCFD用のサブアカウントを作成する
OANDA証券の口座開設後は、マイページにてCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、取引プラットフォーム「MT4/MT5」をインストールし、CFD用サブアカウントに入金を行えば、取引を始められます。
CFD用のサブアカウントの作成や「MT4/MT5」のインストール、入金方法の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。
>OANDAでのCFD取引を開始するまでの流れ
OANDA証券のCFDの取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。
>株価指数CFD取引概要
またOANDA証券のCFD取引に関するその他の質問に関しては、以下の記事を参考にしてください。
>よくある質問
以上、OANDA証券で商品CFDを始める方法について解説しました。
口座開設後は、すぐに取引を始める前に、取引に必要な証拠金やロスカット水準などを事前に把握しておくと良いでしょう。
●CFD取引を始める前に、OANDA証券の「証拠金・損益シミュレーション」で必要証拠金やロスカット水準などを事前に確認
預け入れ予定の金額・取引銘柄・取引数量などを入力するだけで、簡単に必要証拠金やロスカット水準、レバレッジ倍率などを算出できます。
取引前に、事前に確認しておきましょう。
証拠金・損益シミュレーションは、以下からご確認できます。
>証拠金・損益シミュレーション
8.コモディティ市場の見通し
コモディティ市場の価格変動は、天候や災害など自然に影響される部分があり、予測するのが難しいです。
予測が難しいからこそ、専門家による情報を素早く取得する必要があります。
OANDA証券では、株式・為替・コモディティなどのマーケットレポートの提供を行っています。
●OANDA証券ではコモディティ市場の見通しを予測するうえで役立つマーケットレポートの提供を行っている
OANDA証券では、投資に関わる経済・金融・マーケットの情報を提供する「株式会社DZHフィナンシャルリサーチ」やOANDALab編集部による、為替ニュースやマーケットレポートの提供を行っています。
DZH社のマーケットレポートは、1日あたり約100本程度の情報をきめ細かくレポートし、お客様へ提供を行っています。
具体的には、市場概況・市場見通し・通常市況・ニュース・指標予定・指標結果・スポット(主要国金利)・週間予定表・要人の発言・緊急市況・コメント等などです。
またOANDALab編集部のマーケットレポートでは、コモディティ市場の見通しをきめ細かくレポートしています。
リアルタイムで情報を取得できるので、ぜひブックマークをして取引にお役立て下さい。
OANDA証券が提供するマーケットレポートは、以下から確認できます。
>マーケットニュース
まとめ
最後に、本記事で解説したコモディティ投資について簡単にまとめます。
- 1. コモディティ投資は、貴金属(金・銀・銅など)やエネルギー(原油・天然ガスなど)、農産物(コーン・大豆・砂糖・小麦など)などを投資対象とする
- 2. コモディティ投資は、分散投資効果やインフレに強いなどのメリットがある反面、自然や災害の影響を受けやすいので相場予測が難しいデメリットがある
- 3. コモディティ投資には、CFD取引や投資信託・ETFなど、様々な投資商品がある
OANDA証券では、コモディティ投資に興味がある方や既に行っている方など、幅広い取引スキルに応じたコンテンツを提供しています。
ぜひ以下のコンテンツも読み進めて下さい。
CFD(差金決済取引)を学びたい方へオススメのコンテンツ
OANDAではこれからCFDを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもCFDをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。