用語解説

アノマリーとは|意味・具体例・注意点について詳しく解説


アノマリーとは、合理的な説明が難しいものの、相場でよく起こる事象のことを指します。

本記事では、アノマリーの意味や具体例、注意点などについて詳しく解説します。

アノマリーとは

アノマリーの意味と注目されている理由について、詳しく解説します。

  • ・意味
  • ・注目されている理由

意味

アノマリー(Anomaly)とは、日本語で「例外」「矛盾」「異例」と訳されます。

投資用語では、一般的に「説明することができない価格の変則性(論理的には説明できないが、よく起こる現象)」のことを指します。

相場格言や季節性(シーズナリティ)と呼ばれるものも含まれます。

注目されている理由

アノマリーは論理的には説明できませんが、偶然ではなく長期間において観測される現象のことです。

このことから、アノマリーを取引に用いることで市場平均よりも高い期待収益率が期待できるのではないかと、一部のマーケット参加者はアノマリーに注目しています。

アノマリーの具体例

FXや株におけるアノマリーの具体例を紹介します。

  • ・FX取引におけるアノマリー
  • ・株取引におけるアノマリー

FX取引におけるアノマリー

FX取引におけるアノマリーの代表的な具体例の効果・内容は、以下の通りです。

アノマリー 効果・内容
月末のロンフィク
(ロンドンフィックス)
ロンドンフィックスに向けてポンドが買われやすい
五十日(ごとうび) 5・0がつく日は仲値にかけて円安が進みやすい
水星の逆行 金融占星術における水星の逆行時は相場が荒れやすい
米国大統領選挙のドル高 米国の大統領選挙がある年はドル高に進みやすい
ジブリの法則 金曜ロードショーでジブリ映画がテレビ放映される日は相場が荒れやすい

株取引におけるアノマリー

株取引におけるアノマリーは多数あります。

代表的な具体例の効果・内容は、以下の通りです。

アノマリー 効果・内容
1月効果 米国株は1月に上昇しやすい
4月効果(こいのぼり天井) 日本株は4月に上昇しやすい
5月に売り逃げろ(Sell in May) 5月初旬まで上昇しやすいが天井となりやすい
10月効果 米国株は10月に下落しやすい
二日新甫(ふつかしんぽ)は荒れる 1日が休日で2日から取引が始まる月は相場が荒れやすい
曜日効果 月曜日の収益率は低く、週末は収益率が高くなりやすい
リターン・リバーサル 直近のリターンが高い企業は、長期では低いリターンになりやすい
バリュー効果(低PER効果) PERの低い株式は高いリターンになりやすい
小型株効果 企業規模(時価総額)の小さな株式ほど高いリターンになりやすい

アノマリーに関する注意点

アノマリーを取引に活用する際には、継続性(注目度)が重要です。

アノマリーは、いくつかの事象に対してマーケット参加者が過剰に行動してしまうことによって発生するという説があります。

そのため、市場参加者が注目しなくなるとアノマリーが発生しなくなる可能性があるため、アノマリー投資が通用しなくなるリスクには注意しておく必要があります。

【まとめ】アノマリーとは|意味・具体例・注意点について詳しく解説

アノマリー(Anomaly)とは、投資用語で「論理的には説明できないが、よく起こる現象」のことです。

偶然ではなく長期間において観測されるパターンであることから、投資の根拠として用いられることがあります。

アノマリーはマーケット参加者が過剰に行動することによって発生するという説があり、マーケット参加者が注目しなくなるとアノマリーが発生しなくなる可能性があります。

このことから、アノマリー投資が通用しなくなるリスクには注意しておく必要があります。

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