タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門
真剣にトレードと向きあう必要性
本書はトレードをビジネスとして真剣に行いたいという方向けの書籍です。
どのような業種、職種であれ、お金を安定して稼ぎ続けるためには、努力し続ける必要があり、楽して稼ぎ続けることはできません。
本書では利益を出し続けることができるトレーダーになるためには5つのステップが必要とし、それについて解説をしています。
1. 自己改善
2. ビジネスプランの作成
3. 自分がトレードするそれぞれの市場タイプのトレーディングシステムの開発
4. ポジションサイジングの重要性を理解する
5. トレーディングパフォーマンスを最適化するためのそのほかのアイデア
これらのステップをしっかりと行うことで安定した収益を目指します。
トレードの世界はだれでも口座を開けば、初心者であろうと、上級者であろうと同じ条件で取引を行うことができます。
しかし、相場では、未熟な初心者トレーダーにとっては様々な罠が仕掛けられており、上級トレーダーと同じような成績を収めることは簡単ではありません。
経験20年の料理人と素人が同じ味を出せないのと同じことです。よってトレードで安定した収益を上げようと考えたら、それだけ真剣に行う必要があるということです。
本書では最初の意識の改革から丁寧に解説し、その後、トレードプランの立て方、トレーディングシステムの開発、ポジションサイジングの理解・・・と続いていきます。
比較的理解しやすい内容であるため、トレードを初めたばかりの方はもちろん、収益が安定せずに悩んでいる中級者の方にもオススメの書籍です。
ポジションサイジングを考える
この書籍では最初に設定したリスク、つまり、最初に設定した損切りにより失われる損失を1Rとし、それに対し、何Rのリターンとなったかを基準にトレードシステムを評価していきます。
この考え方をしっかりと身につけると、リスクリワード比率の悪いトレードを自然に避けることができるようになります。
つまり、リスクに対して少ないリターンとなる場合は手を出さなくなるということです。
トレード戦略をしっかりと立てていない初心者の方は自然と損大利小のトレードに傾いていき、コツコツ貯めた利益を吐き出してしまうようなトレードを繰り返してしまう傾向がありますが、これを回避するためにもしっかりとリスクリワードを意識してエントリーポイントを探るということは重要です。
また、ポジションサイジングを適切に行い、1回のトレードでの損失金額を少なくコントロールすることで、スランプに陥った場合や予想外のアクシデントに対しての耐久性を強め、成績を安定させることを狙います。
これにより、トレーダーのストレスが軽減し、心理状態も安定するので、損切り水準に到達した場合に躊躇なく損切りができるようになるなど、精神面でのメリットも大きいと考えられます。
FX取引の場合はテクニカル分析により導き出された損切り水準と1回のトレードでの損失許容額から保有できるポジション量を算出するのが一番シンプルな方法です。
具体例で見ると
【例:100万円の口座資産のとき、資産の1%のリスク、ドル円で損切りの位置がエントリーの水準から50Pipsの水準の場合】
リスクにさらす金額は口座資産の1%なので1万円
損切りの位置がエントリーの水準から50Pipsの水準になります。
50Pipsで1万円の損失の場合、20000ドルまでポジションを持つことができます。
ここで重要なのが1回のトレードでさらすリスクの大きさです。大きく設定してしまうと、結果が出る前に口座資金が底をついてしまう可能性があります。このようなことが無いようにレバレッジを抑え、1回のトレードリスクを減らす必要があります。初心者の方であれば、本書で紹介しているような口座資産に対して1%等の比較的少ないリスクで設定するのがおすすめです。
このほか、本書の中では、様々なポジションサイジングの方法も紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。