トレンドフォロー戦略の理論と実践 | FX/CFD上級者向け書籍

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トレンドフォロー戦略の理論と実践
金融危機に負けない賢者の投資法
トレンドフォロー戦略の理論と実践

トレンドフォロー戦略について


過去800年のトレンドフォロー戦略の歴史から、先物市場の仕組み、トレンドフォローシステムの基本的な戦略、分類といったところから、ポートフォリオの構築方法などが詳しく解説されています。多少難しい部分もありますが、時間をかけてじっくりと読み込むと、理解できる部分が広がると思います。

この書籍は、トレンドフォロー戦略と聞いてまず想像されるトレンドの判断やエントリーのポイント、利益確定のポイントといった取引手法についての解説ではなく、トレンドフォロー戦略を用いた複数のストラテジーやファンドにどのように振り分けて投資すべきかについてを中心に書かれた書籍です。

投資信託やヘッジファンド等で分散投資を考えている方はもちろん、複数の自動売買プログラムを稼働させている方には参考になる面も多いと思います。

同じトレンドフォロー戦略でも異なるロジックのものや保有時間の長さ、異なる銘柄、市場のものに分散投資することでより安定した収益を狙うことができるというのは容易に想像がつくと思います。

トレンドフォロー戦略はレンジ相場が続く局面では伸び悩む手法ではありますが、相場にトレンドが派生するような局面では利益を狙いやすい手法です。市場が安定しているときは株式市場のようなリスク資産は緩やかな上昇基調となる傾向があり、中長期的な利益を狙うことができるのに対し、市場のリスクが高まるような局面ではリスク資産は急落し、安全資産が急上昇する傾向があるため、短期間で大きな利益を狙うことができる相場と考えることができます。

単純に考えても、トレンドの発生時期が異なる市場に分散投資し、市場リスクが高まった際のトレンドもカバーするようなポートフォリオを組んでおけば、トレンドフォロー戦略が金融危機が発生するような場面でも安定した収益を狙うことができることができそうです。


どのようなポートフォリオを組むかは簡単ではありませんが、本書では様々なパターンでのアプローチを紹介しており、参考になる面が多いと思います。


FX市場で通貨ペア同士の相関性をチェック


FX市場内で複数の通貨ペアの取引を行う場合は、通貨ペア同士の相関性に注目することをお勧めします。

例えば、トレンドフォロー戦略の自動売買プログラムを使うとして、相関性の高い通貨ペア同士で稼働させてしまうと、双方で損失を出してしまう可能性があるほか、トレンドのタイミングが同じになってしまい分散効果が薄れてしまいます。

これに対し、相関性の鈍い通貨ペアを取引すると、トレンドが異なるタイミングで発生することが多いため、リスク分散効果を発揮します。

このため、複数の通貨ペアで自動売買プログラムを稼働させる場合は相関性の比較的薄い通貨ペア同士で稼働させることを検討したいところです。

通貨ペア同士の相関性はOANDAの東京サーバMT4用ツール「Oanda Correlation Matrix 」が短期、中長期の相関性を把握するのに便利です。


【「Oanda Correlation Matrix 」の例】



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