米側業者が輸出牛肉にキャンセル

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 農林水産省は24日、トランプ米政権の関税強化により牛肉や日本酒の輸出で米側業者からキャンセルが出ているとの調査結果を明らかにした。今後、価格上昇と米景気の悪化に伴う消費の減少も懸念される。緑茶やブリ、ホタテ貝は米国向けの輸出割合が高く、支援が必要となりそうだ。農林水産物・食品への影響を自民党の部会に示した。

 米政権が課す10%の追加関税は米国の輸入業者が負担するため、急な負担増を回避しようと取引が中断されたもようだ。

 米国への農林水産物・食品の輸出額(2024年)は全体の2割弱となる2429億円。品目別の米国の割合は、ブリが55%(229億円)、緑茶は44%(161億円)と高い。ホタテ貝は27%(191億円)となっている。

 ブリは愛媛、高知、大分、宮崎、鹿児島の各県で養殖生産している。米国のニーズに合わせた味や大きさにして複数年かけ出荷するため、輸出が途絶えると投資が無駄になる恐れがある。

 緑茶は静岡、鹿児島両県で7割を生産し、高単価の抹茶が主力。


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