香港株サマリー(16日)

市場概況
7日ぶり反落、関税巡る米中対立を懸念

 16日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比1.91%安の21056.98ポイントだった。中国企業指数は2.55%安の7779.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で2199億9000万HKドル。

 ハンセン指数は前場に下げ幅を広げ、中盤は心理的節目の21000ポイントを割り込んで推移した。関税を巡る米国と中国の交渉開始が見通せないなか、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。米ホワイトハウスは15日、トランプ米政権の「相互関税」に報復した中国からの輸入品にかかる関税は「最大245%に達する」と強調。市場では、中国が関税上乗せ分の一時停止対象になっておらず、従来の関税も合わせれば税率が245%に上る品目があると受け止められた。短期的な過熱感からの売りも出たもよう。セクター別では、一般消費財、医療・ヘルスケア、工業、情報技術が安い。一方、不動産・建設、通信が逆行高。

 ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(03690)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)が大幅に下落し、相場の重荷となった。太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、光学部品メーカーの舜宇光学科技(02382)は続落。ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)も売られた。一方、中国本土不動産株の華潤万象生活(01209)、龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)、中国海外発展(00688)が買われた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.72%安の4796.28ポイント。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(00268)、電気自動車の小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)、自動運転技術の地平線機器人(09660)の下げがきつい。半面、オンライン旅行会社の同程旅行(00780) が反発した。


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